ディスカバージャパン! 大井川鉄道ナウ!

ディスカバージャパン! 大井川鉄道ナウ!

最初に申し上げるが、オレは”鉄道オタク”の部類ではない。ただ、どこかのカレンダーかポスターに貼られた大井川にかかる壮大な鉄橋を走り抜けるSLに哀愁を感じて、いつかはその車窓からの眺めを堪能したいと思っていた。小さな夢の実現が叶った一日なのだ。

ディスカバージャパン! 大井川鉄道ナウ!

大井川鉄道は静岡県の島田市の山の方、金谷からアルプスに向かう森林鉄道だ。そこをレトロ感いっぱいなSLが、ものスゴい牧歌的な茶畑、そして大井川沿いの秘境の中を約100年近く前に作られたSLが快走する車両に乗れるというスペシャルな体験が出来るのだ。 ハイシーズンでは無い為にSLの本数は限られていて正午頃の新金谷駅を出発した。汽笛と共に昭和16年製のかなりレトロ感むき出しな車両が可愛らしい蒸気機関車C11に引っ張られて出発。これは蒸気機関車の動態保存(博物館にてお役目を終えて展示するのではなく使用しながらメンテして残す。)をしているのだ。

ディスカバージャパン! 大井川鉄道ナウ!

今時の列車にはない窓が手動で開くので風をビュンビュンと感じられるし、なによりSLの汽笛や機械音がリアルに聞こえて来るのが嬉しい。SLで向かうのは千頭駅。所要時間は約1時間。車窓からは見事な色の大井川と急斜面にまで広がる茶畑の絶景だった。千頭駅からは、可愛らしい電車に乗り換える。この路線は元々は長島ダムを建設する為に中部電力が開発した路線で、完成後はその線路を使って観光用に開発されたもので(南アルプス・アプトライン)アプト式という日本一の急勾配を電気機関車とディーゼル機関車で登るモノ。

ディスカバージャパン! 大井川鉄道ナウ!

途中の接岨峡温泉(せっそきょう)は何人もの友達からオススメされていた名湯という事で下車して入湯。ひなびた素晴らしい温泉で、たしかにお肌はツルッツルになった。ここは鉄道マニアだったらたまらない路線なんでしょうねぇ。 東京からわずか2時間程度の距離でこの信じられない程の景色と体験ができるのは本当に感動でした。あなたも昭和初期にイッキにタイムトリップしてみたらいかがですか!?
大井川鐵道のHP http://www.oigawa-railway.co.jp