冬の富山を訪れた。(トヤマ県だょ。北陸の・・)寒いのなんのって映像的に高波に荒狂う日本海とグレーの空は寒すぎる。そこに松の木が風で狂うように揺れていたら実に○朝鮮未確認船が似合う景色じゃないか。(富山県民にケンカ売るつもりはないよ。)しかし、皮肉にもそんな海で鍛えられた魚は根性が違うと言うかやる気満々美酒爛漫(古いナァ)だった。明らかに美味しい魚が冬の北陸には多すぎる。ズルィ。だから、富山の料理人は素材の良さに甘んじて調理をしないで只、切ってだすような職人が多いらしい。でも新鮮な魚を美味しく出せればいいじゃないの。”鮮”というそのままの名前の定食屋を訪れた。実は不覚にも(何がフカクだぁ・・・自分で致死量を大幅に越えて飲んで騒いだくせに・・)二日酔が厳しい状況で、いつ何が起こっても不思議ではない胃腸は緊急厳戒態勢(キンキュウゲンカイタイセイ)を引いていた。レベル9の緊張状態で一時はその定食屋の誘いを断ったのに、ユウジン”林”は強引だった。
その店に入ったらナンだか不思議な緊張感があった。入店後まもなくオババがこっちを指差し”ナンニン”(機嫌悪さ度数7)と質問。4人と答えたら、数分後にイキナリ銀のアルマイトの盆に乗った食事が運ばれてきた。オババに勇気をもって波田が代表質問をした。”コレ、ナニ・・?”にオババは”サカナァ”だってさ・・・・・会話が成り立たない。そして再度、アラ汁らしきを指先確認したところオババは”シル”との答え。(機嫌悪さ度数8,5を記録)答えになってない・・・・。まっイッカと気を取りなおしたが、オレの胃腸は厳戒態勢の洪水警報発令中で海上保安庁待機。しかしその”アラ汁”がオレを救ったのである。キャベジンでも大田胃散でもないアラ汁が、なんと厳戒態勢の洪水危機からオレを、そして平和なこの店を救ったのだった。しかし”何が食いたいのか位、聞いたってイイジャナイカァァこのオババ・・”と思っていたらスゴイ。だって皿には煮魚、焼き魚、刺身、白身がキッチリと魚ファンの要望を全て満たしている。素晴らしい!!。そして値段を聞いて驚いた。たったのオンリィー700円だって。急にそのオババがイイヒトに見えた。
帰りに話したら本当は優しいカワイイ、オバアチャン(呼び方も変る。)だった。波田啓次郎の都会的センスと気品、上品さとモデル並みの容姿を見てオバア様(再度呼び方格上げ)は、オレが東京から来たとわかりジイチャンは興奮して、”そんじゃーこれ食ってきな~~”と言って生け簀から泳いでいる蛍イカを手掴みでとってオレに渡した。そして”食いナァァ~”・・・だってプルプル生だぜぃ。オレの手の中で暴れている。しかし躊躇はイカンとおもい、お口に投下・・・。美味い、ウマイウマイウマ~イ。ウンンンメェェ・・・新鮮を越えていた。ライブだゾォ。おれの二日酔は何処に行ってしまったんだ・・・・・・・。気の毒に、先程まで幸せに泳いでいた蛍イカは今頃、波田のどこかで濁流に飲み込まれているのだ。犠牲者を出してしまった。美味しい飯は二日酔を制すのだぁ。ザマアミロォ・・・昼下がり、オレは二日酔に勝ったと思い富山の空にピースをした。
- 天然魚、活魚と食事”鮮”(せん) 営業時間 11:00~13:00頃 17:00~23:00頃
- 富山市室町2-2-13 電話 076―441-1144
- 昼のみの食事だったが、定食でホウボウの塩焼き(一匹)、キンメ煮つけ、白身魚フライ、イカの詰め物、刺身(”ふくらぎと”いうブリの成長魚)大根煮物、漬物に豪華アラ汁がついて700円ジャスト!!。