今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の"富久むら"

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の”富久むら”

居酒屋とは何であろうか。大体にして小料理屋、居酒屋、イッパイ飲み屋なんて全て自分でネーミングをしている。スナック、料亭、和風レストラン、定食屋、大皿料理屋、居酒屋、小料理屋、その上最近では和ダイニングとか・・・誰か市役所の人が検査にやってきてお宅の店のコンセプトは割烹ですねとか定食屋ですねなんて言われるわけではない。しかし、新しい店の発見のパトロールで良くアリがちなのは入ってみたら看板に偽りアリというヤツがある。料亭だぁ、割烹だぁといえば料金は当然に高いが出すものは高級食材フル出演で料金も当然、高いことは想像もつくが・・。

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の"富久むら"

イタリアンの本場では明らかにリストランテ、トラットリア、タベールナ、ピッゼリア、バールは違うもので値段、サービス、料理もそれに準じているが、日本のカテゴリー分けは複雑怪奇この上なく消費者混乱作戦で参ってしまう。さて、ここは仙台の繁華街、国分町に物凄い快適な店がある。富久むらは1階がカウンター席のみで7~8人、二階が座敷だが全然、お店というよりは主人の生活観は無いが住まいみたいな空気だ。なんだか親戚の料理好きなオジさんの家に遊びに来てゆっくりしているという感じで飲めて食える。店に入った瞬間にカウンターに座る客が全員、”良く来たねえ~~”という目で見てくれるのも素晴らしい。

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の"富久むら"

この店はコレが傑作に美味いということではなくて、通って食うほどにその時折の美味しいモノを出してくれるのだ。だから、メニューは無い。(と思う。いやあったかもしれない。)初めてこの店に行った15年前(丁度、この店が開業した頃、でも当時から風格というか心地良いボロさがあった。)、タコの生(湯せんしていない本物の生!)はまるでヒラメのようなコリコリがあって抜群。その少し前まで生きていた新鮮さと希少な久保田の粋壽(すいじゅ・日本酒です。)が当時の波田の日本酒ブームに火を付けて痛風街道まっしぐらをさせた感動の宴だった。先日行ったときは、ウニの殻のまま蒸した物と魚のあら煮が抜群だった。当然の日本酒は仙台の地酒、”一の蔵”で泥酔。今までに三十回以上は通ったが毎回、完全燃焼の泥酔状態になっている。正直、仙台に仕事に行って、ついでに”富久むら”に通っていたのが、今では”富久むら”に行きたくて仕事を作っているのだ・・・・・・。オレの人生、勝手でしょ!。

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の"富久むら"

  • 富久むら(たぶん小料理屋、いや居酒屋?)
  • 宮城県仙台市青葉区一番町4-7-6
  • 電話022-225-0637 要予約

“東京のケージローさんに聞いた”と言おう。別に点数は付かない。オーダーは一言”美味いもん食わせて・・・あんまり金ないけど。”でオッケーです。値段は至ってリーズナブルです。酒なんて”一升瓶置いて行って飲んだ分払う方式”の良心さ。飲んで食って4~5千円位。雑炊系も完璧。とにかく任せましょう!!。 余談ですが、波田啓次郎の近々の夢は伊豆、下田で民宿なんだけどホテル以上の施設という”オーベルジュド・ミンシュク”というメチャメチャに快適で安くて主人が我がままで、時々、客にも用事を言いつけるような新スタイルな空間を作ることに情熱を燃やしています。その際はヨロシクお願いします。だって、快適な場所で安くて美味くて楽しかったら文句ないでしょ!!。そんなシンプルな満足を提供できるオーベルジュド・ミンシュクをヨロシク。(オーベルジュはフランスの料理が美味しい小さな宿泊施設です。)