蕎麦業界に一石を投ず! エンドルフィンにドーパミンがドロドロ~!?

蕎麦業界に一石を投ず! エンドルフィンにドーパミンがドロドロ~!?

蕎麦の世界はとてもコンサバ(保守的、コンサバティブ)である。新しいメニューなんて殆んどみない。最近出た新商品といえば明治時代あたりに出来た鴨南蛮とか昭和初期のカレー蕎麦あたりで相当に斬新なアイテムであろう。(時代設定はボクの想像です。悪しからず。)それ以来の新作デビューは無い。その蕎麦界に一石を投じた店がある。店名もそのままで”蕎麦バリュー”とある。バリューとは”価値”。蕎麦の新たな価値を見出そうと店主は考えたに違いない。この店の自信作は”油蕎麦(あぶらそば)”と”バター入り蕎麦”である。(しかしネーミングに関して明らかに才能が発揮されていないのは残念。油蕎麦からの連想は油っぽくて胃がモタれて・・・バターという言葉を聞いてヨダレが出るのはフランス人位で多くの日本人は・・・・)

蕎麦業界に一石を投ず! エンドルフィンにドーパミンがドロドロ~!?

正直、この店を理解しようと何回か通った。そして食い続けてわかったことは、結構なハマる味なのである。蕎麦の実の香りがとか新蕎麦がどうしたなんて話はこの際、棚上げして、単にこの店の売りのメニューが美味しいか不味いかという話にしておきましょう。(という程にトラディッショナルな世界に一石を投じるというのはスゴイ事に思うのです。蕎麦界では一石投じられたとか、石を投げつけられたなんて思っていないだろうけど・・)一説によればヒトは脂を口にするとβエンドルフィンに加えてドーパミンという別の快感物質が分泌されるそうだ。そしてこれが味覚神経を刺激して美味さを感じる。だからバターとか油が明らかにボクの味覚神経を通じて美味しいドーパミンが分泌しまくりしているのだ。そんなややっこしい事言ってないでとにかく食う事にしよう。食べたらこの意外性に感動しますよ。結構、笑えるのが《破門麺》というのがある。サブタイトルで「日本の東亜の旨みを食う」とある。破門も覚悟で温麺進化の確信犯ともある。内容は温かい蕎麦にキムチ、バター、のり、地鶏、ゆで卵、きんぴらとある。いつか誰かを連れて行って、すすめて食わせてみて、ちょっともらって味わおうと思う一品で自分での発注には勇気がいるゾ。店のメニューを見れば見るほどに”志”を感じるのだが”子供たちには22世紀を見せてあげたい”とまで書いてある。

蕎麦業界に一石を投ず! エンドルフィンにドーパミンがドロドロ~!?

そして当店の方程式 そばバリュー=品質×量+サービス/価格 と書いてある。たしかに値段はニコタマ(二子玉川駅界隈は高島屋のおかげで高級志向が高く物価指数は安くは無い。)にしては安い価格帯なのがウレシイ。また《冷やし油そば 芭流麺》は韓国、中国の旨味と日本蕎麦の合作とある。漢方ゴマ油と大和エゴマ油を冷たい麺にからめてある。これは中々な美味さであった。まぁ、好奇心旺盛なアナタ、トライしてみてください。ひとつ提言するならば、名称とメニューがわかりにくいのだ。まぁ優しい店員さんに話を聞いて注文が正しいかなぁ。

  • そばバリュー クラシック1号店 世田谷区玉川3-10-10
  • 高島屋南館と本館の間を入る(三菱銀行むかい)野村證券の二本先を左折して二軒目
  • 全粒もりそば 700円、バリューかけバター 450円、冷やし油そば 780円他興味深いメニューが沢山。