世界最古の屋台・・・それはアフリカ大陸のモロッコにある。国民の98%がイスラム教の信者であるモロッコ。 アフリカ、ヨーロッパ、アラブの交易の十字路として栄えたモロッコはベルベル&アフリカ文化をベースに各国の文化が混ざり独特の文化になっている。
モロッコのマラケシュにあるフナ広場の屋台、これは正真正銘の世界最古の屋台なのだ。 歴史は2000年を超えると聞く。これはキリスト教の文化よりも古いのだとガイドさんは自慢をしていた。 さて、その100軒近くの軒を連ねる屋台だがここも近所同士の売り物は似通っている。魚アイテムを多く扱う店、シシカバブー(串刺し)専門店、カタツムリのスープ(バーブッシュ)専門店、などなど、それに物販の店、ジュースの店などと色々あるんです! 最初はガイドの絶対的お薦めの店”14番”だった。(店名は番号で呼ぶ!) 全て世襲制度となるこの店だが、いったい何年の歴史があるのだろう。 ”やせた料理人を信じるな!”という格言を聞いた事があるが、ここの店主はその格言を裏切る事の無い体格で迎えいれてくれた。
トマトとタマネギとピーマンのサラダ(ベルベルサラダ)からスタートして、ナスのディップ(ザエリョク)、お決まりのパン、そして魚のフライ、どれもシンプルで美味しい。唯一の問題は・・・・酒が無いのである。イスラム教の影響だが旧市街は仕方が無い。ガイドのラシッドもその事には積極的ではない! 二軒目はシシカバブーの店。数点の串ものを注文! アラブ語なんて話せなくって”指差し発注”で大丈夫! マトンの串刺し、チキンの串刺しを発注。注文された品物を手際良く、主人らしきが焼くのだが、なんと炭で焼くのを”手”で行っている!! 手ですよ!”素手”しつこいけど”スデ”ね! これはビックリ仰天でした。天ぷら職人が高温の油に指を入れて温度を確かめるのを見たことがあるが・・・こなす量も多いので、トングはハシなどを使うより、素手が便利になったのは想像できるけど、後継者育成なんて簡単じゃないだろうなぁ。そんなオヤジが素手で焼いたカバブーはかなり美味しかった。
ここも唯一の問題は酒が無い事、せめて薄くても良いからビール位、お願いしたい!しかしイスラム文化圏に来ると、本当に異次元空間を味わえます。
- モロッコ、マラケシュ フナ広場の屋台
- 営業時間 19時頃からずっと・・・ 定休日は無し! 永遠・・・
- 翌朝にはアレだけ盛況だった屋台は跡形も無く退去する。 おそらく電話無し、住所なし!