年に三ヶ月だけの“うに”の魔力

初夏の北海道を旅した。
日本の最北端、利尻島で、札幌からみて左端の日本海に突き出た積丹半島で、
人が群がっていたのが・・・ウニ丼。
人はウニが好きなのだ。
もちろんオレも好きだけれど、オレなんて問題じゃないくらいウニが好きなのだ。
本当に“好きのレベル“が全然違うと唖然とした。

北海道の左端、積丹半島の手前、
余市の町に田村岩太郎商店というウニ丼の有名な店がある。
ここは店主、その父親、兄貴が三人とも漁師で、
もちろんこの時期はウニ漁を専門とするそうだ。
この時期とはウニには時期があるのだ。
(少なくとも北海道では)
それは6、7、8月の三ヶ月だけ。
考えてみれば一年中、通してあるモノというのも自然界では不自然な事だ。

さてこの田村岩太郎商店でどうしてもウニ丼が食いたいという事になった。
店の開店時間は10時
・・・10時からウニ丼はあまり気が進まないけれど、
たまたまその日が7月の連休に当たっていて、
漁師の友達いわく水揚げ量が少ないのではと
・・・ウニ丼食えないのは人生上、問題があるので何としてもと思った訳
・・・お店の場所を確認しようと捜していたら発見
・・なんと8時45分(開店の1時間15分前!!)
既に10人程度の人が並んでいる!!
日本人はいつからそんなに列に並ぶのが好きになったんだ!
これはディスニーランドの悪影響か。
と言う事で選択肢無しで列に並ぶ事に
・・・トホホ。
優しい店員さんが出てきて話を聞けば、
今日はやはり水揚げ量が少なめで60食しかウニ丼は無いという事で我らはセーフ。
10時の開店とともに入店。そして食いました!
それはそれは美味かった。
ウニ丼を食う空気感はウナギを食う時に等しかった。
あの静かな“凛”とした時間。
静かに黙々と食う
・・大満足の4500円。
大満足の“出費”だった。

実はこの店の有名な“売り”はウニをオタマで自分で好きに盛る丼ぶり
“朝うにぶっかけ丼。
満足ドヤ顔状態のオレが外の店員さんと話を聞いたら、
断然にその”朝うにぶっかけ丼“が美味いのだと。
理由は店主と家族が漁協を通さず、加工を軽くしたモノを店に出すからと。
普通に流通するウニはミョウバンなどで洗浄するけれど、
その作業を軽く水で処理するモノだけを出すそうだ。
年に三ヶ月、それも決して毎日ではない、
場所は北海道最西端・・・燃えた!
絶対にそのウニを食らいに来ようと。

 

田村岩太郎商店 三代目岩太郎直営漁師めし

016-0201

北海道積丹郡積丹町美国町32−1

0135−48−6300

営業時間 11:00〜15:00(5月、9月)

10:00〜材料なくなり次第終了(6、7、8月)

<うに. 岩太郎商店>