男の金沢、気分は高倉健!! 後編

“男の金沢”の二日目。朝は恒例のジョギングだ。新しい街を知るにはジョギング&ウオーキングは本当によろしい。ナンてったってタダだ!! ホテルを出て金沢の街の真ん中を流れる二本の川の西側の犀川(さいがわ)沿いを探索。やはり川原の桜の木が満開で、幸せ感は一杯だ。長町武家屋敷跡の界隈は本当に”基本的金沢”を象徴する景色だ。こんな昔の町並み、建物をキッチリと保存をしている事は、本当に財産だ。なにより観光客を引き寄せる大切な資源だ。(現に波田はそんな景色につられて寄ってきた!)

男の金沢、気分は高倉健!! 後編

そこから金沢城の周囲の桜を見物しながら走り、朝のメインイベントの”近江町市場”に乱入。まさに北陸の台所という市場は迫力満点だ。海産物の品種の多さは日本海の魚影の濃さを感じるなぁ。野菜類、山菜など珍しいものもいっぱいだった。後ろ髪を引かれながらホテルに戻り、着替えて外出。いつの間にか昨夜から残ったアルコール分は消えて無くなっている。午前中は話題の”金沢21世紀美術館”を見学。金沢城と兼六園の横に位置する街の新しいシンボル的な建物は現代の巨匠・妹島知世+西沢立衛の作品だ。丸いガラス張りの建物でプールのオブジェ(プールの水面がガラスで下から人が入って上を眺められるという不思議な体験を出来る。)や緑化された壁などが有名だ。

男の金沢、気分は高倉健!! 後編

コレクション展も、面白かったが、今回見る事が出来た展覧会は有名作家ではない一般市民の展示物(絵、写真、彫刻、陶芸など)が数千点も展示されていた。その一つ一つのレベルの高さに芸術都市、金沢を感じた。十分に文化芸術を堪能した後に、引き込まれるように歓楽街近くの寿司の名店”乙女寿司”《076-231-7447》に行ってみた。あいにくの満席だがなんとか入れてくれてカウンターのハジに座った。こんな時、一人は便利だ。そして高倉健さんを気取るには”カウンターのスミに男一人”が約束だ。お味は申し分無く、珍しいところだとカサゴ、昆布ジメにして一日寝かせた鯛などが特に美味しかった。店員さんや板前さんも忙しそうだが、一人で来ている客であるボクを色々と気を使って話しかけてきてくれて楽しめる。旅行は二人で旅すると二人の移動だが、一人だと随分と他人様と話すキッカケが多いのだ。乙女寿司は場所的にはどちらかというとお世辞にも好立地とは思えないが、このお客さんの満足度は嬉しそうな顔を見れば一目瞭然だ。 午後は新竪町(たてまち)商店街を探索。最近は東京でもどこの地方都市でもそうだが、街のシャッター化が激しく進行する一方で、家賃が下がって店が出しやすいという事情で、やる気のある若者が頑張って様々な個性的な店を出している。ご多分にもれず、金沢も同じで、特にここ新竪町商店街には様々なアンティーク屋、家具屋、雑貨屋、文具屋、骨董屋、焼き物屋が並んでいて、楽しい。当然に全店制覇してみたが、面白い店は沢山あった。特にアンティークの《フェールメール》と雑貨屋《レジスタン》《Benllys&jobs》は抜群な品揃えだった。こいつら”ヤル気あるなぁ!!”が感想。そして店主の皆さんの共通項は”金沢が好きな事”だろう。住んでいる人間がその街を愛している街はすぐにわかる。 夜はミーティングだった。金沢は静かに燃えているのだ。伊賀の忍者を生み出したこの街は他の都市とは異なった燃え方があるようだ。アフターの食事会も素敵な店に連れて行っていただいた。河村氏をはじめとした金沢、福井方面の方々には本当に感謝です。 アフターで歓楽街の”プログレ料亭うまいぞや哲”という超スーパーディープな店を訪れた。この店の変態ぶりは呆れ返る。12時前に入店して時間に気が付いて帰るまでの4時間弱はあまりにもアッというまの出来事だった。店はバラック風ではなくバラックだ。そのまんま・・・恐らく震災時の仮設住宅だってずっと上等だろう。素材はトタン板!そして室内の高さは1m90?、外人が来たらアウト! 店のハジには壁一面に様々なジャンルのDVDが並んでいる。店には5.1チャンネルの音響になっているのにテレビは黒い古い箱形ブラウン管というアンバランスも楽しめる。しかし店内は一体感に包まれ、店主に”こんな映像あるかなぁ”なんて言ったら全部出てくる。まさにライブのYOUTUBEなのだ。最初は松田優作モノで盛り上がり、ピンクレディーのさよならライブ、その後はNHK教育番組の”ピタゴラスイッチ”という超面白い(飲み屋で夜に上映するにふさわしい映像とは思えなかったが、実に面白い。(東京に帰って思わず買ってしまった!全二巻!)気が付いたら三時半! 完全一体化していた店内もだんだんにお帰りムードになってきたのでフラフラしながら解散した。・・・・・・・・男の金沢は実に濃かった!特濃だ。高倉健さんもきっと、この街が好きに違いない。街も人も新鮮だった。日本は本当に素晴らしい国だと改めて感じた。みんな!もっと素敵な日本を知ろう!

男の金沢、気分は高倉健!! 後編

男の金沢・・・・《前編》

4月10日は札幌、そして4月12日は金沢という予定が入っていた。その間の空白の一日をどう過ごすかで考えていた。 途中の青森でフォローをするか、仙台に顔を出すか、秋田でキリタンポを食うか・・・・考えた。一度、札幌から東京に戻って、一日仕事して金沢に出直すというのも一案ではある。しかし波田はどうも東京の家から羽田または東京駅まで行く行程が好きではない。要は様々な地方出張を一度に済ませたい効率第一主義なのだ。・・・・そんなスケジュールを考えているときに、書店で目にしたのが”男の金沢”という特集の雑誌だった。(月刊誌PEN)その言葉に参った!!(そういえば以前に大阪から東京に戻る日に駅の書店で”男の京都、一人旅”という特集を見て、そのまま雑誌を片手に京都で途中下車をしたのを思い出した。という事で、男の金沢なのだ! 渋く決めてみよう! 自分は高倉健だと思い込んで・・・・ 本来は金沢に関してキッチリと予習をしていく予定が、札幌でも結構忙しく人に会っていたので、千歳空港から小松空港(金沢の最寄り空港)の機内での集中講座となった。(ちょいと裏話があって、まだまだ時間があると錯覚していて札幌駅のスターバックスで和みながら本を読んでいたら気が付いたら出発の1時間チョイ前。慌てて駅に行ったら千歳行きの電車は目の前で行ってしまった。次の電車だとフライトの搭乗の閉め切り時間を過ぎてしまう。電車到着が13時5分で飛行機の出発時間が13時15分!しかしどうしようも無い!祈る、イメージする!信じる!ひとりLMして、次の電車に乗って、千歳駅に着いて、アサハパウエルをしのぐ勢いでスーツケースを抱えながらダッシュ!結果は・・・・乗れた。一時は急遽”残された男の札幌”になるところだった。) 金沢の天気は素晴らしかった。そして東京ではすでに散り去った”桜”が満開状態! これは嬉しい。”お得感満載”な旅となったのだ。 ホテルにチェックインをして本日のポイントを整理。まず見るべきエリア、店、をチェック!!(なにせ機内で金沢特集を三冊読破!)①金沢21世紀美術館 ②新竪町アンティーク&雑貨街 ③西金沢の大きな骨董品屋・金沢古民芸会館 ④ひがし茶屋街 ⑤食事は片町界隈の数軒を予約・・・・そして歓楽街が今回のポイントだ。(歓楽街って別にエッチな場所ではない。繁華街です。) またラッキーな事にタクシー運転手から聞いた情報によると兼六園(日本庭園)は、夜間は花見の時期だけ、ライトアップされていて、無料開放されているということ! タダなのでその案は取り入れようではないか。 夕方の4時からの出陣だったので効率重視でまずは西金沢の古民芸会館に乱入、元、小学校を移築して作られた店は広大で所狭しと、骨董品が並んでいる。骨董品の”目利き”がある訳ではないが、昔の器を日常用として使いたいので、そんな気分で選んでいくつか購入! その後、夕暮れ時になってきたので、”男の金沢”は基本的金沢の景色を眺めなくては話にならないので”典型的・古都金沢”な景色である”ひがし茶屋街”に突入した。

男の金沢・・・・《前編》

タクシーを降りた瞬間に『これだよっ!これっ!!』と思わず叫ぶ。実に情緒のある素敵な街だ。”やまきち”というお目当ての”昆布ジメ専門店”をチェック。いちいち買っていたら大変なのでチェックのみ。(正直言うとチョットだけ買って食べた。激美味い!) だってこれからだって言うときに白いビニール袋やお土産品丸出しの格好で”男の金沢”は成り立たないではないか。高倉健さんは間違っても白いお買い物ビニール袋は下げては歩かない。ということで”ひがし茶屋街”を闊歩した。くれぐれも高倉健風に渋々にだ。 金沢の街の真ん中に流れる二本の川で東側に位置するのが”浅野川”だ。明日は桜も満開で園遊会が開催させるらしく準備で忙しくしている。明日ここを訪れたら超満員なのだろう。なかなかの絶景を木造の”梅の橋”から眺める事が出来た。オッサンが一人、橋のたもとで黄昏れる姿は、哀愁を漂わせているだろうか気になるところだ。まわりはだんだんに夜更けとなり帰り道を急ぐ人が目につきだした。さあ本日の”男の金沢”はクライマックスを迎える。それも結構な長い時間のクライマックスだ。 繁華街の片町に向かう途中で期間限定のライトアップされた”兼六園”を訪問。何度見ても桜の花は華々しくて好きだなぁ。ここは決して華美ではなく情緒がある。そして人々も上野公園やどこかの公園で行われる”お花見”という名前の宴会みたいに騒ぐ事も無く、実に穏やかに鑑賞が出来て素晴らしい時間だ。

男の金沢・・・・《前編》

そんなポエトリーな時間を過ごしていたら予約をしていた店の時間が迫ってきている。急がなくては!!ということで信頼のおける雑誌で発見した料亭/竹千代《076-262-3557》に入店。男の金沢は料亭なのだ。リョウテイ!いい響きだよ。カウンターと小上がりで6~8人で満席な御主人一人で切り盛りする繁盛店。これが実に上品な美味しい店だった。主人は料理に、サービスにと動き回る。カウンターのハジっこで、料理を食べながら、その間に文庫本をほぼ一冊読破!いい時間だった。常連らしき金沢のボンボン風一行が帰って、手が空いたと察して御主人と少しの世間話。実直な若く志の高い店主だった。なんとなく御飯ものが出てきたりして、移動の空気となり二軒目に向かう。二軒目は歓楽街にある赤城《076-263-7897》という飲み屋(屋号には山菜季節料理の店とある)。ディープだ。実にディープ!!(この店はケージローの勝手でしょで紹介するので省略)ここでの時間は本当に濃厚だった。無茶苦茶だった。 その後、12時をまわりホテルに帰ろうかと思ったが、なんだかもったいない。男の金沢はよりディープでなくてはいけない。ということで調べておいた、おでんの名店である菊一の暖簾をくぐる。(どれだけ食うの!!)相当に明るい店内だが来ているお客さんは全員”まじめ”という空気だ。まるで市役所の職員食堂を連想させるお客さん。国家公務員御用達!! この店の事も、別の機会で書くとしましょ!  渋渋な金沢の一面を見たのだ。・・・・ということで”男の金沢”第一日目は無事に終了。ホテルの部屋に入ってそのままの姿で寝てしまった。たぶんヨダレでも垂らしながらニタニタして夢でもみながら寝ていたと思う。明日も早い!!