夏のある日に思う事・・・・・2015夏

《日本の夏っ!!》

本当に好きだなぁ。
世界の何処の“夏”とは違うこの雰囲気。
セミがミンミン泣き叫び、
ムシムシした天気、
花火に、夏祭りも好きだ。
皆でモクモクとバーベキュー、
海辺も川原も山の中も大好きだ。
とにかく一年のこの時期だけは
日本のココに居たいと常に思う。

 

《不思議なんだけど・・・》

朝イチ、6時過ぎには毎日、海に入る。
ものすごい気持ちが良くて最高な気分。
ここ下田は海の透明度も抜群で
昨日は波待ちをしている時に、
波のピークを
アジの群れが抜けて行ったのが見えた。
これで良い波にでも一本でも乗れたら
一日本当にハッピーだ。
不思議なんだけれど、
海に『おはようございます!今日もありがとう!』
と挨拶するとほぼ、気持ちよい思いを
させてくれるんです。
神様はいるんだなぁ。

 

 

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《野菜が美味い!》

下田にいると、
毎日、クルマで15分の“旬の里”
という産直に野菜の買い出しに出かける。
良い野菜は朝イチで入荷して午前中には完売。
なので9時には出社するように
定期的に出かけるのだ。
産直なので安いし、
安全だし
(生産者情報をおしえてくれるので)
エネルギーを感じる野菜があるのは
本当に幸せな事だと実感する日々だ。
・・・・逆に東京に帰ると
野菜がヤル気無くて
モチベーションが落ちるんだよ。

 

《アツシと母さん》

近々、小説家デビューするアツシ君。
(この話もオモシロい!)
コロンビアの山の上で出会った30才の若者。
スペイン語が堪能で
かなりの変態な旅の経験者なんです。
今回の夏のオキラクハウスはデビューで、
母のヒサコさんと来てくれた。
なんと親孝行な男でしょう。
親一人子一人という環境が、
オレの中でリリーフランキーの小説
“東京タワー、オレとおかん、時々おとん”
と被ってしまい泣けて来るんです。
いい親子関係をみせてもらった。
頑張れよ!!

 

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《スタンに行って考えた!》

5月の末にウズベキスタンなど6カ国を訪問。
その時に同行したナカジー
(中嶋裕)
と玉田に触発されて食生活の見直しを計り、
体重は4キロ減。
ずっとその体重は維持されている。
決してダイエットなる活動ではないのに。

理論は至って単純にして明快!
一日を三つの時間に分ける。
昼の12時から夜の8時は
“吸収の時間”なので食事するのはこの時間内。
ランチとディナーは
コノ時間内で好きなモノを。
夜の8時から朝の4時は
“消化の時間”なのでなにも食べない。
ひたすらに内蔵をお休みさせる。
そして朝の4時から昼の12時は
“排泄の時間”なのでひたすらに出すこと。

結局、16時間のプチ断食をするわけね。
食べるモノは
“カラダに無意味なモノ”は食べない。
食品添加物、加工食品は食べない。
(実はこれは元々からの習慣。
白いもの、いわゆる白米、
食パンなど白いパン系は食べない)
午前中の空腹感は
酵素を取る為にフルーツを。
水は何時でもどれだけでもオッケー。
もし夜遅くに食べてしまったら
翌日のランチを少なくするとかで
全然、オッケー。

かなり快適です。
サプリメントもとるのは吸収の時間内で。
なのでお昼からです。
これやると脳の回転も
フル操業ってカンジだし、
アドレナリンでまくってますよ。
この体重、
そして体力は維持したいなぁ。

 

《マイブーム!》

最近の流行は
近所のビーチを散策する事。
下田での足、
別名“それ行け下田号”
(軽自動車のハコバン)
にはビーチチェア、パラソル、岩場用のシューズ
が常に乗載。
小さくて綺麗なビーチがけっこうあるんです。
まさにシークレット!!
ある浜では降りる為に
どうしてもハシゴが必要で
ホームセンターで購入。
ハシゴを持っている人のみが降りれる
ビーチとかあるんですよ。

 

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2015年夏の8月15日

看板に偽り有り!・・・焼き鳥“とりはる”なる小さな料亭!

“とりはる”にはダマされた。
完全なノーマーク。
この店の前の道は三十年も、
かなりの頻度で通っていたし
看板だって見て知っていた。
当然にただの“焼き鳥屋”だと思っていたし
それ以外に何かあるなんて、思いもしなかった。
悪いけれどオーラも何も感じなかった。

ある時に、
近所の食通のオジさまから聞いたんです。
そして紹介いただきまして初めての入店。
ウチのほんの近所なのに、
それなのに初めてってのも新鮮。

 

おもいっきり“やきとり”
と書かれた看板の店に入ると、
そこはタダの焼き鳥屋さんにしか見えない。

カウンターで地元の上品な客人が
美味そうに酒を飲んで、
それを老夫婦が切り盛りしている様は
どこにでもあるような光景。
照明器具も蛍光灯で飾りっ気などなにもないけれど
“凛”とした空気に満たされているのは
お掃除が徹底しているからであろうか。
しかし気が付けば誰一人として
焼き鳥を食べてはいない。(笑)

 

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基本的にはメニューは無く“おまかせ”のみ。
それも値段表記も無し。
その日のメニューは・・・
かじか、にこごり、ほたるいか、とうふよう、
あん肝、しらこが前菜のお通し。
そして“あん肝のにこごり”
“ハマグリとホタルイカのヌタ”
“のどぐろの道明寺”
(道明寺とは水に浸し蒸したモチ米を干して
粗めに挽いた食品)
“ふぐ刺し&アッサルの塩”・・・
いつになったって焼き鳥など出てきはしない。

 

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店名の焼き鳥をどうしても食べてみたかったから
注文してみた。

 

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すると明らかに
『あぁ、焼き鳥食べるんだぁ!
あぁーそーなんだぁ!』
的な空気がムンムン。(笑)
出された焼き鳥は普通に美味しかった。
値段が安過ぎて不安なんだけれど・・・
トリ、ヒナ、カワ、スナギモ、レバ80円、
手羽先120円、ピーマン肉詰め150円という看板。
店主いわく開店同時より値段はそのまま!

 

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素晴らしい時間が過ごせますよ!

 

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鳥はる(とりはる)

東京都目黒区中根2−13−5 (東横線都立大学駅を下車3分)

電話 03−3723−6744

営業時間 17:00〜23:00

料理の予算 5000円

要予約

時代はKindle!

電子書籍Kindle(キンドル)を愛用している。
何より旅に持参する本の重さから解放された事が大きい。
すでに30冊程度は読んだけど、その重さは当然ながら変わらない。
文字サイズ、明るさを調整出来るのも抜群!
携帯スマフォのブルーライトと違うので目が疲れないのもありがたい
友達の本好きは本のニオイが好き、手触りが好きって言うけど、まずは両刀遣いをオススメします。
たった7,000円程度で世界が変わる!

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立ち食い蕎麦と呼ぶな! 即戦力な蕎麦屋

文豪・井上ひさし氏は生前に『難しい事をやさしく、やさしい事を深く』とおっしゃった。
オレはなぜかこの店を見るとそれを思い出すのだ。
世の中、美味しくもないのに美味しそうに脚色する店や食べ物が乱立しているのに、美味しいモノを庶民レベルにあわせて、わかりやすく、そしてやさしいお値段で提供!
と井上先生の創作活動のポリシーとは少々ズレたけれど、どちらかと言えば敷居の高い高級蕎麦屋を、若者にもわかる庶民レベルにしてしまったと感心する店だ。

外人に言わせると『蕎麦は値が張り、寺院の様な静寂な中で食すもの』との印象らしいけど、ここは上等な蕎麦ながら店内はざわざわと急いで来て、さっさと食って帰ると言う、まさに江戸時代のファーストフード的な役割もなす。
座標上から言えば、立ち食い蕎麦とホンモノ蕎麦屋の間に位置するのがこの店だ。

 

さて、立ち食いと座り食いの違いは・・・・ただ単に立つとか座るとかだけの違いだろうか!?
それは断じて違う。
(だいたい何故、食う時の体勢の違いだけで立つだぁ、座るわぁと区分けをするのだろう!?)
ここは立ち食い蕎麦と対比して言うならば“座り食い蕎麦”である。
話が少し、ややっこしくなったけれどシンプルに安くて美味しい。
デートには使えないけれど、食事をしながら深呼吸でもしたいならば、断然にオススメな店なのだ。

 

メニューは自動販売機に全て書いてある通り!
とにかく明日の即戦力として使えます。
蕎麦は全般に冷たいのも温かいモノも美味しい。

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丼モノは少々の残念賞を与えよう。
オレはあまり頂きません。
この店の開発力ならもっと美味しい丼モノが出来ると信じているというのが現在の感想です。
天ぷらは注文してから揚げるので美味い。
とにかく100%蕎麦を使い280円はお見事!
(世の中の蕎麦は殆どが茶色いウドンと思った方が間違いない。蕎麦粉と小麦粉は比較にならない程にお値段が違うのです。)
あっ、ワカメ食べ放題もかなり好みです。

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この店、覚えておいたら便利だぞぉ!

 

十割蕎麦 嵯峨谷

東京都渋谷区道玄坂2-25-7 プラザ道玄坂一階

電話:03-6416-4248

店は調べると都内に数カ所ある。

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時代を変える“里山十畳“なる選択!

話題の“里山十畳”なる旅館を新潟の魚沼に訪ねた。
その情報は30年来のお友達K氏のホームページでの紹介。
そしてその旅館が出来るまでの紆余曲折が書かれた御主人の著書「里山を創世するデザイン的思考」(岩佐十良)をKindleでダウンロードして読み始め、読む程に興味が出てきて、偶然にもその翌日からの一泊のスケジュールがドタキャンになったので、そのまま里山十畳を予約をして(偶然にも一部屋予約が取れた!)という事で“生”を体験してきたのです。

 

 

東京から関越高速で2時間、新幹線ならば1時間という好立地。
魚沼の山に少し入って行った山間部に旅館“里山十畳”がある。
実はここを運営する会社は雑誌社の“自遊人”が経営。
この本は食とその安全について様々な題材をフィューチャーして書かれた、とても崇高な志の雑誌なんだけれど、その道を突き詰めていく為には、自分達が取材ばかりしているのではなく、実際に農業をやることで実体験をしてみる必要があると、会社ごと新潟県の魚沼に移転!
そこで田舎生活も会社中で体験して、その一つの体現として旅館業を視野に。
安全、安心なおもてなしなんて素晴らしい。
そして出会ったのが移築されてた数寄屋造りの素晴らしい建物と古びた旅館。

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そこでの涙の物語、悪戦苦闘の日々、とにかくものすごいドラマがあって、オレなんかだったら神経とてもじゃないけど参っちゃうだろう紆余曲折を乗り切って開業までこぎ着けたというお話。
ただのお金持ちが道楽で始めたとはワケが違う。

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資金的にも相当にキツかっただろうに、素晴らしいのは細部に手を抜いていないところ。
本当に古民家&旅館のリノベーションと言ってしまえばそれまでだけれど、そのコンセプトと業界のシステムに一石を投じたスタイルには感動です。

なにがスゴいかって・・・・

◎ 全てにシンプル、そしてミニマル、潔い空間。

◎ サービスは本当に気持ちよい、開業時はホテル経験者は一人だけ。
お客様目線で考えられたサービスはお見事。

◎ 独創的な料理は真心万点、すべてオーガニックで安全、安心。
こんな料理を食べてたら100才まで生きられます。

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◎ 天井高10mの古民家は迫力万点。

◎ 露天風呂からの絶景はもう圧巻!
早朝の雲海を見下ろしながらのひと風呂は至福の時間、間違い無し。

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◎ 部屋はわずか12室
これが良いんです!

◎ 館内の名作の家具達は全てにホンモノ。
これは意外ですけれど世の中は平気でニセモノを使う場所はいくらでもある。
(コルビジェのLC2など60社もニセモノを作っているそうだ。
使い続けるとホンモノとニセモノは一目瞭然。
ホンモノ使用は作者へのリスペクトでもある。
そしてニセモノを使えばニセモノの人間になる。)

 

◎ 新潟は食材の宝庫、ナスなど30種類もあって劇的に美味しい。
なんと美味すぎて新潟から県外には出ないらしい。
そんな食材ばかり!

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◎ 従来の日本の旅館のボクが嫌いな部分、料金体系、料理の方法、押しつけのサービス、余計なインテリアなど一切なし。

 

これはオーナー=デザイナー兼プロデューサーだから出来た事なんでしょうね。
ウラヤマしい限りのお仕事を見せて頂きました。

こんなに新しい“志“ の旅館が日本中に増える事を祈ってます。

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