秋にナポリを訪れた。
日本を外人がジャパーン、とかハポーン、ハポネとか勝手に呼ぶ様に、
一部の外人はネイプレスと呼ぶが
(アメリカ人)断じてナポリと呼びたいと思う。
そんな事はどうでも良くて、
ここはピッツアの聖地、テキトウ・イタリアンの聖地である。
何もかもがユルユルのイタリア文化でもとりわけにテキトー文化が激しい。
ご存知、イタリア料理とは地方料理の集合体であり、
その地域しか無いモノがあって当然。
いまだに日本みたいなクール宅急便的なモノも無いし
(欲しくないのかも)
従って魚介類が食べられる場所も限られてくる。
と言う事はピッツァやカルツォーネ
(ピッツァを半分に折って二つに畳んで焼いたモノ)
が食べられるのはカンパーニャ州が正しい。
トラットリア・ネンッネンレはナポリでも有名な店。
場所はどちらかと言えば“危険”な地域。
でもそんな地域でやられるのは決まってやられそうな奴に決まってる。
それは簡単でオレがやる奴ならば、
やりやすい奴を狙うからだ。
だからやられそうな奴はオーラで悪党を引き寄せているのだ。
さて、19時30分の開店を待って店に入った。
(これ大正解、日本人は夕飯と言えば18時位からだけれど
イタリアンは21時とか。
その時間は激混みで入店は困難。
早い時間に行きましょう!)
店内は良くあるチェックのテーブルクロス
(紙製の使い捨て)
にコップが置いてあるのだが、
そのコップがプラスティックだけれども、
その中でもとびきり激安なコップ。
真剣に持ったら潰れてアウト。
それ程までに無駄を省く姿勢が素敵だ。
オーダーを取りに来てくれたので一生懸命、
考えたリクエストを述べたら、
一切 無視され「君たちはパスタ三種だ ソレ以外ない!」
と言われて仕方なくそれを受託。
他のお客もそうだと思いきや,となりはサラダだけ。
どうして?
とそのお客さんに聞いたら、
『オマエら、初めて来たらサラダだ!』と言われたそうな。
まったくどんな仕組みになってるの?
あっちのテーブルでは肉料理ばかりだし、
こっちは前菜ばかり
・・・・ワインはガチャガチャといろいろ銘柄もなくて
赤は赤、白は白でホームメイド的なお味。
だいたい、どんな美味いワインでも、
そんなペラペラなコップだったら同じだ。
その後は希望のモノをオーダーさせてくれて一通りのモノを食べた。
実にローカルなマンマのお味!
ブラボーっ!
大満足なディナーだった。
そして御会計を見て目が点
・・・四人で36ユーロ(約4000円ナリ)
こりゃサイコーだわ!
店を出て大笑いした。
トラットリアNennell ネンッネンレ
http://digilander.libero.it/trattorianennella/nennella.htm
電話 08−414338