メキシコは日本の常識は通用しない。メキシコ人は全てに”テキトー”(適当)である。最近アフリカのノーベル賞を受賞した女性が”もったいない”という日本語での言葉がコンセプトとして美しいと提案し、いまや”もったいない”が国際公用語になっているように、”テキトー”(いい加減・・解釈によっては最先端な言葉だ。いい加減とはちょうどいいという事だな!お風呂が”いいかげん!!”と言うじゃない!)も国際公用語に認定してもらいたい。
ということで誉めてんだかけなしているのだかわからないのがメキシコだ。だいたいメキシコの空港 での入国検査がすごい!各自が、目の前にあるクイズ番組の答える時のボタンみたいなのを、入国する全員が押して”青”ならばそのままゴー!!出国完了。しかし無差別に時々、赤が点灯するとイキなり取り調べを受けることになる。悪人は運勢も悪くボタン押しても、神様がご判断をくださり、赤となる!と波田は勝手に判断。 だから厳しい荷物検査を受ける事になる。・・・・意味が分からない。十数年前にメキシコのカンクンという田舎の空港に降り立った際、そんなシステムを見て大いに笑った。だって超・極悪そうなオッサンが緑ランプが点灯して通過した直後に、孫の顔をみに遠路はるばるやってきたみたいなオバーさんが、見事に赤ランプが点灯して荷物検査を受けているのを目の当たりにしたからだ。そんな笑えるシステムを思い出しながら久々にメキシコシティー(人口2200万人の南米最大の都市)にデザイン化された”善悪判断運勢選択ボタン”が進化もせずに設置されていたからだ。(もちろん波田は緑ランプ!匿名希望の友人は赤ランプ点灯!)・・・これをテキトーと呼ばずになにが適当であろう。・・・このコーナーはメキシコを誹謗中傷するコーナーではない。メキシコ料理を誉め讃えるのが本来の目的。(在日メキシコ大使館の広報官の方!ボクはメキシコ好きです!) 今日は久々のメキシコで先制パンチを食らった。ランチで気を抜いたところに素晴らしく美味しいメキシコ料理であった。メキシコの外食産業は凄くてメキシコシティーの真ん中を貫く南北に48キロ通じるインスルヘンラス通りには6000軒ものレストランがある。そんな過当競争のなかで紹介されたのが”エル・フォゴンシート”基本的メキシカンなレストランであった。
メキシコ人にとって外食の優先順位は①雰囲気 ②値段 ③味 らしい!ということで雰囲気はヨロシイ!合格だ。波田チームは5人なのでお得意な中華方式を採用して”人気商品注文しまくりドンドン片っ端から食べまくり法”で発注。 チームワークを問われるのだ。前菜の”アステカスープ”別名トリティージャスープはナチョスをフライにして砕いてアボカドと一緒にチキンスープに! 激美味い。 ”クレマーポブラノ”(ピーマンの唐辛子のクリームスープ)も美味い! コンソメスープは個人的にはダメだなぁ! そして満塁ホームランは”アラングレコンケソ”(オムレツの形で中に牛みじん切り、タマネギ、ピーマン、ベーコン、チーズオムレツをケソニチーズでくるんで焼いてある。これを崩しながらトルティーヤ(メキシコ料理の基本。とうもろこしの粉を焼いた小ぶりのパンケーキ)に巻いてタコスみたいに食す。とにかく何でもトルティーヤで巻きまくるのだ。チーズの解け具合とトルティーヤがベストマッチ! また”モロカヘーテ”(サルサなどのソースを作る石ウスの名前を流用)牛肉、パネラチーズ(リコッタみたいな無脂肪チーズ)なんとサボテン、そう砂漠に生えるヤツ!(血糖値を下げ、コリステロールを正常化)アボカドなどが煮込まれていて、これをまたサルサで巻きまくり!激ウマい!! メキシコ料理の基本はサルサソース! サルサベルデ(緑のソースは緑トマト、唐辛子、タマネギ、ニンニクとミキサーで混ぜる)、サルサメヒカートはメキシコの国旗の色。 赤ピーマン、たまねぎ、唐辛子、コリアンダーのみじん切りを混ぜたもの。これも必須で巻物に好みに合わせてブチ込む! ”ワカモレ”というアボカドのディップもたまりません!!
そうだ! 最初に食べた”タコスアルパストール”(トルコ料理のシシカバブーを巻いて食べる。 店頭で実演販売の肉の串刺しぐるぐる焼きだ。)も美味かった。そしてメキシコのビールのコロナかドスエックスと共に食すのが正しい。マルガリータも正しい。メキシコ人はこうやって何でも巻いてやって来たんだな!! そうだ!”テキトー”にいってみよう! 陽気なメキシカンなミュージックで気分は倍増!!またメキシコにくる日が楽しみだ。
- エル・フォゴンシート(El Fogoncito) Leibnitz No.54Col.Anzures Mexico D,F
- www.fogoncito.com 電話 5531-649