北海道には興味深い生活スタイルが数多くある。その事実を知り北海道民を外から見ると不思議だが当の本人達はその違いに、あまり気が付いていない。生活習慣の違いとはそんなもんだ。たとえば札幌人の常識① 家族風呂・・・・街の至る所に”家族風呂”という看板がある。そう北海道の仲良し家族は皆で近所の風呂に行って家族一緒に入って和むのだ。札幌人の常識その② 北海道には”こたつ”は存在しない。正確には昔、一時期流行した時期もあったらしいが、現在はほとんど無いらしい。何故なら北海道の家庭は東京からしたら異常なまでに室内温度を各種暖房器具で上げて暮らすのだ。室温25度以上の温度のなかで冬でもTシャツで暮らすのだ。東京の家と北海道の家庭から比較すると10度位違う。従ってその準備をしないで札幌の家庭を訪問すると温度差で風邪を引くことになる。その基礎知識がなくて体温調整できなくて地獄をみたことが数回ある。 札幌人の常識その③ 北海道では節分の時に鬼に向かって撒くのは落花生!・・・・その理由は投げた後で拾ってカラを剥けばそのまま食べられるから・・・・・・・合理的、ケチ? 札幌人の常識その④すべては”なんとかなるっしょー”で解決の道産子気質。転勤者や単身赴任者が多いが3日住んだら皆、道産子と考える。超開放的地区。 札幌人の常識その⑤ 離婚率は日本で常にトップクラス。日本でも相当な女性解放区で”なんとかなるっしょー”の県民性は広大と言う事だけではなくて少数のアイヌ民族を除けば江戸時代の後に来た開拓民の子孫。代々継承された名門家庭など無いので古い因習も引きずっていない。だから他人の目にこだわらないし開拓時代は女性も貴重な労働力だったので”男だから、女だから”という差別、区別もないので開放的なのだ。ということで北海道人は楽しいのだ。
その北海道が生んだ料理は独創的で庶民的なジンギスカン、札幌ラーメンに始まり、最近のスーパーブームは”スープカレー”に尽きる。例えば札幌出身者が一週間位旅行をして地元に帰ってまず何を食うか!!・・・・ラーメンでもなくホッケでもない。そうスープカレーなのである。まだ波田はスープカレー研究生なので語る程ではないが、もうしゃべらずにはいられない。今日はしゃべってしまおう。スープカレーはその名のごとくトロミが無いサラッとしたカレーだ。カレー粉、メリケン粉は使わないでスパイスを駆使して作られたカレーはどこの店も個性的で美味い。カレーの作り方はスパイスの組み合わせが全て。このスパイスを入れなくてはダメというお約束は無い。ご存知インドのカレーは日本のカレーとはまるで違いカレーという独立した料理は無くスパイスを自在に組み合わせながら水やギー(水牛の乳から取った油)を混ぜて作る料理の総称がカリー(Kari)。ということで札幌人がどう作ろうが邪道も本道もないのです。札幌人にその歴史を聞くごとに関心する。まず開発をして始めて世に知らしめたのは超有名店”マジックスパイス”である。そして様々な店でトライ&クライが繰り返され現在100店舗以上のスープカレーの店が存在するといわれている。当然、それそれの店の味や特徴は違っていて食うほどに関心する。カレー初心者の波田は今までお奨め数軒を食い研究。ハッキリ言って美味いわけですよ。以前、イギリスで美味いと評判のインド料理店があって三日三晩通ったが、その秘密はスパイスにあると思った。それは幻覚に近いものを感じたこともある。なぜかそのロンドンのカレーを食うとラリラリルンルンだった。その種とは異なると思うが札幌スープカレーは深いし未来に向けて確実に発展していくと思う。これからもどんどんと名店が出現するのだろう。
今回紹介する”サボイ”はマンブーもイリモトもお気に入りだ。とにかく飛行機で飛んできて食べてみなさい。波田はマジックスパイスに始まるスープカレーの店、全店を食い倒さない限り死ねないと思った。食うぞ!!負けないぞ!
- スープカレーの店”サボイ” 札幌市中央区南16条西5丁目3-10 011-532-7810
- 営業時間 11:30~21:00(L0) 火曜日 定休日
- 日替わりカリー(毎日限定15食) 840円 サボイカリー (鶏、ゆで卵、ジャガイモ) 945円 野菜カリー (なす、シメジ、ブロッコリー) 1155円 シーフードカリー (海老、白身魚、ホタテ) 1365円 辛味 0 辛味なし 1 おさえた辛味 2 少し抑えた辛味 3 普通(他店より辛め) 4 辛め(辛い) 5 激辛 (表示はこう書いてあるが曖昧である。試すべし。ちなみに辛いモノが食えないオレで《4》はいけたのだ。わからん・・・しかしとにかく美味い。) また素晴らしいことにビールの王道ベルギービールが揃えてある。(ヒューガーデン、デュベルなど。)お約束のチャイ、ラッシー(399円)もあり。