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巨匠の気分でカレーはいかが?!

ジェフリーバワという崇高な建築家がいた。
バワは南国建築家として多くの名作をスリランカをはじめバリ島やインド、そして世界中でも特に南国に数多くの作品を残している。
よく思い描く南国スタイルの建築物と言えば、氏の影響やコピーと思って間違いないと言われる程に、多くの名デザインを残している。

氏のデザインは土地がもつ自然の美しさ、歴史、文化を最大限に引き出し、内と外、人間と自然の境界線を取り払うことがテーマ。
彼の手掛けた空間は、佇んでいるだけで本当に心地いい。
プールの先がいきなりストンと切れて見えて、そのまま海と一体化して見える様なインフィニティープールなる手法も氏の代表的なスタイルの一つだ。

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氏は1919年にオランダ人の母親とスリランカ人の父親の間で生まれた。
セイロンと呼ばれた時代に19才からイギリスのケンブリッジに留学をしていて英文学を学んだ後に法学を学び、弁護士に。
裕福な家庭で仕事をする理由もなく、イタリアではビィラを購入して生活。
と言う事で相当な美意識の高さであったことは想像がつく。
20代の後半でセイロンの戻ることになり、その時にセイロンに大きな敷地を購入して自分で建築図面を引こうと思ったが知識が無さ過ぎを感じて製作が出来ない。
そこから再度、イギリスに渡って基礎から建築を学んで、実際に建築家デビューをしたのが38才と言う、かなりの遅咲き。

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そしてルヌガンガ(塩の川と言う意味)という場所に少し高台でペンドータ川を望む事ができる24エーカーの土地を購入して、そこに楽園を作る事を決め、生涯に渡りそこの地に様々な個人的な建築物やギャラリー、ゲストハウス、ステューディオ、夕焼けを見る場所、当然に農園や水田までをデザインして11人の専任ガーデナー(庭師)もいたそうだ。そして43年間もかけて作っていったのが氏の桃源郷“ルヌガンガ”なるバワの別荘なのだ。

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さてそこで氏はどんな生活をしていたのであろうか。
スリランカ人が愛する食・・・カレーに違いない。
なんとこのビィラでは予約をするとランチを用意してくれるのだ。
ここのカレーは美味しいスリランカのカレーの中でもトビきりな美味さだった。
その作り方も極めて丁寧で、とても満足のいくものであった。

このランチをしている場所の庭から続くベントータ川の光景からバワはインフィニティープールのアイデアを思いついたと言う事だ。
(その川にはホンドゥアネイチャーランドなる名称の“島”も付いていた。)
そんな思いを馳せながらバワが食事した同じ場所でお食事が出来るなんてなんて幸せなことでしょ。

ランチコースはコーンスープ(格別に美味かった)からスタート。
レッドライス(ローカルライス)、ビーツ、バナナ唐揚げ、そしてここから6種類のカレーが続く。
ブラウンチキンカレー、パイナップルカレー、海老のカレー、キューカンバーモージョー(スリランカ風やや甘め野菜の酢豚。
(オニオン、キャプシコ(唐辛子)キャロット、ナス、マンゴーチャツネ、ダルカレー(スリランカの定番中の定番で朝から出てくる。)インゲン豆カレー(ゴトコラなる薬草とココナッツパパダ)と11種類の料理が続いた。それはそれは美しく素晴らしいランチとなった。

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そしてこの屋敷のツアー、ランチを含めて30ドル。
これはお得感イッパイ。
ハウスツアーも我々だけの為の時間だった。
アナタもルヌガンガで巨匠・建築家の気分を味わってみたら!!

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Lunuganga ルヌガンガ

Dedduwa Lake,Bentota、SLIRANKA

℡+94-91-4287056

http://lunuganga.com

入場料1250Rs ランチ 3000Rs(入場料込) 要予約

宿泊も可能(全6室)

 

※ちなみにここルヌガンガはゲストルームが一般にお泊まり出来る様になっている。
それぞれが趣向をこらした部屋なのでそれも楽しいかと思う。
(宿泊には食事も付いている。)全6室

※現在はバワの財団になっていて、様々な収益でこのルヌガンガも維持管理されていると聞く。
素晴らしいことです。

 

※場所はバワの作品であるAHUNGALLA / HERITANCE AHUNGALLA HOTELからクルマで小一時間。
相当に山奥で複雑な道であった。

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建築家ジェフリーバワを訪ねて!

2015年6月7日   旅には目的があると面白さが増すのは事実だ。
同じ場所に行くのでも目的があるとグッと変わる。
アートにどっぷりハマりにニューヨークへ、古代遺跡を見学にアンコールワットへ、美食を極めにスペインのサンセバスチャンへ、サッカー観戦しにブラジルへ、ガーデンショーを見にロンドンへ、サーフィンをしにロンボク島へ、その目的は何でもいいわけ。結局、行くならば文化や歴史がある場所が楽しいに決まってる。
実はこのスリランカ(昔の名前はセイロン)は完全にスルーしてた。
ただのサーフポイント、インドの斜め下、紅茶の産地程度の知識。
ついこの間まで内戦とかあったしね。
津波もあった! そんな程度。

でも意識し始めると不思議で様々な事柄か目に耳に入り込んでくる
特に建築家ジェフリーバワは調べるほどに興味を持つようになった
なにせ別名は南国建築家。
その土地で何かを建てるならば、その土地の気候、地質、様々な地元しかわからない事が絡むから地元の人間を使うのは王道

そんなジェフリーバワの作ってきたリゾート建築法は世界中で真似され、どんどんと手法は広がっていった。
氏はものすごい美形にしてボンボンで若かりし頃からケンブリッジに留学。
良いものを沢山、見てたんでしょうね。
20代後半まで世界中でぶらぶら。
法律科だったのに20代の後半から建築に目覚めて実際、建築家デビューは38歳。
相当に遅咲きだけど、作った作品が本当にスゴい。
そんなバワの作った建築物を見るのもスリランカの目的の一つ。
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ホテル(ジェットウイング&ヘリタンスリゾート)のそれぞれ二つ、どれも強烈にスゴかった。
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今回はバワが46年間かけて作り上げた理想郷ヌルガンヌも観れたして大満足。
神々は細部に宿ると言っだのは建築家・ミースファンテルローエだけど、バワの作品に生で触れて泊まったら、本当の神々が宿っていそうな細部が見えてきた。
せっかくのリゾートだから何もしないのも良いけれど、こうやって目的を持って、そこでリゾートでホテルホッピングってのも実にオススメだ。

俺はホテルのメシ=不味い! と決めつけてたけど、、ここはメシも美味しい。
手の抜かれていないスリランカの料理ばかりであった。
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北海道の一回り小さなサイズのスリランカ。
69.7%が  ブッティスト(仏教徒)12.7%  キリスト教(カソリック)そして7.5 %   ヒンドゥー(残りはその他)と言う真面目な人々。
世界遺産も6つ、周りは素晴らしいインド洋、そして緑深い山々。
メシはもちろん美味しいし安い。
日本からたったの9時間の楽園!
ハワイも良いけれど、少し逆方向に飛んだらハワイより少しは不自由だけど、確実に異次元体験の出来るスリランカは本当にオススメです。
スリランカ3

旅の行程表&メモを旅レポートに作っておきます。
スリランカ1
僕のリマインダーにもなってます。
夢リストに追加いかがですか?

追伸

今回は8日間あったけどサーフィンのチャンスは残念ながら無かった。
それ以上に魅力的なアクティビティー出会った事と実際、海はものすごい荒れ模様。諦めつきました。(笑)