これぞ名作中の名作。100年近く経とうとしているデザインなのに現代の住居に置いても全くそんな年代を感じさせない。そして100年後に見ても美しいイス・・・それが名作“LC2”です。金属パイプのフレームに皮のクッションを挟み込む様式。非常に単純な構成で最大の快適さを作る。コルビジェの狙いはグランドコンフォーム(大いなる快適!)と名付けられたところからも、うかがえるのです。なんとニューヨーク近代美術館コレクション(1928年)
現在はこのデザインの意匠権が切れている為に、いわゆるニセモノが横行。たんにLC2の形をしたソファーが世の中に氾濫。 でも買うならば絶対にカシーナ(CASSINA)のオリジナルを!! (ホンモノは座って左側のフレームの裏側に刻印があります。)というか時が経つに従って皮のヨレ感が全く違うのです。そしてその代金はちゃんとコルビジェ財団に寄付! これも重要です。 とにかく高いけど買うならばホンモノを! ニセモノはニセモノなりの人生になってしまいます。
ボクも死ぬ気で買いました。なんと一脚70数万円也! 黒が多いのですけどボクはあえて“タン”を。これはオリジナルのモノなんです。(マニアックな話ですけどこのイスはコルビジェがパリの郊外にデザインしたサボア邸の為に作ったそうです。そこに行きましたが、やはり色はタンでした。 しかしそのタン皮が一番高級(Zシリーズ)なんです。)とちょっと自慢!!! 人生に価値ある逸品を!!
ボクの尊敬するコルビジェを知ってください。
世界一の建築家ですよ! http://ja.wikipedia.org/wiki/ル・コルビュジエ 写真はサボア邸

東京の家のソファーは我が家に長くあるもので(推定60~70年)嫌いではなかったが正直飽きていた。ということで下田の家の改築計画に取り入れてハワイアンなプリントに張り替えて引越し。東京の家にも何かソファーを考えること約1年。その間は以前ソファーが在った所には何も無かった。というか中途半端なモノを買いたくなかったのだ。ソファーとか椅子って難しくて座り心地と見た目は別なのだ。それが両立というとなかなか難しいと思う。そして当然に値段の問題もある。ソファーは洋服みたいに簡単に買い換えたりが出来ない。その上予算を考えると・・・・随分、様々な店をブラブラ見て回った。カッシーナ、アルフレックス、セレクトショップ・・・・しかしピンとこないというか、焦っていなかったので結論は出さなかった。しかしある時、恵比寿のB&B・ITALIAのショールームを見たら感動的な座り心地とスタイルでボクを魅了したのがこのソファーで価格は・・・・・・125万円位だったかな。はっきり言って値段見てぶっ飛んだ。欲しいけど値段を考えると、革ならともかくファブリックだもんなぁ・・・・・その後数週間後に強運・波田に事件が起こった。B&Bはセールなんて絶対にやらないのに12年ぶりに小規模の内輪だけのセールがひっそり行われると事情通・広中氏からの電話。ところがその当日はボクは先約有りで不参加。広中氏は朝一で並んでセールに参加して我が家に合うものを探してくれていたら、偶然に素晴らしいソファーを発見。その場で写真を携帯に送ってくれたらナント、恵比寿のショールームで見た、このソファーが!!(まったくそのもの)。結果45万円で購入できました。大満足なソファーです。すわり心地、スタイル抜群な名作です。
※これ長さがなんと3メートルもある。5人が楽々に包み込まれて座れます。その幸せ感ったらたまりませんよ!!

ジイ様がどのようにしてこのソファーを入手したかは全く不明。(解体したときに明治何年と書いてあった・・)とにかくボクが生まれるズッーと前から家にあった。ジーさんの家に行くと良くこのソファーで飛んで跳ねて遊んだりカクレンボの隠れ場所として利用していた。最初はグリーン系のベロア素材だったがオヤジの代で超趣味悪素材(錦糸町の安キャバレー的)になりオーラ値は一気に落ちた。そして10数年前にボクが引き取り昔の色を思い出して張り替えて東京の家で使っていた。しかし生まれた時からあるソファーはやはり飽きる。そこで下田《オキラクハウス》に座面のみを張り替えて移動。素材はハワイアン・プリントのデッドストック生地を発掘して張り替えた。下田の家は築35年位の古いビーチハウスなので雰囲気はバッチリ合う。そして最近、サイドテーブルを自分で製作した。階段の製作に使った無垢の木材を切って金具でつなぎ、ソファークッションで余った生地を工業用ホチキスで圧着した。なんだかセットで愛着がバリバリに湧いてくる家具が出来上がり。座り心地は決して良くないけど文字通り、人生を共にしてきた一品なので思い入れは絶大。ソファーとか椅子ってなかなかカッコ良さと座り心地が両立しないのだけど、見た目と思い込みでカバーしてる。いつも昼食後の昼下がりに来客者の誰かが海風を感じながら気持ち良さそうに、何故かクッションを抱きしめながら昼寝しているのだ。

コードバン(馬のお尻の皮・・・上質で皮のテリ、シワ感など最高)のシングルソファーである。出会ったのは1987年頃、代官山の “コウカイドウ”という藤沢氏(本田技研の本田宗一郎氏の右腕経営者、藤沢氏の子息。)が経営する超コダワリの家具屋で中島薫氏の当時の田園調布の新居の 家具選定をおおせつかり捜している最中に出会った。2却がセットで置いてあり値段表示が48万円・・・悩んだ。本当に悩んだ。ソファーに48万円・・・し かし、数日間考え続けて買う事を決断。将来、こんなソファーが似合う家に住む事を夢と目標にする為に相当な無理をして購入を決めた。・・・・・・しかし、 意を決して買いに行ったら・・・・・1却が48万円で、従って2却で96万円だった。ガガ~~~~ン。もう欲しいモードは収まらない。(無謀にも、そんな 高級店で値切った。藤沢氏は誠意と情熱を感じてくれてマケテくれた。)そしてその頃、住んでいた家に搬入されると信じられない位、部屋が狭くなった。ソ ファーだらけの部屋になってしまった。そして引っ越すまでの数ヶ月間のソファーだらけのリビングの生活は大変だった。しかし買って本当に良かった。今でも 毎日、眺めて座ってウタタネしている。読書もするしワインも飲む。そんな、人生のパートナーだ。 価格 1却 48万円(まだ消費税も存在しない時代だった。) 購入先 代官山 コウカイドウ 旧山手通り
PV-BV Corporation. Presented by Keijiro Hada