一年に2度か3度は北海道にスノーボードをしに来る。ここニセコやルスツの パウダースノーは格別だ。それは日本だけの評価ではなく世界中から人が集まる程で、この季節には外人率は90%近くにもなり、薄目で見たら海外で遊んでる様な日々なのだ。 東京から数時間かけて長野や新潟に行くならば羽田空港から1、5時間で北海道に飛んだ方が早いし、渋滞などのストレスもない。(というか元々ストレスは無いんだけど・・・) 今年は引っ越しの関係とかで3月が厳しく忙しく、4月の初旬にスケジュールを入れた。このスケジュールを提案した2月には北海道ローカル友達の大ちゃんいわく、いくらなんでも4月の雪は期待が出来ない・・・との当たり前の答えがっ!! そりゃそうだ!(笑) 4月2日の朝イチ便で羽田からスノボー友達のケンシローと飛ぶ。その時の東京の天気は快晴! だが予報では午後から大荒れだという。(その様子はニセコでテレビで見ていたが、ものすごいゲリラ的暴風雨だった。そしてその暴風雨はそのまま東北をぬけて北海道を襲うという。北海道ってあまり台風も通過しないんですよ!)という事で、翌日の3日は北海道も暴風雨!冬場にスノーボードが出来なければ他にはやる事などなにもなくニセコのロッジでヤロー三人の引きこもりとなった。
なにがエネルギーの源になっているかといえば、この暴風雨(雪)によって、もう、うっすら春化粧が始まり地面が出始めた山に、再びサラッサラのパウダースノーが降り、暴風雨の後は、雲一つない快晴が見込まれるからだ。 抜群の雪質+快晴な日和・・・これをパーフェクト・ディと呼ぶのだ。嬉しい!! どんなに荒れ狂おうが明日には素晴らしい一日が待っていると思えば引きこもりも楽しい。 結局、ヒマつぶしがてら下山してランチ、そして夕飯の買い出しをしてホームセンターでダラダラと時間を過ごし・・・ロッジに帰り夕飯の仕込みっ!(今夜は外食もつまらないのでロッジでパーティー、実は大ちゃんとオレは料理が大好き。今夜は悪天候の中、札幌から4人の友達が遊びにくる。) 翌日4月5日はまさに絵に描いた様なパーフェクト・ディだった。朝起きてカーテンを開けるなり雄叫びが出たっ。『ウッヒョー!』 今日はニセコの羊蹄山をハイクして登り滑る!(バックカントリー”BC”という領域。)スノボーを背負ってスノーシューという雪にもぐらないで歩ける昔で言うカンジキ、雪崩が起こる事を前提とするのでビーコン(遭難時の位置発見装置)ゾンデ、スコップ(遭難者を捜して掘り出す道具)をザックに入れてハイク。
歩く事4時間で羊蹄山の七合目(1350メートル付近)まで到達。自分たちの足跡を見るとメマイがする。ローカル友達の絶叫ぶりは比べ物にならない。何故ならば4月にこの雪質と快晴なんて考えられないという価値を東京から来たオレ達以上に良く知っているからだ。そして天気は快晴っ!! ハイクは正直、すこしだけキツかったが、11時過ぎに予定地点に無事に到着して、一服してから装備をつけた。ひとつひとつのバーンを大切に大切に30分以上かけて滑り降りた。そのパウダースノーの浮遊感はまるで雲の上を走っているような、いやそれ以上の感覚だった。 本当に素晴らしい朝になった。 昨年に続いて二年連続も登頂できて、そして快晴っ、そしてパウダースノーなんてどこまでツイテいるんだろう! また来年も狙っちゃいます。 日々のトレーニングはこんなツアーに参加し続けたいからやっているのかもしれない。男53歳! まだまだ現役で頑張りますっ!