ネパールを訪問した。というよりヒマラヤを見たかったのだ。”生・ヒマラヤを見る”事が悲願だった。 調べれば、それにはネパールでのトレッキングがベストだという事だった。 しかし数年前のネパールは国政も安定していなくて、観光にはなんとなく気がむかなかった。 ところが最近は何の不安もなく渡航出来るとの事。 これはグッドニュース!! 早々にネパールを目指したのだ。 http://www.keijiro.co.jp/911
さて、ネパール人が何を食べているのか・・・これは地理と政治的、経済的背景を考えれば簡単! ネパールの北は中華人民共和国のチベット自治区、西はインドのウッタラーカンド州に、南をウッタル・プラデーシュ州とビハール州に、東がシッキム州と西ベンガル州に接している。内陸国(ネパールの回りには海は無い)で国境の長さは2926キロ、そのうち中国国境が1236キロ、インドの国境が1690キロ・・・・という事は、そのモノスゴく”クセ”のあるインド、中国の両国の経済的、文化的な影響が強いのは明らかでしょう。 カレーを代表するインド料理と中華料理・・・・さて、ネパールの食生活だが、名前こそ違うが美味しい餃子とカレーが同時に食べられるという事・・・小学生にはたまらない食生活なのです。(波田の少年時代の子供の三大好物はカレー、餃子、ラーメンと決まっていた。今ではスパゲティー、カレー、ラーメンらしいが・・いや、ハンバーグだったかな・・)
ということで初めて入ったネパールのレストランはトレッキングの途中のレストランだ。 レストランといっても通り沿いにカフェというか食堂、いや休憩所(ドンドン悪くなってる)。 そして、全ての店にスーパーサイズのパラダイス・ビュー(絶景)が付いている。 だいたいこれだけでロケ勝ち(ロケーションの勝利)だが、特筆すべきはそのメニューなのだ。 そして、渡されたメニューには興味津々なアイテムがいくつもあった。モモ(餃子)に春巻き(スプリングロール)炒飯に焼そば・・・ワクワクしながら発注して、全ての料理を皆で楽しんだ。 それぞれが、なかなか美味しいのだ。みんなでリスクヘッジ(危険を回避する為に様々な料理を注文してシェアする。これ飲食業界の言葉ではなくて金融業界の言葉ですから・・)しながら盛り上がるランチ!! 午後もひたすらにトレッキングして、夜はロッジに宿泊した。 ロッジはトレッキングをする人々が宿泊する簡易ホテルで、日本ならば素泊まりが普通。料理が出るだけ有り難い。その食堂で出て来たメニューがビックリ!! 基本のアイテムは昼食のメニューの内容と同じ・・・・そして、その翌日のランチも、またまた夜のロッジも、またランチも、ずっと一緒だった。 結局、メニューはトレッキング中の6日間の昼飯、夕飯の店はほぼ同じ。
さて、そこに登場する主なメニューは 《チキン料理》このチキンがヤルキ満々。ローストチキンも手羽焼きもグッド!!全てが完全なる地鶏。ブロイラーとは別物! ここは電気の供給もままならない地域なので、当然にまともな冷蔵庫もないし、従って冷凍食品も電子レンジも無い。だから美味い!!素材が違うのだ。 《ライス》プレインライス、マッシユルームカレーライス、フライドライス(炒飯)/これは定番!ビックリする程美味しくもないし、ハズレもない。 《スパゲティー》トマト系他チーズの多様/これは期待値が低い。標高が高いからお湯が沸騰しない。従ってパスタは美味しく茹だらないからか、アルデンテなんて概念はないからなぁ。でも怖いもの食べたさで何回か注文したけど期待には答えてくれなかった。 《マカロニ》これもパスタ同様だ。なんか別の食べ物として考えるかなぁ。 《サラダ》トマトが美味い。高地で山岳地帯だから野菜も簡単には手には入らないからだろうか、出てくるのはトマトとオニオンばっかり。 《サンドイッチ》これは期待は出来ない。パンがどうしても美味しくはない。 《卵料理》美味しい。卵が全てヤルキ満々の地鶏の卵だからでしょうか。ハズレはない。 《スープ》スープ好きの波田は毎回注文。これも思考錯誤があって楽しい。ベースが缶詰の店もあったが、それを美味しく手を加えている。 《ポテト料理》さすがに保存食のジャガイモ!美味しい。これはハズレなし!! 《ヌードル》焼そば系です。これも間違いない一品。汁麺は存在せず。 《ピザ》これが感心!!モッチリ系で各店とも。結局は小麦粉コネコネして窯で焼くのでしょうが、それぞれアイデアが盛り込まれていました。 《モモ/餃子》これがお楽しみ!!各店、本当に美味しかった。焼き餃子もあって持参した醤油で完全なるパラダイス。かなりネパールのお約束的定番料理。 《スプリングロール/春巻き》これも各店での必須注文アイテム。春巻きというより、店によってはピロシキ(ロシアの肉野菜炒めが入って小麦粉の皮に包んで揚げてある巨大揚げ餃子かな!)に似ていたり、クレープ巻きみたいであったり、焼いてあったり、中華の細長いモノやベトナム料理の春巻きとは別モンです。
・・・・どうもこの国の観光政策で、ガイジンさんに嫌われたらダメ! その為にはメニューのガイドラインを作り、それを外れた料理はダメ。そこを抑えておけば、とりあえずガイジンは満足という品々になっているのらしいのだ。 そりゃ、やはり西洋人(最近こんなカテゴリー分けも珍しいかなぁ)にとってはアジアな不思議な食べ物ばかりで、嫌われたら観光業界に悪影響だし。そんな均一メニューだけど各店が試行錯誤をしているのが本当に楽しかった。 ネパール・・・人々の微笑みが本当に素敵だった。 あんなスマイルが出来るオバアちゃん達が作る料理は美味しいに違いない。
ネパール観光 http://ja.wikipedia.org/wiki/ネパール