今から8000年前には古代メソポタミアでは
小麦粉を水でこねて焼いたモノを食べていたが、それがパンの原型。
当時は発酵していないパンであったが、古代エジプトで、
ほんの偶然から“発酵パン”が誕生して作られる様になった。
古代エジプトから古代ギリシャにパン作りが伝えられると、
製パン技術を習得した専門のパン職人が登場して、
ブドウ液から作られるパン種も使われる様になり、
パンはどんどん職人によって量産されるようになった。
そしてヨーロッパからアジア、アフリカにも伝えれれて
主食として食べられるように進化した。
その歴史をみてもギリシャ人のパンへのコダワリは相当なモノだ。
実はギリシャの島
(ギリシャには島が3300も存在、人が住む島は200、そのうち主要な島は92島)
も存在する。
その島々は個性でいっぱいだ。
旅している時に、街のパン屋さんがものすごいパンにこだわっているのがわかった。
余計なお世話だけれど、とても目前に経済破綻をしそうな国には思えない優雅な食生活だ。
パン自体も美味しいのだけれど、総菜パンの凝り様は特筆に値する。
そもそも野菜類も驚く程に美味しい。
(ギリシャの定番サラダはグリークサラダ。
トマト、きゅうり、玉ねぎ、ピーマンなどがザク切りになって、
そこにオリーブオイル、塩、そしてフェタチーズがドーンとのって
オレガノがぱらり・・・これが何処の店でも驚きに美味い。
要は野菜が水っぽくなく味が濃厚。
そんな野菜が総菜パンに入っていたら美味いに決まってる)
プロシュート、ハム、ローストしたチキン、チーズ
・・・そしてオーダーすると
そのサンドイッチを専用の機械でハサミ焼きをしてくれるのだ。
その焼いたヴァージョンもかなりの美味さだ。
たまたま道路沿いに美味そうなパン屋さんを発見。
店の中も盛り上がり感いっぱいで朝から、
老若男女が列をなして買いに来ていた。
そして驚きは通りをはさんで向かえ側にも、
美味しそうなパン屋さんがドドーンと建っている。
この2軒が仲良しだか、不仲だかは知る由もないけれど、
他人から見れば共存共栄しているとしか思えない。
そんなパンのルーツの国に生きる人々は
プライドを持ってパンのある生活を楽しんでいるのだ。
VENETI boulangerie 1948
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g189400-d5963331-Reviews-Cafe_Veneti-Athens_Attica.html
ボクが行ったのはミコノス島のお店。
ロードサイドの郊外型の店で朝から大にぎわいでした。