2016年6月15日
マイケルムーアの新作“世界侵略のススメ”を観た。
オレが良く考える事だけれど
“何が人間にとって幸せなのか?”
という事のヒントが沢山、隠されている映画だった。
ご存知、巨匠マイケルムーア自身が突撃して政治的課題に切り込んでいく映画なんだけれど、
今回のお題目はまさに、人類に取って何が幸せなのかを外国の国々を取材して探っていく内容。
その切り込みっプリがマイケルムーア。
彼のアメリカ人としての上から目線がまたイヤな感じでいい。(笑)
そのいくつかのエピソード。
◎イタリアの多くの会社は社員をファミリーと考え、 8週間の有給休暇がある。
それは使い切れなかったら翌年に持ち越せる仕組み。
平日は2時間のランチタイムで残業なんて皆無。
それなのに世界のなかでイタリアは生産性の高い国の部類(14カ国)に入っている。
◎フランスの小学校のカフェテリアではレトルト食材なんて皆無。
ランチからフルコースの給食を食べる。
ホタテのクリームソース
ラム肉の串刺し
鶏肉とクスクス
・・・無農薬の野菜に無添加の食材。
予算はアメリカのそれ以下なのに。
本当の食育とはなんなんだろう?
◎フィンランド
“学校って幸せになる方法を学ぶ場所”という概念。
これには驚いた!!
- スロベニア
先進国では大学の学費(生徒がローンを抱える。)
が問題になっている中で、大学の学費ゼロ。
それは未来の国家を考えれば当然の話。
ちなみに少し払わそうとした政府は、学生運動によって政権交代に追い込まれた。 - ドイツ
フーバーキャステル社は世界的に有名な筆記器具のメーカー。
ここでもファミリー経営が貫かれて、社員の意見を聞くほど成果が出る!
と経営陣は全ての従業員の不満解決。
それがものすごい発展へ。
◎ポルトガル
なんと麻薬全面的にオッケー!
オッケーにしたらアンダーな世界も壊滅、そしてやる人間は自己責任ながらだれもやらなくなった。
罰する事が撲滅という考えの真逆。
- ノルウェー
刑務所の快適さはハンパ無い。
凶悪犯もカギは自分で管理。
140人の刑務所に4人しか刑務官がいない。
それなのに世界一の犯罪率の低さ。
終身刑はなくて、どんな凶悪犯でも最長21年の刑期。
そんな世界中の驚きの事実をツッ込み取材。
前に東アジアの小国トルクメニスタンに行った時に思った。
ここは石油、天然資源、ガスが豊富でとても豊な国。
公務員になって15年働けば家がもらえる。
結婚したら住宅資金が500万円、医療、学校は全て無料、
つい先日までは所得税もなし、自動車購入費用も国が負担、
海外への留学も国が負担
・・・ようは不安なんか一切無い様な国の経済システムと国民への待遇。
でもトルクメニスタンの人々には、
何かをやってやろうみたいな覇気は一切感じられなかったし、目が笑ってなかった。
だから決して経済的に豊かなだけが人生の幸せではないと確信した経験だった。
GDPを捨てて国民総ハピネス度(GHP)を提唱するブータンも何かウソ臭かった。
結局人間が幸せになるには、ある程度のプレッシャー。
ある程度の難題。
とかある方がきっと様々な喜怒哀楽を余計に感じられるのではないかと思う。
まだとてもじゃないけれど結論なんて出ないけれど、
幸福は他人に判断される事ではなくて、自分で判断する、
自分自身の考え方で決まるんだね。
とか言っても政治的システムにも委ねるところは多々あるね。
それはマイケルムーアの映画を観て強く思ったなぁ。
皆さん、選挙に行きましょう!!
アナタが関心を持つ事が本当に重要なんですよ。