全く、イタリア人はどうなってんだろう。見れば見るほどに、知れば知るほどにスゴイ国民だと思う。もしアナタが初めて友人とニューヨークに旅行したとしましょう。最初の日の夕飯、何を食うか友達と相談しました。・・・・その友達が初日から和食を食いたがって譲らなかったらどうしますか!!??。普通なら軽蔑するかもしれない。もうこんな野郎と旅行は勘弁だぜぃ・・・と決別の瞬間になるだろうか。せっかく旅行なの だから現地の美味しいものが食いたいですよね、と言うのが普通でしょう。
・・・・しかし多くのイタリア人はそれが普通なのです。外国に行くときもイタリアンのみ。例えばアメリカや日本なら、”ヨォ~今晩、何メシ食おうか?”という友人との会話にヨコメシ(洋食系)たてメシ系(和食、中華)と大別。(チョット古い・・)。またはエスニック系(ベトナム、タイ、韓国・・・)そしてそれぞれは当然細かく細分化されて、相談の上、決定というのは常でしょう。しかし偉大なる食の文化の中で生きるイタリア人の多くはイタリアンあるのみ。事実、イタリアのGNPの25%を生み出す都市、ヨーロッパの最大級都市のミラノでもエスニック系料理は当然、中華も和食も無しに等しい状態。(モチロン数軒はあります。)先日行った社会主義のキューバだってあるのに・・・それだけ、食にチャレンジが無いというか自国の料理に満足しているのです。世界的に大流行の”ニホンリョウリ”もあまり受け入れられずに2~3年前に老舗が撤退という状況でした。最近では回転寿司が出来て大好評、これは相当に画期的な事のようです。革命です。ルネッサンスなんです。というほどに他の食べ物が嫌いなのではなくイタリアンを愛しているんですね。
さて、今回紹介する店はそんなイタリアでも最も大都会のミラノの中心地・スカラ座の裏に在る中華料理店です。この珍しく評判の中華料理店に入って驚いた!。この店の昼夜問わず人気なのが、なんと”ピザ”。前菜にピザをほぼ客の殆どが食っている。それも日本なら中華っぽいアレンジがあったりするのでしょうが、まったくもって正統派なマルゲリータとかクアトロフロマジオなどのベーシックなピザでした。いったいなにを考えているのだろうイタリア人・・・(イタリアにいる中国人も含む。)。しかし波田チームは当然、試食人生ですからピザも中華も食いまくり、結論からすると美味いんです。ピッザはお見事!!。(イタリアとはいえピザも地方料理なんで、ミラノみたいな北部ではそんなに沢山の店は無いのです。)そして麺類(汁メン)、炒飯、炒め物をトライしましたが、ミラノで有難い食事でした。
この中華料理店、経営者がイタリア人に歩み寄ってピザ出したのか、イタリア人が要求したのか分かりませんが全世界で美味しいピザが食える中華料理は多くはないでしょうねぇ。モンテナポレオーネのお買い物に疲れた時の醤油系も有難いですよ。
- 帝苑 ロイヤルガーデン(ROYAL GARDEN)
- Via Dell ‘Orso, 4- Milano.
- 電話 02-72011350
- スカラ座の裏手で、住所からスグに発見可能。 値段は・・・・・・安い。全然安い。