うちのジイ様は貿易商という仕事をしていた。1955年といえば今から55年前の話・・・航空機の歴史をひもとけば、ボーイング707の就航が1957年、そしてダグラスDC8が1958年。ということで1955年当時は上記の旅客機黄金時代のスター達も登場する前のデハビランド・コメット号という機材で旅をしていたようだ。その機材は1952年にデビュー、36人乗り、世界初の実用4機ジェットエンジン付きとあるが、金属疲労による“コメット連続墜落事故”という悲しい歴史があり、コメットが新機種を出したころにはボーイング、ダグラスが台頭し終わるとある。ということは1955年に10万マイルを達成するという事は、まさに命がけの商用トリップだったのだろう。そんな時代の貿易商・・決して憧れの職業には思えない。(笑)そんな命知らずのジイさんの勲章は、このユナイテッド航空のプラークだ。 10万マイルとは勘算すれば62500キロ、それは日本列島を約20往復、東京からブラジルのリオデジャネイロを2往復弱・・・ハンパ無い距離ですよ。それもプロペラ機とフラフラして落ちてばかりのジェット旅客機で・・・尊敬します。ジイさん、ありがとう!
以下はユナイテッド航空の広報室にこのプラークの件を問い合わしたところ、下記の返信をいただけました。
拝復 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。 波田様からいただきましたお問い合わせの100000マイルクラブメンバーに関して、お調べいたしました。当時 100000マイル以上飛んでいただいたお客様に、差し上げていたライフタイムメンバーシップで、(一生有効)米国でも飛行機で旅行を頻繁にされる方も少なく、名誉あるメンバーシップだということです。 現在、弊社のマイレージプログラムで、百万マイル以上飛んでいただいた方に差し上げるOne Million Rewardに匹敵するもので、 メンバーとして、ご旅行の際、いくつかの特典がついてくるようになっていたと報告を受けております。 敬具
ユナイテッド航空 カスタマーケア 名嘉 カルメン