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キューバのラポテギータでヘミングウェイになろう!

キューバは文豪ヘミングウェイが愛した国。ハバナから30分のサンフランシスコ・パウラの屋敷で晩年の20年間は過ごし、”誰がために鐘は鳴る”や”老人と海”などの傑作を残した。その屋敷は見事に残されていてヘミングウェイの趣味の幅広さ、豪快さが伝わる素晴らしい屋敷だ。街の至る所にヘミングウェイの足跡を見つける事が出来る。 定宿にしていたホテル・アンボスムンドスの501号室はそのまま残されているし、バー・フロディディータのカクテルのダイキリは”パパ・ダイキリ”と呼ばれ、いつも、それを作らせて魔法瓶に入れて持ち歩いていたそうだ。結局、ヘミングウェイが愛した、ヘミングウェイが好んだ、ヘミングウェイが通った・・・で本人の没後も多くの人々がヘミングウェイ神話に養われているのだ。

キューバのラポテギータでヘミングウェイになろう!

そんな数ある店の一つに、LA BODEGUITA DEL MEDIO(ラ・ボデギータ デルメディオ/小さな道と道の真ん中の店という意味)の本当に小さなレストラン&バーがある。ヘミングウェイがこよなく愛した、モヒートがこの店の名物だ。来る客は全員、例外無く最初に、ここのモヒートを注文する。(モヒートはキューバの代表的なカクテル。ミントの葉とライム,ラムで作る爽やかなカクテル。)そしてモヒートだけでは文豪ヘミングウェイはここまで通わなかったであろう。料理が素晴らしく美味いのだ! キューバは決して豊かではないし(GDPは世界100位あたり) たいした食材が集まる場所でもない。なにせカリブ海にある島なのだ。ということでここの専門は煮込み料理。なんでもグツグツと煮込んである。チキンキャセロール シュレッテッドビーフシチユー、シュリンプクレオール(クリオール料理は中南米料理)、ポークロースト、ブラックビーンズのスープ、クリオールライス(黒米)など名物料理は全て制覇!どれも本当に味わい深かった。

キューバのラポテギータでヘミングウェイになろう!

しかし沢山注文が出来ない、酒も思う存分飲めないのが残念。その理由は ①明日、キューバを離れるのでキューバの通貨ペソを両替してまで使いたくない。②キューバ・ペソは余れば紙切れ・・・ ③キューバはカード類は一切不可!現金のみ。 ④米ドルは使えない。使えても露骨な嫌な顔。(アメリカが大嫌い!アメリカもキューバが大嫌い!そして換金レートは最低。 ④食い逃げしたら・・・・死刑になる気がする。 という事で計算しながらの注文になったのが大人として残念だったが、ちょうど良い量だった。(酒に関してはちょうど良くはなかった。)ということで腹八分目な素晴らしいディナーだった。キューバのレストランは例外無くライブのバンドが入る。そんなキューバ・ミュージックが味のレベルを押し上げているのは間違いが無い。この店の来客者はハンパじゃない。世界のセレブが目白押しだ。ショーンペン、ピアスブロスナン、ロバートデニーロ、ジャックレモン、橋本龍太郎(元・日本の総理大臣)、ナオミ・キャンベル、ジョージベンソン、スティング、ヘミングウェイの孫達・・・・その壁の落書きも味がありまくる。

キューバのラポテギータでヘミングウェイになろう!

あぁ次回は絶対にお金を沢山用意して、もっと飲んで食おう!!この後悔の念が三回目のキューバ訪問につながる気がする。ここのバーでたたずんでいると気分はヘミングウェイになれるのだ・・・

  • LA BODEGUITA DEL MEDIO C/Empedrado e /Cuba y San Ignacio. HAVANA CUBA 887-1374
  • ラテンアメリカの賞を総ナメにしたらしい。しかし値段はいたって庶民的。(キューバ人には高いのかなぁ・・・上記メニューはだいたい10ペソから14ペソ(1000円から1400円程度、モヒートなんてたったの4ペソ!)ライブのレベルも相当だ。