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中近東8カ国ツアー

今回も実に変態な旅行だ。(変態とはヤバいという話ではない、普通の人がなかなか行きたがらない場所を好んで行く旅行。)今回のメンバーは東ヨーロッパもご一緒した人間ウイキペディアの玉田と、壮大な好奇心を持ち合わせる北野とボクの三人。三月の終わりに”世界変態旅行会議”がウチで開催。世界地図を広げて、何処に行こう、ここに行こう!と相談しているうちに満場一致で決定したのがこの中近東を回る旅。中近東と聞いて、人がイメージするのは ”恐い””テロ”であろう。しかしそれは本当なのか行ってみなけりゃわからない。(なんて平和な事を書いてるけど恐かったらイヤだなぁ!)そして調べれば調べる程に様々な難問がわかってきた。例えばイスラエルの入国スタンプがパスポートにあるとレバノン等に入国を拒否されるとか、うまく交渉すればスタンプを押されないで済むとか(事実、国益である外貨獲得を重視してキューバの様にスタンプを割愛する国もある。)ビザは前もって取る事が必要であるとか無いとか、かなり重要だったのが・・・イスラム圏なので酒は飲めるのかとか! とにかく情報量が圧倒的に少ない。雑誌PENのイスラエル特集なんて買ってみたけど楽しそうな雑貨屋さん、レストラン、カフェなんて一軒も記載無し。(笑)とにかくわからない事だらけだけど、だからこそ行ってみよう!

《1日目 7/2 成田空港よりイスタンブール経由ベイルート(レバノン)》午前11:40分に乗ったトルコ航空TK051便、乗客の女性がみんなベリーダンサーに見えるのはオレの勘違いであろうか!? 約11時間のフライトは充実の機内映像のおかげで楽しかった。(トルコ航空はヨーロッパで大人気の設備とサービス。) 到着したのは時差もあって17:45にトルコのイスタンブール。当然に到着するなり、普段は歌う事など無い庄野真世の”飛んでイスタンブール”を口ずさむ。そして2時間トランジットで待ってトルコ航空でレバノンのベイルートへ。かなり様々な理由から、今回は最後にイスタンブールで旅を仕上げるという算段なのだ。結局、フライトが遅延して到着はかなり遅く23時頃・・・結構、長い間、飛行機に乗ってるなぁ! 到着してタクシーでホテルへチェックイン。近所に出たが夕飯を食べれる店も殆どなくて近所のカフェへ! スタッフの女の子が可愛かった。 (STAY WHITE HOUSE HOTEL/オススメ度2 少なくとも自己評価の4つ星はウソ!)

《2日目 7/3 ベイルート、バールベック、そして空路でアンマン》 時差ボケも無く寝続けて6時間後の7時半に起床。窓を開けたらその目の前に地中海がっ! ここは素晴らしいロケーションだったのだ。 日本から手配したガイドとドライバーは見るからに良い奴! 見るからにお坊ちゃん顔をしていて名前は アハマダ!(ウチのスタッフの濱田さんに加えて一つのという意味の”A” あっを加えて”一つのはまだ”と記憶。奴はひたすらに、もうすぐ結婚をする彼女(MARUWAちゃん、感じで書けば ”丸和”で意味は円満でピースフルと教えてメモ書きしてあげたら相当に喜んだ。)の自慢をしていた。 今日は、あまり期待はしていなかった世界遺産のバールベックを見学! しかし、そのスケール、デカさ、荘厳さ全てにビックリ仰天した。いくら権威の象徴とはいえ数十年もかけてこんなにデカいモノを・・・思いは果てない。ギリシャのパルテノン神殿より大きいというのだから・・・しかし観光客はゼロ。そうなんです!

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こんなに平和はレバノンなのに外務省の渡航情報を見るとかなり厳しい”渡航は見合わせましょう!”という国。中近東ってオモシロいかも! ベイルートに戻る途中でランチをしたのだが、お決まりの観光客相手の店に行く空気だったので、地元の人が行く店に変更をしてもらう。お坊ちゃんアハマダは父上に電話して相談して、レバノン・ローカル料理の店に連れて来てくれた。そして、この店が大正解っ!! (詳しくはホームページの食で紹介してます。)

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本当に幸せな時間でしたよ。 町はものすごく繁栄していてビックリ! 実はベイルートの街は夜遊び天国で数百のクラブが営業していると。(若者のクラブ?ね。クラブ?では無いです。) そしてアラブ人の大金持ちにとっては最高の遊び場なのだ。(アラブの国々はかなり戒律が厳しくて酒やデート、ましてセックスなどをすると厳重に罰せられるのだ。他の悪いことも・・・)  海岸線をドライブしてピジョンロックス(鳩の岩)など見学をして空港に向かう。 夕方の便(ロイヤルヨルダン航空)でヨルダンへ! この出国がけっこう複雑な気分。また来たいのは当然なんだけど、この先で立ち寄るイスラエルのスタンプをパスポートに押されると、二度と入国は出来ないルール。敵国なんですよ!! なので次に行きたかったらパスポートを更新するかして新しくしないと無理・・・ビックリでしょ。 そう言われると、なんだか行きたくなるではないですか!? 夜はNHKの取材のお手伝いを頼まれてディナーに同行した。現地での様々な手配をしてくれたコーディネーターの木村さんという女性が”アジアで花咲け!なでしこたち”という番組で取材されるらしく、彼女に手配をしてもらった我々がエキストラで出演するとの事。デイレクターは大の中近東好きな若手で、話がオモシロかった。レストランは庶民派のお店。深夜にお腹が痛くて起きた。オレの強靭なお腹が壊れるなんて・・・でも他の二人は何も無くスヤスヤと寝ているから食中毒ではないのだろう。イテイテイテイテ・・ (後から聞いたら二人もヤバかったらしい。昼間の生肉が原因か!?) THE REGENCY PALACE HOTEL《オススメ度4.5》

《3日目 7/4 ペトラ観光 ペトラバイナイト 》 今日はかなりの興奮だ。事前に旅行関係のジャーナリストの友人と話している時に『ペトラとワディラムに行くんだぁ!~あそこに行っちゃったら他の遺跡が全部、小さくなっちゃうよ!』と言われた。スケール感が変るのだと・・・興味ある!! ペトラがイメージ出来ない人・・インディージョーンズの映画のロケ地と言えば想像がつくかな!?

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朝の8時半にガイドがやってきた。彼の名前はワイロ!(Wa’e l! 賄賂ですか!贈収賄のワイロ、簡単に記憶)とにかくそうやって記憶しないと難しい名前ばっかり。 そして娘の名前はラマイカ(LAMAIKA/典型的な昔からある名前で”私は暗影”ダークシャドーだった!という意味)という一人娘のいる父さん。今から永遠に砂漠を3時間走って世界遺産のペトラに到着。アラブ人ってどうして運転がこんなにハードなんでしょう!? この人も運転するとシューマッハになっちゃうんです。ものスゴいスピードで走りながら急にポケットに手を入れて携帯電話を取り出して写真を捜して、コレがオレの娘だ!とか自慢始めるわけ・・・勘弁してよ!) 最初にホテルにチェックインして荷物を置いてランチ、その後、ペトラ遺跡の入り方を聞いてドライバーとは夕方に待ち合わせて解散。ついに来ました! ペトラ遺跡。入場料の50JD(ヨルダンディナール)円換算で5500円! 世界一高額な世界遺産と呼ばれているそうだ。 決して安くはないが外貨獲得の為には世界遺産が稼がなきゃ! 街には意外にヒトがいないし、店が休んでいるので不思議に思ったら、今は閑散期(暇な時期)であると。なぜこの時期にと思いきや・・・理由は暑すぎるからと・・・確かに暑い!いや熱い! さて、ペトラ専門のガイドを雇い、歩き始めて20分、最初はなだらかな開けた道。ガイドのムハマド君、やたらに早口で、なかなか理解が大変! ミラーのサングラスをかけた奴はいきなりイッパツ芸!・・・皆さんはアメリカの映画を見たことがある!?そしてサングラスを外しながら『アイム ロバートデニーロっ!』って言った瞬間に三人は大爆笑! でも相当にイケメンなナンパ師で通り過ぎる女子には声をかける! 白人の女の子に『キミは何処から来たの!?えっ!ヘブン(天国)からかと思ったよ!』そして女の子はニンマリ・・・キミぃ、仕事中にナンパはやめてくれるかなぁ・・

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道中は左右に彫り込まれたモニュメントの解説を。そして長さ1.6キロメートル、高さ100?180m?、幅は3?20m?程度のまさに峡谷のシークを歩く。ひたすら歩く。なんだか自分が”アリ”になった気分がする。そして歩く事、1.6キロでいきなり開けた広場に出る。とはいえ、まわりは三方が際立った渓谷になっている。そこにはエルハズネ神殿がある。そのサイズは30m?×43m?! まさに”インディージョーンズ最後の聖戦”の世界だ。とにかくデカイ! その先もどんどんと歩く。王家の墓、野外円形劇場などを見学。しかし気分はまさに砂漠を迷う旅人。だんだんと意識はモウロウとしてくる。するとずーっと向こうに日陰にある売店が見える。一路、先に見える売店を目指して進む。実は昨日から三人とも相当にお腹の様子が悪くて、かなり力尽きていたのだ。・・・ジュースを買って小屋の後ろのベンチで横たわってお昼寝・・・というか力尽きていたという感じ。帰りは迷わず高額ながら馬車で帰った。(砂漠で死んで行くってこんな感覚なんだなぁ!と学習。) ペトラ遺跡の歴史的背景うんぬん知りたい方は・・・ http://ja.wikipedia.org/wiki/ペトラ 夕方はホテルに帰ってプールでまったり読書&日光浴。このホテルはWi-Fiがサックサクで溜まっていた仕事が片付いて嬉しい。二年前までは考えられない通信の進化。パソコン本体も重量は重かったし部屋のネットは有線で超カッタルかったし、写真どころか動画を送るなんて考えられない。Facebookに写真をアップなんてあり得ない事だった。 さて、夕飯はホテルで済ませた。この食事を済ませるという言葉は不本意中の不本意・・・でも何も無いんです! ドリンクメニューを見る時なんてドキドキする。唯一あったのはビール・・・それは冷たくて美味しい。でもアルコールを感じないんです。薄い・・・酔わない・・・ そもそもアルコールを飲むという習慣があまり無いエリア。というかイスラム教の人々は飲酒している人を軽蔑しているらしい。別に軽蔑されたってかまわないから売るだけ売って欲しいというのがオレの個人的見解!(笑) まぁ、なにかの修行と思って頑張ります。

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夜はペトラバイナイト(Petra by Night) 週に数回開かれる世界遺産ペトラ遺跡の中を3000個のキャンドルで飾り付けて小さなコンサートが開かれるという催し。さらに満月ということで楽しみがいっぱい。20時にゲートで待っていると入場が始まり(入場料は12JD)昼間通った開けた砂利道を歩く。まさにマジッックアワーで、空は日中のサンサンと突き刺さる様な日の光から一転して涼しくなり、深海の様な不思議な青に変わり、段々と闇になっていくのだ。道の両脇には点々とロウソクが灯されて究極的にロマンチック! そして峡谷の道もキャンドルで両脇を照らされている。エルハズネ神殿の広場に出ると昼間は観光客用に用意された馬車やロバはいなく、そこにも数千個のキャンドルが等間隔に飾られて、それはそれは愛しい光景だ。そしてそこで前衛的なアラブ民族音楽のアーティストが出て来てパフォーマンスを見せてくれた。上を見れば岩の突き出た部分に月の光があたって薄白く光り、幻想的な世界。帰り道、同じ道をダラダラ歩いて行く先に見えたのは、何かロケかなにかをしているのかと思う程に明るい月明かり。♪月の明かりを~はるばると~♪ 三人の歩く姿が月明かりによって影が砂漠に映し出されていた。 《ARMA PALACE INTERNATIONAL HOTEL /オススメ度5、素晴らしい!(部屋もキレイ、ガウンまである。プールにジャグジー、インターネットに豪華な朝食までついて三人で70JDは7700円!三人だよ!それも2部屋)》

《4日目 7/5 ペトラ、ワディラム(ジープツアー) そして死海!》 昨夜は爆睡して体調は完璧。まぁ、いい気になって暴飲暴食には気を付けましょ! そんな新たな決断を出来たのは昨夜の満月によって様々な悪いものが浄化されたからかもしれない。お迎え時間を早めて8時に出発。 一路、世界遺産に最近認定されたワディ・ラム自然保護区に向かう。アラブ語でワディはVALLEY(谷)ラムはMOON(月)という名前。ここ、わかりやすく言えば アメリカのグランドキャニオンとサハラ砂漠を足して2で割った場所とご理解頂きたい。とにかく荘厳かつ雄大! もうビックリでした。当分、どんなに大きな物が目の前に現れても驚かない自信が出た。砂漠を四輪駆動車で走り回るんだけど遠くに見える巨大な岩が、手前にある車と見比べると大きさが認識できるでしょ。とにかくスケール感がハンパなかった!

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ランチを済ませて、クルマで死海まで約3時間のドライブ! 走っても走っても砂漠という景色。そしてだんだんと景色が変って来た頃は、実は海抜ゼロメートル地帯なのだ。そして遠くの下の方に、死海が見える。随分と下に見える死海はなんと海抜マイナス420メートル。ということは世界で一番低い場所が死海なのだ。もう一度、よく読んでね。海抜ゼロから下に420メートルですよ。世界最高峰はエベレストとか知ってるけど、最低はあまり知らないかも。まわりは山々なので降りる程に盆地状態なので蒸し暑くなってくる。そしてほぼ降り切った界隈の景色たるや、全く見た事のない景色だった。塩分濃度30%(普通の海水は3%)故に生物が生存する事が出来ない、この湖は人間が泳ぐと身体がプッカリと浮くので有名だ。もちろん、それはやりたかった事のリストに入っている。早々にホテルにチェックイン! かなりリゾートのいいホテルだけどヤロー三人なので、たいして盛り上がりはしない・・・そんな事は無い。(笑) 三人で小道具を用意していざ、死海へ! いざスイミングへ! ホテル内のオシャレなプールにはヨルダン人らしき家族連れがイッパイ。そこを過ぎると死海が待っている。その奥様方は普段からベール(ヒジァ―ブ/布地を頭から首、人によっては鼻から目まで隠す)などを被って肌を隠すのが日常なので、さて海水着となると専用につくられたイスラムバージョンの上から下まで隠れて、顔だけ丸く開いたモジモジクン(古いね)みたいなファッションでプールに挑んでいるのが痛々しかった。 そして運命の死海へ! 世界で最低な(悪い最低ではなく最も低い地、なにせ海抜マイナス420メートルですよ!)の海水浴。ここは塩分濃度が海水(3%)に比べて30%という超塩分が強いため、人間の身体がフワッと浮いてしまうのだ。この浮遊感がビックリ!早々に撮影大会だが、通常の写真では書物を読んでいるのが普通!というか一般的。しかしオレ達ヤロー三人は英字新聞っていうのもウソ臭いという事で、東京からわざわざ”東スポ”(東京スポーツはわりと下世話な新聞!笑!)を持ち込んで撮影っ! ひとつの夢の実現です。

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しかしここ死海は世界自然現象七不思議にも数えられる程の不思議だらけ。皮膚病などイッパツで治るらしい。逆にキズ口など痛いのなんのって! あとここの海水だけど味は塩分が強いのはいいとして、カドミウムが通常の7600倍も入っていると! それは飲みたくない。 とにかく楽しい体験でしたよ。そして浜を歩くと恐竜の背中を歩いているようにユラユラしているんです。そこを掘ると中には泥んこがっ!! これがまさに ”死海の泥んこパック”という事で試しました。ゴンゴンと身体に塗り付けてヒリヒリ感を楽しみながら、約10分。シャワーで流すと出来上がり!見事に身体がツルツルに変身しちゃってました。死海地方は盆地なので極端に蒸して暑いんです。いや熱い! 恐らく気温は40℃を超えて湿度は限界点! でもそれを差し引きしても最高な体験でした。

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夕飯はホテル内のバイキングで日本の調味料を持ち込んでセルフ和食加工して満足なディナー! 最近のホテルはWi-Fiが飛んでいるので、ネットとかで連絡していると自分が海外にいるのを忘れてしまいそう! いい事なのか、悪いことなのか・・・間違い無く世界は小さくなってるなぁ。  (Holiday inn Resort Dead See スバらしいリゾートでした。オススメ度5 )

《5日目 7/6 死海、キングフセイン橋、国境越え、エルサレム》 いよいよ国境越えの時。朝7時にガイド&ドライバーのワイロが迎えに来てくれて国境&緩衝地帯のあるキングフセイン橋まで連れて行ってくれた。本当にここの出国&入国は一筋縄ではいかないのだ。出国時は日本大使館の若い外交官が同じ列に並んでいて様々な情報をくれた。ここの入国の面接は厳しくて曖昧な事や適当な事を言ったら大変。列に並ぶ時間など考えると5~8時間もかかる場合がある。だがここの陸路のゲートはパレスチナ人の為の物で、空路より少しは緩いらしい。(だが手数料が高い。)あと入国時に入国のスタンプをパスポート押されると、今後そのパスポートを持つ限りイスラエルと仲の悪い国には入れなくなるのです。(軽いスパイ容疑!?)だから別紙にスタンプを押してもらう様に嘆願。そんな面倒な事をしてでも入ってみたいのがイスラエルなのだ。島国ニッポン人には絶対に理解の出来ない世界だ。結局、かなりスムーズに3時間で出入国が出来た。(一緒だった日本国の若き外交官は更に3時間も足止めになったみたい。) そしてイスラエル側の入口には現地のガイド&ドライバーのイーサ氏が待機。(日本の友達の伊佐さんの同性と記憶) 奴はドヤ顔のフルサイズマッチョ!また怖い顔を余計に恐くするサングラスをかけて武装。運転はシューマッハ気分で日本ならば逮捕っ! しかし車内で聴いている音楽は・・・ラップか、ソウルか、クラブ系かぁ~~~いや、イーサが愛する音楽は ”賛美歌” (笑)賛美歌聞きながらどうして、そんな運転が出来るんだろう!?

中近東8カ国ツアー

最初から濃厚なガイドぶりを発揮。予定には無かったエリコという世界で最も古い街(紀元前7800年。また海抜マイナス260メートルという世界で最も低い場所にある街なのだ。) そして、オリーブ山のイエスが捉えられたと言われるゲッセマネの園、万国民の教会、そしてその後は旧市街地のザイオン門から城壁内の、アルバニア人地区、ユダヤ人地区、嘆きの壁、ムスリム地区、キリスト教地区、キリストが十字架を背負って歩いたヴィアドロローサを歩き、聖墳墓教会(キリストが磔にされ、埋葬され復活した場所)ダビデ王の墓、最後の晩餐の部屋を訪問。もう頭は世界史の教科書の復習状態だけどグッチャグチャ! そりゃ戦争は終わらない訳だよ・・・本当に勉強になった。 夕飯はタクシーで街をブラブラしてイタリアンにて! 安くて美味しかった。そしてワインも飲めて幸せ。 (Commondore Hotel 決して便利、キレイとは言えないけどスタッフが本当に良かった!なのでオススメ度は4)

《6日目 7/7 エルサレム観光》 パレスチナ自治区のべツレヘムという街で”分断の壁”を見学。パレスチナ問題はニュースでは散々聞いて来たけど初めて少しわかった気がする。そこの中にある聖誕教会(2012年6月29日に世界遺産になったばかりの教会、世界で最古!)を見学。キリストが生まれた場所を見学。しかし地下のその部屋は時間制限がアリ見られない。ガイドのイーサ氏は裏技を使って隣の部屋の鍵穴から覗けと!(笑)しかし良く見えた上にiPhoneのカメラならば撮影可能で盗撮。 (合法)

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そして、壮大なるイスラエル博物館で世界最古の聖典を見学、裏にはエルサレムにユダヤ教が君臨していた時代の一大ジオラマが石で作られていて飾られていた。これがものスゴいスケールで驚き。様々な迫害を受け続けたユダヤ人の心のオアシスなんでしょうね・・・いつかは取り返すぞっ・・・なる意気込みを見ました。 そしてなんとパレスチナ自治区の中(ベツレヘム)で中華レストラン(もちろん出入りには毎回、パスポートチエックがある。すこし緊張!)へ!ここが美味しかったんです。 その後はガイドのイーサ宅を無理言って家庭訪問。奥様、子供達にご挨拶(どうしても現地の家庭を見たかった!)、その後は旧市街を散策。 夜はローカルのヒロヨ親子とディナー!  お店はDOLPHIN! ビックリな美味しさと雰囲気で大正解。

《7日目 7/8 ホテルから国境、キングフセイン橋、アンマン、アンマン空港からカイロ》 起床は6時、そして7時に出発。今日はかなりの緊張。なぜならば12時にアンマンからエジプト航空でエジプトのカイロに向かうのだが、イスラエルの出国にどれだけ時間をとられるかわからない。入国に3~5時間とか平気でかかる国だからだ。空港はセキュリティーの関係で2時間前には到着が理想だし、国境からアンマン空港はクルマで一時間は楽にかかるし・・・結局、全てのシワ寄せはクルマの移動にかかった。その恐ろしさったらなかった。なにせヨルダンには車線とか追い越し禁止地域とかは存在しない。という事は常に対向車から、こちらの車線にもクルマが飛び出して来ている・・・恐っ!! とにかく締め切り寸前にアンマン空港に到着した時にはクタクタだった。(笑) 無事にカイロ行きに乗って爆睡。 エジプトのカイロに到着。これまたタクシー運転手がものすごい奴(悪い意味)にあたり、ハンパの無い運転でビックリ仰天! スピード超過、車線変更無視の追い越し、意味も無くクラクション&パッシング! 隣に乗っているだけでクタクタ・・・タクシーを降りると正面にピラミッドが見えて感動。でもそれ以上、近づこうとは思わない。タクシーの運転にマイッタ。明日ゆっくり行きましょ!という事でプールでまったり。とにかく何もかもヤル気を失う程に熱いんです。きっと45℃とかだったと! 日が暮れて外にメシを食べに行くのも面倒で(という位にカイロの街が超ゴミゴミ×100みたいな場所でモチベーション下がったんです。)ホテルの屋上(2階)のオープンエアーなレストランでシンプルなモノを注文して自前のワサビ、味噌、柚子胡椒、胡椒で加工してニセ和食を作り出して美味しくいただいた。

《8日目 7/9 カイロ ギザ観光》 9時に迎えが来てピラミッドを見学。ガイドのテンションが低くてこっちもヤル気が出ない。というかとにかく熱い!!!! 熱過ぎてシーズンオフというのもわかる。 クフ王のピラミッド、王の玄室も細い通路を這い上がり見学。そしてカフラー王のピラミッドを見学。そしてメンカウラー王のピラミッドを見学。(これが三大ピラミッドといわれる。)それをパノラマで見学した。そしてスフィンクスを見た。スフィンクスの正面にケンタッキーフライドチキンがあるのも確認した。(笑) イスラム地区に移り、ムハンマドアリのモスクを見学。もちろん世界遺産(1857年に完成)内部の壮麗さはイスラム地区で抜きん出ている。

中近東8カ国ツアー

ハーンハリーリ(バザール)を散策。エジプトの国民食の”コシャリ”をいただいた。(これは美味しい!)そして、そのまわりだけで世界遺産が10以上。その地区一帯も世界遺産。エジプト考古学博物館でツタンカーメンを鑑賞。しかし4500年間も観光で食べているエジプト人たち。とにかく観光客からむしり取る根性には脱帽。 ホテルに一度戻って、プールでゴロゴロした後にグランドハイアットに和食を食いに行った。オレ達が海外で和食を食べるなんて異例中の異例。だがどうしても今回は我慢が出来なかった。意を決して行ってみたら、なんとメニューにビールが無い!! 店員はそんなモノを飲むのかという態度!(笑) このホテルにはバーも無いという事で早々に退散!(二度と行きません!) コンシェルジェで近所の酒が飲める和食屋を捜してもらったがなかなか無いんです。やっと見つけたら残念なお店。しかし脳みそは完全にビールを待ちこがれる体制になっているし、仕方が無くその店に入るとボク達の下半身を指差され入店拒否。暑過ぎて全員短パン&ビーサンだったんです。(笑)でも隣の店で注文して配達してくれるという優しい計らいでやっと食事にありつけ一件落着。それなりに良い夜だった。 でもこの街には住めないなぁ・・・

《9日目 7/10 カイロ、カイロ空港からキプロス、ニコシア》 朝から何処かに行こうなんて意欲無し。ロビーでネットをしてお仕事。しかし何処にいても仕事が出来てしまうって本当便利な事です。こんな革命的な事、ここ最近二年の話ですよ。という事でプールサイドでまったりとお昼まで。せっかくだからカイロの街に出ようよなんて提案は誰からも出なかった。 ランチは昨日食ってかなり美味しかったコシャリを食う。ホテルのタクシーを雇い空港まで連れていってもらう途中だったが、実に美味しかった。本当に店により少しづつ違うんです。しかしながらホテルの専属ドライバーなのにスキあればオレ達を土産物屋に連れ込もうとする根性はいかがなものであろうか!? 空港に行く道のりなのに、三軒も連れ込まれそうになった。(笑)本当に気が許せない奴らだ。 おもいっきり早めに空港に行ってラウンジでまったり。

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キプロス島のラルナカ空港に到着したのが夕方遅く。玉田のお友達のお友達のニコリナ(ニコちゃん)が友達二人と迎えに来てくれた。ビーチ帰りらしくカジュアルを超えてグチャグチャ(笑)ニコちゃんの車は小型車。通常ならば4人で満席。だが、なにを考えたかニコチームは3人、オレ達3人&荷物! その上、車のトランクには先約の荷物が!結局二列目座席に大人四人と荷物をヒザの上という荒技で乗り切る事40分! キプロス島の中央部のニコシアでキプロスローカルディナー! ここメチャメチャにいい街です。空港近くのホテルをキャンセルしてCENTRUM HOTELに急きょ、変更! 深夜までニコちゃんの友達、彼氏らとバーで飲んだ。ココ好きだなぁ!!

《10日目 7/11 ニコシア(キプロス)観光、北キプロス観光、ラルナカ空港からアテネ経由でイスタンブール》 9時にニコちゃんが迎えに来てくれて、街の真ん中にある国境に向かう。もちろん徒歩ながらパスポートは持参。ついこの間まで島のなかで内紛があり、現在はギリシァが支援するキプロス共和国とトルコが支援する北キプロス・トルコ共和国に別れている。あちら側はイスラム圏なので少し違う空気なんです。 これまたいい経験したなぁ! ランチはラルナカビーチのレストランで海産物ランチ!! 飛行機が真上を飛んでる迫力満点なホテル。本当にいい時間になったのはもちろんだ。

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ラルナカ空港からアテネ経由でトルコ・イスタンブールへ。再び戻った形になった。夜も遅いので空港近くのホテルを予約。シャトルバスに無理矢理の乗り込みホテル(WOW AIRPORT HOTEL)にチェックイン! メシは向かいに併設されているカフェ。昔のカフェバーっぽい作りで不安感イッパイ。店内にはビリヤードにボーリング場! 店員さんはオレ達に全く気が付かない。そしてまずは最低限のモノをオーダー。するとそれらのモノが美味しい! トルコ&アメリカンのミックスおつまみセットみたいなのを注文したら、揚げミニ春巻きにバッファローチキン~~お見事でした! ここも幸せっ! トルコ人の食への探究心はなかなかなんです。ココの街、好きかも! 玉田充電センターに全ての電気充電グッズをセットして就寝。 (毎日の事だがかなり電気に支配された生活をしている。カメラ、携帯、パソコン、それらを充電するのは”携行品・準備率ナンバー1”の玉田君。海外対応コンセントに加え延長コードまで持参してくれて助かる!)

《11日目 7/12 イスタンブール、カイセリ、カッパドキア》 早朝5時に迎えが来て空港へ!のはずが、アメックスの手配の旅行社が来ず、自力で空港へ!この問題が後々のハプニングを引き起こす!(笑) 早朝のイスタンブール空港は想像を絶する混雑。 カッパドキアのあるカイセリまで1時間程のフライト。 カッパドキア近所のカイセリ空港にはスティーブンセガール似のナントカ君がドライバーと二人で迎えに来てくれた。(セガール、セガールと勝手な名前で呼んでいたら本名を忘れた。) クルマは15人乗りのメルセデスのピカピカのバスが来ていてビックリ。  ガイドの日本語もお見事! 早々にカッパドキア見学へ! 写真では見ていても実際にあの姿をパノラマで見ると言葉を失う。世界遺産カッパドキア自然保護区~~~なぜ、この形になったの!? なにせカッパドキアは2億5千年前のエルジエス山の噴火から隆起がはじまり火山灰と溶岩が数百メートル積み重なり層が出来て風雨に打たれて浸食が進み硬い部分が残り不思議な形の、まさに奇岩と呼ばれる岩になった。もう今にも崩れそうなオカシな形の岩もあるが、なにせ浸食が進むスピードは100?1000年間で6センチほど。人間の一生など5センチ程度の話で、本当に違う時間軸で動いているのだと感心します。 ギョレメ国立公園、キノコ岩、洞窟レストランで壷ケバブ、ギョレメ野外博物館。カッパドキアパノラマ、そして洞窟住居兼カフェでお昼寝(スケジュールには無いが勝手に寝た。) カイマクリ地下都市見学! インチキ臭い絨毯屋、トルコ式お風呂(ハマム)体験、ローズバレーの大パノラマでサンセット見学。今夜のホテルはCappadocia Cave Suiteなる子洒落たホテルだがヤロー三人組は変わらず(笑)。ファンシーだったけど・・・夕飯はホテルのビュッフェ。それなりに美味しい!

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夕飯後は時間があったので同行の北野の頭髪をカットする! オレって上手!! (Cappadocia Cave Suite 素晴らしいホテル!最高です!なんといっても洞穴っ!)

中近東8カ国ツアー

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《12日目 7/13 気球ツアー、カイセリ、イスタンブール》 早朝、日の出前に迎えが来て、気球ツアーに参加。ものすごい盛況で、我々クラスの気球は70機は出ていた。約1時間のクルーズは本当に楽しかった。ボクの気球にはフィンランド人、オランダ人、中国人、韓国人、ポーランド人が乗っていた。朝日も拝める約1時間のクルーズは本当に充実!高度200メートルまで上がったり地表面ギリギリまで降りたり~~また上がったり降りたり~~オモシロい!! 本当に楽しい時間でした。

中近東8カ国ツアー

ホテルに帰って遅い朝食をして荷物を準備、そしてカッパドキアのカイセリ空港へ! 空路でイスタンブールに戻った。今回はいったい何回、この短距離の移動の飛行機に乗ったであろうか!? イスタンブールにはアメックスに手配しておいたガイドのアリ君が来ていた。旧市街地を散歩、道ばたの店でケバブ-サンドと、そしてガラタ橋のたもとでサバサンドを食す。これが見事に美味しい。  現地の旅行代理店が、昨日朝のピックアップが遅れたことを申し訳ながり、ベリーダンス&ディナーを招待してくれると・・・それは嬉しい! 約束の時間にホテルのロビーで待っていたら、ホテルの間違いで違う迎えの車に乗せられて・・・気付けばガラタ橋のたもとの別のレストランへ!もう面倒になって自費で食べると決めてスタート。そんな頃、旅行代理店は相当なパニックになっていた様だ(笑)。 二人のガイドがご機嫌伺いに我々のレストランにやってきた。 おかげでダブル迷惑大会! でも結局ベリーダンスも見られたし、会社の手厚いサービスと心がこもった陳謝のお陰で我々は大満足。いい一日でした。

《13、14日目 7/14、15。 イスタンブール、機内泊、成田空港》ここのホテルは本当に素晴らしい。三人一部屋でもそんなに辛くない。午前中に世界遺産スルタンアフメット・モスク(ブルーモスク)を鑑賞! そして時間がなかったがトプカプ宮殿も見学。ホテルに一度帰ってからシャワーして荷造り、ランチはホテル前にあるトルコ人向けの料理店で食べた。ここも満塁ホームラン!! トルコは本当に何処で何食べても幸せだ。

中近東8カ国ツアー

車で空港に向かって、ラウンジで時を過ごした。いや、あまりに快適なラウンジでのんびり時間を過ごしすぎてあわや乗り遅れ!!!時計を見て三人は青ざめて一路ゲートまで全力疾走した(笑)。なんでこうなるの!! 結局、予期せぬフライトの遅延のお陰で乗り遅れなくて済んだ(笑)。

中近東8カ国ツアー

三人、無事に帰国しましたっ!! 海外渡航回数は250回近いけど、今回は印象に残る10指に入る素晴らしい旅。もちろん世界中には様々な素晴らしいモノがあるけれど、風習、習慣の違いを肌で感じるのが地球に生まれて本当に良かったと思える瞬間だ。 半月にわたる中近東8カ国ツアー! ますますイスラム圏の人々の暮らしに興味津々になってきた。世界は広いぞっ!! 急がねば!! Thanks god !

あっ濱田!!レバノン料理だぜっ!!

レバノン料理・・・その昔、日産自動車の救世主であるカルロスゴーン氏の奥様の経営するという、東京は代官山のレバノン料理専門店にブラリと訪れた事があるが、衝撃的というか初体験の連続の味ばかりであった記憶がある。  せっかくレバノンに来たのだから、とにかく食べる物はレバノン料理に決まってるでしょ。だからラクチン! 後は間違い無く美味しい店を知ってそうな人から情報を得るだけ。

あっ濱田!!レバノン料理だぜっ!!

観光客向けのいい加減な店につかまらなければ本場の味には出会えます。 今回のガイドは日本から捜しておいた。最近ではアメックスのトラベルサービスがビックリする程に親切、丁寧、そして安いのだ。そして支払いはアメックス! 出かけるときは忘れずに!! ガイドの名前はAHAMUD 発音的には アッハマダ!という事で、あっ濱田君と、ウチのオフィスのスタッフの名前が濱田なので ”ひとつの濱田”と覚えた。そうしないと聞き慣れない名前過ぎて、スグに覚えられないんですよ。アッハマダはどうみても、坊ちゃん育ちな空気。移動の車内での話題は、近々、結婚をひかえているそうで~おのろけ話!

あっ濱田!!レバノン料理だぜっ!!

彼は23歳でフィアンセは18歳だそうだ。・・・随分と食の話題からズレたけど、それには訳がある。・・・・『アハマダっ!?質問だけどお昼のレストランだけど観光客が行く様な場所ではなくて、君達の家族が行く様な店、庶民的な店に連れて行ってくれない!?』するとアッハマダは父親に電話してくれて様々な店を検討して、わざわざ予定とは別の店に連れていってくれたのだ。その店の名前はレストランHABRE(ハブレ)、ものすごい絶景の高台に位置するローカル色豊かな、スタッフは皆、ものすごくフレンドリーな店だった。

あっ濱田!!レバノン料理だぜっ!!

オーダーして出て来たのは基本的レバノン料理の数々!まずはホンモス(ひよこ豆を茹でて裏ごししてゴマペーストやオリーブオイル、ニンニクとレモンを滑らかなペーストにしたモノ。中央にはお豆! そしてムタバル(焼きナスの皮を剥ぎニンニク、ピューレを加えてオリーブオイルをかけてホプス(薄いパン)につけていただく。)これ焦げたナスの香りが香ばしくて美味しい。ケッペはミートボール。なんとミートボールの中身が空洞になっているんです。そしてファトゥーシュ(グリーンサラダにカリカリに焼いたホプスを乗せるクリスピーなサラダ。)

あっ濱田!!レバノン料理だぜっ!!

最後には生ラム肉の様々な部位の刺身!これがハンパなくフレッシュ!タタキの具合なんかもお見事。(持参の醤油&ワザビでパーフェクト!)・・・店を出た所に羊が”メェー”と放牧されていたのはちょっと切なくなったけど、美味しく残さず食べたからね。という事で、絶景である景色も鑑賞する事も忘れて”食い”に徹したランチでした。もちろん、飲み物はビーーーーールっ! 乾燥し切ったレバノンで飲むビールの美味さったらハンパなかった。 あぁ、死ぬ前の前の日のランチにだったらもう一度、食べてもいいなぁ! なんていう程に美味しい時間でしたよ。 (実はたぶんこの生肉で三人とも見事にお腹をこわした・・・でもそれを差し引いても最高だったんです。もう命懸けっ!(笑))

  • RESTAURANT HABRE CHTOURA-EL MRAIJAT Main road Beirut-Damascus
  • 電話08/540092-543333 Cell 03/612266