京都の錦市場はボクにとってディズニーランドの100倍位エキサイティングな街である。以前、そこで”八幡巻き”なる食べ物を発見!。完全に”一目ボレ”状態に陥った。ゴボウにウナギを巻いてタレで焼いた物といえばストレートだが、関東人のボクには全く初めての出会いだった。関西人に聞いたらその存在を95%のヒトが知っているけど、関東人に至っては認知度は極めて低い。
大阪の知人宅に招待されていたので京都で途中下車して”ドウシテモ買いたい病”が発病して買ってお土産に持参してしまった。(してしまったという言葉は意味がある。)その豪邸で行われたディナーパーティーはイタリアンのシェフが自宅に来てくれて豪華絢爛な着席ディナーであったが、頭の中には持参した”八幡巻き”が消えなかった。しかし物凄い素晴らしい豪邸の素敵な家具、雰囲気全てがパーフェクトであったが、とてもじゃないがこの雰囲気には八幡巻きが似合うとは思えなかったし土産に持って来たオレも相当に勘違いだとおもった。フルコースも終盤にかかり赤ワインに変わろうとしている時にその晩も泥酔で意識不明寸前まで到達しかけていたオレは恐ろしい行動に出た。そう、ヒトサマの家の御招待の席を立ちキッチン(というか厨房という名が相応しいプロ仕様だった。)にサクサクと乱入してナンと自分で持って来た”八幡巻き”を出して、そこにいたスタッフと食ってしまった。
その八幡巻きの美味い事!。シェフへの失礼も感じたが一切れ献上したら喜んでくれた。(当然にイタリアンのコースは完璧であった。なんの不満もないが・・・只、食いたかったのだ。誤解無く!)キッチンに乱入して下品に食う八幡巻きは本当に素晴らしかった。そしてその後も東京で生活していると何度か”八幡巻き”が突如、食いたくなっていても立ってもいられないという症状が健康なオレを襲うのだ。先日、また京都に行った時に錦市場に行って八幡巻きを扱う店の二階がそこで経営するウナギ屋であることを知った。そして二階に上がってメニューには全然載っていない”八幡巻き&ゴハン、そして肝吸い+肝焼き”を注文したら、一瞬止まったが快く受けてくれて悲願の”八幡巻き+ゴハン”を食った。本当にその後、4時間位幸せな味と香りが口に残っていた。
その午後はコーヒーなんて飲まないで口の中に残る”八幡巻き”の余韻を楽しんだ。清水寺から下界を見ながら後味を楽しみ、銀閣寺でまたまた楽しみ、詩仙堂の庭を見ながら思い出す”八幡巻き”はヒトを幸せにしながらエネルギー、やる気を提供してくれました。
- のと与(のとよ) 京都市中京区錦小路通柳馬場東入(のとよ西店ニ階) 075-231-0813
- 営業時間 11:00~15:00 月曜定休日
- うなぎ御膳1800円、味彩御膳1800円、ぶぶ漬け御膳1800円
- ボクが注文したのは八幡巻き、肝焼き、肝吸い、ゴハン、二人分で2000円チョイでした。メニューには無いモノでしたが快く受けてくれました。素晴らしい店です。