和食は美味い!! 無条件に美味い! だって日本人だもん! 死ぬ前の日に何が食いたいと聞かれてハンバーガーだぁ、スパゲティーなんていう奴に会ったことは無い。おれならば迷わず和食であろう。白いゴハンと味噌汁とか寿司、鰻丼なんて人はいるが、やはりククリとしては和食でしょ! その和食と極上のワインをマリアージュ(相性良く合わせる。)事を日本で初めて導入したといわれるのが、ここ”小田島”である。
そういえばワインって偉い飲み物だ。ワインには和食、中華、当然フレンチにイタリアンと何だって完璧にマリアージュしてしまう。 だってイタリアンに老酒(紹興酒)、中華料理に焼酎も合わない。(いやそれはいけるかなぁ・・・)フランス料理で大吟醸(日本酒)とかもニューヨークあたりでは流行っているらしいけど気は進まない。とにかく何かとベストマッチなワインなのは現在では承知の事実だが、それを正しく日本で提案したのは”小田島”と言われているのだ。ここの店主の小田島氏(ムッシュー・オダジマ)は料理の鉄人でお馴染みの道場六三郎氏の店での修行時代にフランスに転勤(出向かなぁ、出前じゃないなぁ)を命じられ、そしてフランスで本物のワインに出会ってしまうのだ。当然、そこがスタート。様々な探究心と強靭な肝臓を持ってフランス・ワイン対決となった。そして数年間のフランス滞在していた時期に様々な発見、構想が沸きあがったのであろう、この”小田島”なる店を三軒茶屋に出して好評を博して六本木(ものすごい裏通り。)に移転した。
色々と手広くやったが現在はこの六本木だけで店をやっている。六本木の店といっても至ってシンプルな和食店な構えで気取りは無い。ただ小田島氏の気に入る絵画が数点飾ってあるだけだ。また在庫のワインを見せびらかすワインセラーなども無いのだ。さて、この店の料理は全てコースになっている。コースは実際にはお得な事が多い。初めて入った店での注文はコースに限る。というのは店では、相当にコースはお得感を感じさすべく神経を使い他の料理とのバランスを考えている。(よく考えたら、この店はアラカルトは存在しなかった。全員コースで黙って食いなさい・・・)そしてワインはグラスになっていて、その料理にオマージュしたものをムッシュー・オダジマがドンドンと注いでくる。しかし何度、行っても毎回、別々の感動が出来るんだよね。ワインの講釈を述べるつもりは無いが、本当にドンピシャと決まる。パリで学んだ事はムッシュー・オダジマの人生を変えたのだろうと察する事が出来る。
和食をベースに、例えばフォアグラと大根を煮たり、最後のシメにはフォアグラで丼ブリを作ったりする。(決して牛丼みたいなデカい丼ぶりではない。お茶碗のフタ回り位小ぶりな茶碗だ。ちなみにそんな新発見も初めてしたのは小田島氏と言われているのだ。) 何かを発見するという事は素晴らしい。コロンブスもマゼランもアインシュタインもエジソンも発見、発明をしたようにムッシュー・オダジマは新たな世界を発見したのだ。創造は無限なのだ。ムッシュー・オダジマの好奇心に感謝しよう。(マダム・オダジマのスマイルも素晴らしい!カウンターにいる息子さんとのイキもピッタリ!)
- 割烹・小田島 東京都港区六本木7-18-24 鈴木ビル1階 03-3401-3345
- 営業時間 : 18:00~22:00(LO) ・定休日 : 日・祝・第4土休 値段は12000円位だった。
- 予算が無いときには止めておこう!
“わかば”は六本木の名店である。六本木通りからワカバまでの100メートルの左右のビルにひしめく店のなかで10年以上続く店はいったい何軒あるのだろうか。そして六本木の中心地はここからヒルズに移り、なんとなく静かになった趣があるが、やはり風格はヒルズにはかなわない夜の世界を感じる地域である。
とにかく入れ替わりの激しいこの世界で数十年、そして親子代々続く店がある。そしてここのお客も親子代々続いているかのごとく幅広い客層だ。さて、この店は父親を筆頭に男兄弟4人との家族で店を切り盛り。完全純血主義を取り入れている。(狭い厨房にこれだけ親族が入ったら他人なんて入るスキはないし居心地は悪い。)従って社内恋愛、オフィスラブも無ければ出会いも無い。そんなもんいいじゃないかぁ。(私生活でもそれぞれ独立した家族達が仲良くほとんど近所で暮らしているらしい。)とにかくこの店の居心地の良さは、その家族愛からくるものだろうか、とにかく素晴らしいのだ。
まずメニューを見て感動。独自の名称が食欲をそそるし好奇心を沸き立たせるぞ。料理はとにかく幅広い。何料理なんて一言では語れない、だからと言って、無国籍料理なんてチープなものでは決して無い、それぞれが個性的な料理だ。ロシア(ピロシキ)から腸詰め(台湾料理)スペアリブ(アメリカン)そして基本和食に創作系と、どんどんと続く。それもワイン、焼酎、ビール、日本酒と何でも相性的には抜群な料理ばかりだ。
メニューの独特の名前が発注意欲を相当に掻き立てる!! 労作(腸詰め 880円) 傑作(和風ピロシキ 500円) 力作(スペアリブワイン煮 2000円) 秀作(揚げ出し豆腐 800円) 快作(かにつめ 1200円) 独走(鰺酢 2000円) 石火(烏賊バジルソース 2000円) 名作(五色納豆 1375円) その他、豪快、豪儀、特等、特急、特選、特策、絶倫(?)絶品、上等、極製、銘製、手製・・・・・・・と続く。座るならカウンターを勧める。狭い厨房の中で兄弟が持ち場の仕事を全うしながら連携している姿は美しい。そして兄弟愛を感じながら料理を説明してもらい注文しましょう。一度行っただけでは、とても語りきれない深い店です。
- わかば 六本木 港区六本木3-9-3 第二六本木ビレッジビルB1階 電話03-3405-9175
- 六本木交差点を飯倉(東京タワー方面)に向かいすごの一本目を左折。右手に瀬里奈。かの有名なスクエアビル(昔は地下から最上階まで全部がディスコだった。)を左に見て、突き当たる手前左側のビルの地下。(途中目印の店があるが、しょっちゅう入れ替わるので店名は書けない。)
- 値段は安くはないが高くは無い・・・・・とでも言っておこう。明朗会計です。
新しき食感、煮こみソバ。これを詳しく説明するならば”強力濃厚鶏がらスープ仕立てグツグツ煮こみ麺・中華仕立て”それでも理解できなかったら”鳥そばの注文を受けて作ってたら、彼女から電話がかかってきて話しこんでしまって、で気づいたら、もう手遅れなドロドロ、仕方なしにもったいないから食ったらコリャいける、メニューに載せたらウケチマッタ。人生チョロイもんジャ”というカンジ。とにかくこの独特なスープが美味いんです。そして全くやる気も何もあったもんじゃない麺・・・生まれた時はやるき満々だったのに、親の言うこと聞いて一流大学出て社会に出て就職したら、コキ使われてクタクタ。もう人生(じゃない麺生)に生き甲斐も何も無いもんねェ・・トホホ)というくらい、根性無しの麺。そう”根性無し煮こみ麺”と、改めて命名しようじゃないか。
六本木という土地柄か、怪しい人が多い・・・・どころか、良く見まわしたら変な人だらけ。何か、ワケアリ系な人々にはやる気満々な麺はキツすぎる。故郷の優しさがこの、トロトロ麺に感じるんじゃなかろうか。ちょうどこの場所は麻布警察と○○組の中間点。そうだ、このやる気なさが平和協定に一役かっているとも考えられるじゃないか。人の役に立っている麺なんて、日中友好連盟あたりから表彰されたって良さそうなもんじゃないか。なんだかわからん解説だが一度食べて見てください。3ヶ月に一回位、無性に食いたくなる味なんです。 (御家庭でも楽しめる煮込み麺があります。超簡単。そのうち御紹介しましょう。) 他のメニューは正直なところ・・・・。しかし何故かメニューにかいてある”カレーライス”というのが、なんで中華料理店にあるのだか判らないが・・・・美味しい。不思議だ。 多分、あまりヤヤッコシイ事がキライな店なんだとおもう・・・・・。
- 香妃園(こうひえん)
- 東京都港区六本木6-1-23 TEL03-3405-9011
- 日比谷線・六本木駅下車、首都高速の下をアマンド左に見て渋谷方面に37秒の左側。麻布警察の少し手前。駐車場は東京日産ビル地下を利用。
- 鳥の煮込み麺1200円、カレーライス800円
- 営業時間 午前11:45~午前4:00
“一億”それは”いちおく”と読む。数字である。100、000、000とも書く。なぜ店主はそんな名前をつけたのであろうか・・・それは”一億円を貯める!”という壮大な目標があったのだ。 この店で”億万長者になる!”という決意の表れが店名の由来になったのだ。おもしろいじゃないかぁ!!
人様に美味しくて、素敵な空間を提供して、自分はその対価として億万長者になる!・・・なんて美しい話だ。良く『美味しいモノを提供してお客様を元気にしたい!』『お客様の笑顔が見たい!』なんてお客本意の姿勢をウソぶく店主は数あれど、自分の目標を、それも数値であらわすなんてシビれるではないか!(笑)結果からすると何十年かでその店主はちゃんとその目標を達成して、今では環境素晴らしき、湘南の自宅から時々通い、店は娘さん達が切り盛りというスタイルになっている。まさに”家族経営・ドリームカムトゥルー”なのだ。 この店だが、オレの知りうる限りでは30年、聞くところによれば40年以上の歴史がある。
その昔、オレが若かりし20代の前半に思いっきりツッぱってデートに使った事がある。 数十年してこの店の大昔の常連さん(ドラマーの林立夫氏)とイーグルスのコンサート(イーグルスを知らない人は黙って引っ込んで下さいて・・・)の帰りに”昭和ナイト”と名うって訪れたのだ。正直、何処でメシにしましょうか!? となった時に林さんが『一億でも行くかぁ!』と言った時に『ええええええっ!まだ一億あるんすかぁ!』と答えた位に30年近くも思い出した事すらない店名でビックリだった。 そして30年ぶりに行ってみて仰天! 一切の改装工事も大規模修繕もされていない。そして昔からあるトイレの偉大なるミュージシャンのサンタナと日本人若者男性の写真が”TATSUO-HAYASI”&”SANTANA” と本人から聞いてビックリ仰天のダブルパンチ!
いやぁぁぁここは時代が止まっていていい店ですよ。 来ているお客さんは、やはりどこか昭和の香りを引きずる方々! 店の看板メニューは”豆腐ステーキ”だ。(いまでこそ陳腐なメニューだが当時としてみれば、豆腐を焼くの!マグロを焼くの!と事件であった。) この料理が時代を変えたのだよ! メニューは昔から引き継ぐモノと、新しく創作されたモノに分かれるが、色々つまんで、それぞれが美味しかった。 是非、どこかレトロ感いっぱいの店で”目標は億万長者!”なる壮大な夢を見ながら語り合いましょ!
PV-BV Corporation. Presented by Keijiro Hada