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これぞ世界一の朝食。北海道の湯宿“だいいち”

秘湯・養老牛と言えば知る人ぞ知る道東(北海道東部)観光の穴場。
言い方を変えれば、なかなか普通の人が行く場所ではない、まさに秘境だ。
知床や阿寒、釧路湿原など北海道を代表する国立公園や道立自然公園に四方を取り囲まれた場所。
それも、言い換えれば様々な自然に囲まれているけれど、その近所には大した観光名所は無いという事・・・・
朝食2

従ってこの温泉が好きな人はココを狙って行くと言う事なのです。
黙って普通にしていたら誰も見向きもしない場所なのに、とても繁盛していると言う事は、よほどの施設なのかサービスなのか、人を呼び寄せる努力をしているという事なのか!

実際、この旅館は様々な事が考え込まれている。
温泉も、部屋も、サービスにアメニティーまでもとことんだ。
そして食事も素晴らしい。
最近、都会では “世界一の朝ゴハン“とうたうビルズなるオーストラリアからやってきたレストランが有名だけれど、悪いけれどココの朝食を食べてから語ってもらいたい。
ビルズなんてJARO(日本広告機構)に電話して対処してもらいたいと思う程に、足元にも及ばぬ素晴らしい朝食であった。

まず朝食会場で驚いた。
朝っぱらから餅つき大会”が開催されている。
従業員さんも朝から皆でかけ声だして叫ぶ!!!『よいしょっ!』

そこで威勢よくつかれたお餅が、お雑煮で、きな粉餅で、醤油餅で出される。
これが流石に美味い。
つきたての格別な美味さ。
そして最後にはチェックアウト時に出来立ての“大福餅”として渡される。
完全にカウンターパンチ。

朝食4

さてビュッフェスタイルのオカズコーナーを見てみれば、その数は常時60種類以上も準備さえている。

朝食1

季節の様々な野菜を中心とした煮物から揚げ物(野菜だけでなく立派な海老天ぷらまでもあったぞ!)パンコーナーは手づくりパンに手づくりの数種類のジャムも用意。

朝食3
魚系も充実していたし、朝からサラダにサーモンとかの高級食材も沢山、そしてイクラや佃煮類も大充実。
ゴハンは白米、五穀米、そしておかゆ。
旅館のお味噌汁って淋しい限りのモノが多い中、具沢山のちゃんとお味噌の味が付いたまともなモノ。
世間の旅館は出来合い(既製品の袋から出しただけのモノ)が殆どだけれど、ここは旬のモノだけの手づくり。
とにかく何もかもが感心させられる朝食であった。

食事以外にも様々な工夫がなされ、日本野鳥の会と連携して鳥類に餌付けをしていて夜間には巨大なシマフクロウ、そしてアカゲラなど多くの鳥が目の前で見る事が出来た。

そして最後に重要な事・・・・宿泊料(二食付き)が安い!!
これは重要なコト。
〜〜さぁ、世界一の朝ゴハンを食べに北海道に!

※ もちろん、露天風呂も、夕飯も最強でした。

 

湯宿だいいち

〒088-2684
北海道標津軍中標津町養老牛温泉518
電話番号:0153-78-2131

http://www.yoroushi.jp/

朝食5

空路は北海道中標津空港より

見ました、流氷!そして釧路湿原

2015年3月6日 一昨年の初夏に北海道の道東地区をキャンピングカーで旅をした。
その時に釧路湿原を訪れて、友人にしてネイチャーガイドの板真奈美さんにガイドして頂き、初夏の気持ちのいい釧路湿原を楽しむ事ができた。
その時は雄大な北海道の大自然を堪能できたが、帰りがけに真奈美さんに言われた一言が気になって、今回の旅をすることになった。

真奈美さんいわく
『北海道の大自然を語るならば冬の釧路湿原を見てからにしましょ!』と・・・・

寒いのはどうも・・・それは単に装備が悪いからとの事。
もう完全に行かなくてな済まない状態。

という事で毎年のニセコのスノボー合宿の後で、札幌の道内専用の丘玉空港から釧路空港へ小さなプロペラ機で飛んで東京から来たN氏とも合流。
真奈美さんの長男・宏哉君のドライブで釧路湿原から知床半島までを三日間のドライブをしてくれ、快適なツアーとなった。

《一日目》

釧路湿原国立公園を一周しながらタンチョウ、エゾフクロウ、キタキツネ、エゾシカを観察。
阿寒国際ツルセンター→釧路湿原美術館→エゾフクロウ→細岡展望台で夕焼け鑑賞→夕飯は今秀雄君のお店“ワインと魚介類の店”K“で食事→オシャレなコテージ(個人別荘)に宿泊

 

《2日目》
早朝5時半に出発。
鶴居村の音羽橋の上から川を寝床にタンチョウを日の出前から観察→知床へ移動。
羅臼港でネイチャークルーズで流氷見学→養老牛温泉だいいち宿泊

 

《3日目》
8時に出発して 摩周湖外輪をスノーシューでトレッキング→中標津空港より空路で羽田にて帰京。

 

丹頂鶴は想像以上に美しい鳥だったなぁ。

それも感動だったけど、そのギャラリーの数。
そしてそれは全員なんと中国人。
そしてその中国人の持っているカメラ。
三脚を立ててカメラを構えているんだけどそのカメラがキャノンの超高級なバズーカ砲みたいな超望遠レンズ付き。
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推定一台数百万円、それが数十台並んでいるんです。
全員アマチュア!(笑)
中国人の財力を見ました。

細岡展望台からの夕日は美しかったなぁ。
世界三大夕焼けポイントなるものがあるそうで、それがなんと釧路なんです。

今回、出会えた野生動物 丹頂鶴 エゾフクロウ、シマフクロウ、オジロワシ、オオワシ、オオハクチョウ、みやまかけす、かわらひわ、ハシブトガラ、キタキツネ、エゾシカ。
すべて感動の出会いでしたよ。

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今君のお店“魚介類とワインの店 K”はご機嫌なお店でした。
久しぶりに今君の元気な顔が見れて楽しかった。
釧路6
養老牛温泉だいいち は最強に素晴らしい温泉旅館でシビれた。
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夕方、部屋にいたら電話がかかってきて川原にエゾフクロウが来ているから見に来いと・・・
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感激!
日本野鳥の会と提携してフクロウに餌付けをしているそうな。

ここの露天風呂は本当に素敵でした。
翌日はオレ的には最も楽しみにしていた流氷ツアー。
なんと数日前から流氷は見れません!!
もう流氷の季節は終わりました、と何度もガイドの板さんには言われていたんだけれども、オレは絶対に受けいれなかった。

常に「大丈夫!!見れるから!」と言い通していた。
そして当日の午前中も結局は見られず。
そして午後の船に乗って海に出た瞬間に、船長さんが「ああああああっ!流氷だぁ!!」と叫び、我々の前には流氷が流れ込んできたんです。(笑)
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引き寄せね!!!
これには本当に感動しました。

とにかく痛感したのが、日本の北海道とはいえ夏と冬とで別世界という事。
それはどちらも素晴らしい世界。
そしてきっとその間の春も秋も良いに違いない!
あぁ、夢を叶える為に行ったのに、結局、また行かなくては済まなくなった。
行けば行く程にまた別のモノが見たくなる。
日本は素晴らしい国だ。

 

Discover Japan!! 新しい日本を探そう。

北海道の世界遺産の町で食う “はも丼”

京都と言えば、“はも料理”。
京都人が愛するはも料理が大好きかと聞かれたら正直、そんなに美味いと思った事は無い。
好物だと言う人から見れば、それはとても不幸な事なのだろう。
そして淋しいに違いない。
だからいつか、唸る程に美味しいハモなるモノを食べてみたいものだ。
オレにはハモの味は“梅肉ソース”の味でしかないのだよ。
(それも不自然な味のする・・・)
(これっていい年して相当に恥ずかしい発言なのかもしれない。
もしオレがかわいそうだと思ってくれるならば是非とも一度、美味しいハモを食わせて欲しいです。)

ただ、食べた時の食感は好きだ。(それを楽しむもの?)
あのグニャグニャ感、いやプニュプニュ感(そんな下品な食感じゃない)はそうはないモノだし、他に変わるモノもみあたらない。

北海道の右ハジの知床、そこは世界自然遺産の大自然を擁する町。
その海の玄関口、羅臼港(らうす)の港の定食屋でハモ丼を食おうと誘われて驚いた。
あの京都のハモが東京を大きく飛び越して北海道の最東端にて珍重されているとは!!
北海道食2

その味はウナギである。
というか要するに蒲焼きのタレを漬けて焼き上げているのである。
分かりやすく言えば食感の少し違ったウナギ、中国産の冷凍の不気味なウナギよりずっとウナギとも言えるし、それをずっと超えている美味さがある。
流石に扱っているのは町の人々も利用する定食屋さんだけあって、その他の定食も充実。
焼いたホッケの美味さもさすがのホンモノ!
北海道食3
(目の前の海で採れたと言ってた。)
もう誰も太刀打ちは出来ない代物でしたよ。
北海道の先っぽで流氷見ながら、実に幸せな定食でした。

 

マルトモ巴屋
北海道目梨群羅白町緑町
電話01538-7-2189
北海道食1

運送業、魚卸し業、さまざまやってます。(笑)

《スノボーツアーそして三幸のジンギスカンナイト》

2011年1月のPVBVスノボーツアーも本当に激しかった!(笑)三日間はバッチリと素晴らしいパウダースノーを楽しめたのは当然! アフターも充実で、今年も三幸食堂のジンギスカンで大宴会! 定員30に対して消防法も真っ青な65人が乱入! 札幌のローカルピープルも数多く参加して濃厚な夜になりました。 この写真はビフォーでまだまだお行儀良くしてますが、後半はメチャクチャ!  来年のパーティーが今から楽しみです。

《スノボーツアーそして三幸のジンギスカンナイト》  《スノボーツアーそして三幸のジンギスカンナイト》

《スノボーツアーそして三幸のジンギスカンナイト》

王道の居酒屋 札幌”百仙”

最初に断言するが、この店はちっとも面白みは無い。実はこの店を紹介しようと過去に何回も原稿を書き始めていたけど、面白く書きようも無いし、この店に通って『あぁ、面白い!!』なんて思った事は無い。 という程に平凡だ、従って、一緒に行く仲間や相手で全く変わるのだ。良く考えたら、ごまかしの無いそんな店こそ、いつまでも皆から愛される店なのだ。

王道の居酒屋 札幌"百仙"

居酒屋の定義・・・いい居酒屋とは何であろう。当然に値段はリーズナブルで明朗会計。料理でいうならば、何という”ウリ”がある訳ではなく、”旬”のモノがいつも食べられる店ではないであろうか。この店は、もう少し気どりを入れたり、それなりの作りにしたら”割烹””料亭”なんて名前には十分に変えられる。 そして酒の種類が豊富である事は当然。御主人の日頃からの情報収集と、コレクションがなければ、なかなか安定供給させて美味しい人気の酒を揃えて在庫するなんて出来ない事なのだ。そしてサービスは可も無く、不可も無く、店の雰囲気も可も無く不可も無く、音楽は民謡でもなくジャズでもなく、どちらかと言うと無音が正しい。照明もスポットライトも無ければ、ハロゲンや間接照明も無い、蛍光灯そのまんま! 立地も駅前でもなく、辺鄙(へんぴ)な場所でもない、最近は大手の大規模な形態の店を”居酒屋”と呼ぶが、この大手の大箱の店の居酒屋と、ハダのお気に入りの”元祖・居酒屋”は明らかに一線を画す。

王道の居酒屋 札幌"百仙"

旅をしながら、ブラリとこんな店を訪れてカウンターに座って、御主人と少し話をしながら、旬のモノでも注文して、お気に入り、またはお薦めの日本酒でも注文して(イケネっ!ビールを注文するのを忘れてた。サッポロ黒ラベル、またはエビスね!)グビッと飲んで少しつまんで、店の雑音を聞きながら、美味しいお酒をまた味わって・・・・少しホロ酔いして去る(泥酔や長居は禁物。とにかく禁物にしよう!)『オヤジさん、美味しかったよ。ゴッソさん!!』なんて旅人が似合う。こんな店では決して愚痴をこぼしたりバカ騒ぎはしてはいけない。 そんな奴は”大手居酒屋チェーン”に行きなさい!バカみたいに騒ぐ奴、オマエも”大手居酒屋チェーン”に行きなさい。ココはオトナが静かに飲む場所です。 おつまみは当日、お店で選べばバッチリ。しかしシシャモがオス♂メス♀別だったり(明らかなる味の違い!)地魚は当然に激美味い。実はここは札幌の超有名な寿司屋さんの大将が店を閉めてから通う店!美味いんです!!

王道の居酒屋 札幌"百仙"

  • 炭焼きの店 味百仙  札幌市帰宅北7条西4丁目 宮澤工業ビル地下1階 716-1000
  • 札幌駅裏口を背にして斜め前の雑居ビルの地下の一番奥。

メディスンマンが呼んでいる!!インデアン嘘つかない。

病み付きとは広辞苑によれば『病気になる。わずらいつく。熱中して止められなくなる状態。』という意味である。メディスンマンは直訳すると”薬男”・・・・・客をカレーのスパイスの魔力で引き付けて、薬男が治してやるという魂胆なのだ。どうでもいいけど、北海道は札幌に年に何回かは出かけているのだが、その度に必ず食べるモノは、決して札幌ラーメンではなく、寿司でもなくてスープカレーなのだ。スープカレーは特種な地域の食べ物と思ってはならないぞ!アナタはたまたま、食べた事が無いだけの事で、もし三回食べたら必ず『病みつく』のだ。(事実、スパイス類は明らかにクセになる成分・・・・と言えば可愛らしいが、中毒性がある・・・と思う。いやぁ!あるのだ。以前にスパイスアドバイザーなる職業の方と食事をした時にそんな話を聞かせていただいた。たとえばナツメグはある程度以上を超えると・・・・幻覚がぁ!!)

メディスンマンが呼んでいる!!インデアン嘘つかない。

何の話かといえば、結局、札幌から糸を引かれている様に、その店に向かっているのが、愛するメディスンマンである。この店はご他聞にもれず立地条件なんて悪いもいいとこだ。こんな裏通りに、よくもまぁ・・・・店内に入ると店主はインデアン好きなことは一目瞭然なのに、とても清潔だ。インデアンが不潔なんて言うつもりはないが、インディアンには、とてもホコリっぽいイメージがある。(いつも砂漠をけむりを立てながら荒馬で走り回ってるではないか!) ここはピッカピカなインデアンだ。そして注文して出てくるカレーは本当に丁寧で真心イッパイというカンジだ。インデアン的な野性味なんてなんにも無い。カレーの野菜類の積み上げ方なんて”丁寧なお仕事”という程に綺麗に整列。カレーも愛情に満ち溢れた辛さだ。さて、スープカレーはライスにカレーをぶっ掛けるも、スプーンにゴハンをのせてカレーの中にくぐらすも自由。とにかく熱いうちにヒィーヒィー言いながら、どんどん胃腸に流し込む。新陳代謝にターボがかかり身体中の毛穴がスタンディングオーベーションをして敬意を表しながら噴出しまくる。この汗は運動をした時の汗、サウナの汗、韓国料理の汗とも違う。当然に冷や汗とも違う。なんであろうかぁ、クチから入ったカレーの香辛料が一瞬で食道を抜けて五臓六腑に染み渡り汗腺を通じて瞬間的に噴出す!なんてことは医学的に考えられないが、つい考えてしまう位に、身体を使って食べているカンジだ。とにかく食べるならば一生通う事を覚悟して食うべし。麻薬の常習犯のように、この店に通う事になるのだ。(注釈・麻薬的常習犯はあくまで映画で見た想像の世界です。間違ってもカレーは食品です。)
トッピングも充実でオクラ、ゴマねぎ、揚げゴボウ、チーズ、はんぺん、が100円、ポパイ餃子120円、ベーコン250円、オクラ納豆150円、海老団子150円、きのこ200円、揚げちくわチーズ200円、ソーセージ200円、チキンレッグ320円と充実そのもの。

メディスンマンが呼んでいる!!インデアン嘘つかない。

チキンカレー  表面はカリカリ、なかはジューシー 990円
ポークカレー  ジックリ煮込んだトロトロ角煮   1050円
ベジタブル   北海道の色取り野菜がふんだん   980円
シーフード   海の中のダシと野菜たっぷり(限定) 1150円
スープカレーヌードル 米で作られた太麺       730円
マイルド    子供用               250円
スープ、ライス大盛り、おかわり            100円

辛さのチョイス
マイルド   お子様
レギュラー  家庭より少し辛い。
辛さ 1   辛さとコクがアップ。  50円アップ
辛さ 2   当店自慢のスープにベストマッチ 100円アップ
辛さ 3   辛さを追求したい人。   150円アップ
辛さ 4   辛さに余裕で自信のある方向け 200円アップ

  • スープカレー”メディスンマン” 札幌市中央区南12条西10丁目1-18 グッドビル1F
  • 電話011-552-5456 FAX 011-552-5456
  • 営業時間 平日11:30~15:00 17:00~22:00 土・日・祝日11:30~22:00
  • 定休日 火・水曜日 駐車場 7台 MAP MAPはこちらから http://www.sapporolife.com/food/curry/medicineman/map.html

片岡肉店 75年の歴史は物語る~ジンジンジンギスカン!

洋服屋さんにも様々な店がある。グッチやプラダの様な高級ブランドから、安さを売り物にしたショップ、一年中バーゲンしている店もあれば、中国製オンパレードの上から下までで1580円みたいな常識ハズレ的な店もある。最近はセレクトショップ(オーナーやバイヤーのテイストでその店の方針にあった様々なブランドの製品を日本だけでなく海外からも仕入れる。)が台頭してきたし、国産ブランドも相当に日本だけでなく海外でも評判になっている。・・・・・ということで何が言いたいかとえいば、肉屋さんにも同じ事が言えるのだ。(魚屋にも言える!)

片岡肉店 75年の歴史は物語る~ジンジンジンギスカン!

ここは肉屋のユナイテッドアローズ、いやいやもっと小さな、コダワリオヤジが経営する、セレクトショップに相当するのだ。今回紹介する札幌の知る人ぞ知る”片岡肉店”は、なんと歴代三代目になる由緒はないが歴史はありそうな肉屋なのだ。札幌の”食友のダイちゃん”紹介のこのオヤジさんとは電話を通じて何度も会話をしていた。そして(正直、公表したくはないが)生ラム肉を何回か送ってもらって、豪華なジンギスカンナイトを開催していたのだが、その会話のやり取りとか送られる肉の愛情ある梱包(決して過剰包装では無い。)そして、味たるや”崇高”の粋であった。

片岡肉店 75年の歴史は物語る~ジンジンジンギスカン!

ある冬の一日に、悲願の”片岡肉店表敬訪問ツアー”が行われた。店では我々御一行を迎え入れる歓迎式典などの準備は全くなかったが、遠くからこの店が見えた時には何故かデジャブー的な感覚を覚えるほどに懐かしさを感じてしまった。そんな気取りも見栄も無い謙虚な(要はどちらかと言えばアバラ屋建築という至ってシンプルかつ地震対策などしていない簡素な建築・・・どうも遠回り(^ム^) なボロ屋だ。そこが大切なのだ。ボロけりゃいいと言うわけではないが、どうも”実直”とか”誠実”という言葉にはこんな店構えがピッタリだ。

片岡肉店 75年の歴史は物語る~ジンジンジンギスカン!

店内は視覚に入る殆んどが”ガラスショーケース”と”張り紙”が占めている。そして扱う肉がマニアックすぎるのだ。オヤジさんは名前を告げると、嬉しそうに様々な肉をナンと”生”で塩コショウで試食せてくれた。当然に新鮮だから出来る”技”だが、それは、それは美味しかったなぁ。どうせだったら白ワイン、いや軽い赤なんかも用意してもらえたら幸せ度数は最高潮に達しただろうなぁ・・・・とにかく肉屋のオヤジの肉への愛情がバッチリ感じられる素晴らしい店でした。

片岡肉店 75年の歴史は物語る~ジンジンジンギスカン!

ここは加工肉や世間では当たり前の他の肉を混ぜたジンギスカン肉などは先代の遺言で絶対に扱わないらしい。オヤジさんの肉の説明を聞きながら”自分が大好きだから売ってます!”というのが充分に感じられた。好きなものだから、こんなに自慢げに美味しいモノを薦められるのだ。・・・・・・・深い時間でした。

  • 片岡精肉店  札幌市中央区南二条東2丁目  電話 011-231-8612

小樽の”一心太助”の良心! “焼き加減ミディアムレアーの北海鮭のハラス白ご飯お湯スープかけ”

刺身は美味い。何故、こんな美味しいモノを世界中の人は食べようとしないのであろうか。刺身を食う文化は日本特有だ。韓国でも、それなりに、またイタリアでもカルパッチョとか食べる文化が無いわけではないが、日本の刺身とは少し違う。今でこそガイジンも刺身を食うが、そんなのはごくごく最近の事。魚を新鮮なまま生で食うなんていう発想は、やはり世界レベルで見れば今だ”特殊”と言っても間違いはない。海岸線の地域では食べても流通が発達していない内陸部は無しに等しい。

小樽の"一心太助"の良心! "焼き加減ミディアムレアーの北海鮭のハラス白ご飯お湯スープかけ"

さて北海道は”魚天国”なのは承知の事実! 生ものは確かに美味し、安い。 素晴らしい漁場が近いといえばそれだけだが、それなりのニーズがあっての事なのだ。小樽は札幌から約一時間。札幌には無い漁港があり、札幌の海の幸の玄関となっている場所なのだ。そして”石原裕次郎記念館”がある場所だ。(それは関係ないかぁ・・でも行ってみたら楽しかった!)とてもシブい小樽の町はとても素敵に再開発が進み、昔あった石造りの倉庫街はショッピングモールなどに造りかえられていて、町が良い具合にデザインされている。 さて、この町で何を食うかで、この町を好きになるか嫌いになるかの重要な分かれ道となるのだ。地元民のとても信頼がおける友人から一軒の居酒屋を紹介された。その名も”一心太助”だ。

小樽の"一心太助"の良心! "焼き加減ミディアムレアーの北海鮭のハラス白ご飯お湯スープかけ"

それはそれは、地味な店構えで驚いた。事実、二回通り過ぎてから店を発見! 店内も決して威勢が良い訳でもなく不安要素は沢山あったが、クチコミを信じて入店。一通りの刺身を注文して食い、焼酎を飲んで満足していたら、よく周りの客を観察してみてみると、全員(全員は皆である。例外なくミンナという意味だ。エーブリィバーディーだ!)が食っているものがある。それは”鮭茶漬け”である。早々に注文してぶったまげた。ぶっぶっぶっぶっぶったまげたのである。どうして、何故、ホワイ!!??この値段でこんな強力な”鮭茶漬け”を提供できるのだろうか!再度メニューの金額を見直して改めて目の前にある”茶漬け”をジックリと見てしまった。

小樽の"一心太助"の良心! "焼き加減ミディアムレアーの北海鮭のハラス白ご飯お湯スープかけ"

間違いなく利益度外視としか考えられない。その鮭茶漬けに横たわる鮭はハラス(鮭のお腹、脂のよくのったマグロでいえば「トロ(腹部)」のところ)の部分でとても脂がしっかり乗っていて美味い部分だ。あんな鮭フレークを固めたみたいな無味乾燥とした鮭が乗っているわけではない。長さ23センチ、幅5,2センチ、厚さ0,86センチの堂々たるハラスなのだ。それだけで家族4人が晩のオカズに出来てしまいそうな程に堂々としていて、その”反り返り具合”なんてイナバウアー状態である。”世界お茶漬けコンクール”に出展したら、間違いなく北海道知事賞か農林水産大臣賞は受賞可能であろう。当然に、これをまたサービスで提供しているのは、理解の範囲だが20代の若者が、これだけを食べに来ているではないか!

小樽の"一心太助"の良心! "焼き加減ミディアムレアーの北海鮭のハラス白ご飯お湯スープかけ"

実際に食べてみるとお茶漬けなんて簡単な食べ物ではなくて”焼き加減ミディアムレアーの北海鮭のハラスの白ご飯お湯スープ添え”が正しい名前であろう。とにかく店主の良心を感じる一品であった。これを食べて以来、他店のお茶漬けが食えなくなったのが困り事だ。イキでイナセなお兄さんの代表選手は大久保彦左衛門に仕えた魚屋の一心太助!! まさにイキな”お茶漬け”でした。

  • 一心太助 居酒屋 北海道小樽市花園町1-5-3
  • 0134-34-1790 営業時間 12:00~14:30 16:00~21:40
  • 定休日 日曜日(連休中は営業)
  • 《実は電話で電話を確認しようと思ったら通じないのです。移転かナァ!何か情報があったら教えてください。》

炉はた焼きの元祖”ろばた” 釧路

炉ばた焼きの発祥の地が北海道の釧路であると知った。街を歩くとやたらに”炉ばた焼き”の看板が目に付くのだ。いったい”炉ばた焼き”なる料理は何であろうか。メニューを見てじっくり考えよう。すると気が付くことは他店や居酒屋、小料理屋と比較して圧倒的に料理物(調理したもの)が少なく、一言で言えば”焼いただけ・・”と判断できるものが多数をしめる。しかしそれは”焼きの道”に特化し、焼きのプロに徹するという意味なのだ。焼くという作業、行為は恐らく人類最古の料理法であろう。釧路でも有名な、元祖たる名店、その名も”炉ばた”を尋ねた。

炉はた焼きの元祖"ろばた" 釧路

炉ばた店特有の薄暗さが電気代を目標数値月々2万円に抑えるというエコロジー感覚に感心。そしてど真ん中に焼き場がドォーンと鎮座、そこには間違いなくその店で最も重要な役割と感じる。その焼き場を中心に店がレイアウトされているのだ。そしてその焼き場に君臨するのは、その店の長である。この店の店主であろう”店を守って70年”みたいなバア様は老眼鏡の奥から厳しい目で炭の燃え具合、炭の量をチェックして丹精込めた焼き加減で、ひとつひとつの焼き物を仕上げているのだ。その店主、ドン、クイーンは会社で言えば代表取締役社長、外資系企業ならば最高経営責任者CEО、AM業界ならばクラウンアンバサダーであろうか、ものすごいオーラを発し、炭の熱以外にオーラ熱も加わり焼かれているのではという程に出てきた焼き物は完全かつ無比であった。

炉はた焼きの元祖"ろばた" 釧路

好物のホッケなど焼きすぎず、生すぎず、油分が飛ぶ事も無く軽いコゲが美味しい程度の素晴らしい仕上がり。当然に魚は新鮮で、かつ正しい干し方で作られたオーラ度数の際立って高い食材であった。焼き場の周りにかまえる女将達も女王蜂に使える蜜蜂のごとく動き回り注文を聞き、焼き場のバア様に食材を届けている。何故であろうか、こんな店にはサラリーマン、どちらかというとユナイテッドアローズとかクラシコイタリアなんていうスーツよりアオヤマとかコナカなんていうブランドがお似合いに思えるのは失礼なことであろうか。(充分に失礼だと思った・・・)さてビンの札幌・黒ラベルで”まぁどーもどーも”なんて言いながらビールを注ぎあい”お疲れさまぁ~~!”なんて言葉で乾杯でしょ。

炉はた焼きの元祖"ろばた" 釧路

まぁ、なにせ発祥の地の店名が”ろばた”なんだからスゴイ。 アナタの知っている店で寿司屋”すし”、フランス料理”フランス” カレー屋”カレー”なんてある!? この店みて真似した人が後を絶たないのは想像出来ました。 今夜はしっとりと”ろばた焼き・ろばた”で人生でも語りましょう。

  • 炉ばた焼き”炉ばた” 北海道釧路市栄町3-1  0154-22-6636
  • 営業時間 夏期 17:00~24:00(4月下旬~11月上旬)      冬期 17:00~23:00(11月上旬~4月下旬)
  • 定休日 毎週日曜日  (ゴールデンウイーク、8月は無休。)