揚げ温泉卵・・・卵をここまで料理として高めたモノは他にあるのであろうか。 冷静に、ジックリとボクの説明を読んで考えてみて下さい。 温泉卵は温泉(60度から70度)のなかにドボンと約20分つけて、作るモノ。カラを割って麺つゆなどでいただくのが通常。白身も黄身もトローンとしている。さてコレを揚げるなんてどういう事? 白身がしっかりして黄身だけトローン、それを揚げるんですよ?
当然に卵のカラを剥いて・・・いつも行く度に、なにも考えずに美味しくて食べていた揚げ温泉卵の作り方を考えれば考える程に不思議になってきた。 まず、普通に中身だけトロリとしたゆで卵を作るのはそんなに大した話ではない。常温の卵から作れば5~6分で出来る。しかしそれにコロモを付けて揚げたら、おそらく中身の黄身は温度で固まってしまうであろう・・・白身はしっかりと、黄身だけ相当にトロリン、そのカワを剥いた状態を用意が出来ないのだ。 巨匠の料理みたいに『こんなの作れるわけないでしょ!』的な料理ならば、アキらめもつくけど、出来そうで出来ないのが悔しい。お店でも何回も店員さんにカマかけて作り方を聞いたが、ヒントもくれないんですよ。相当な企業秘密なのかなぁ。
ある人は”生卵を冷凍にして、酢を少々入れた水からゆで卵を作る”と教えてくれたんです。でもまだ違った・・・要は食べたくなったら、食べに行けば良いんですが、これまた遠いいの。 さて、”揚げゆで卵”ついでに紹介しますが、ここ”ほったらかしの湯”という素晴らしい温泉です。宿泊施設も無いただの日帰り温泉なんだけど、まず見晴らしが抜群! 日本三大夜景と言われる甲府盆地が眼下に見渡せ、遠くにはニッポン人の心の故郷”富士山”がガァーンと見えるのです。 それこそ”絶景”の一言っ! その温泉は名前のごとくサービスはまるでなく”ほったらかされ”っぱなし!
二つある温泉は”あっちの湯”と”こっちの湯”と命名(笑)そして営業時間は日の出の一時間前。という事は、温泉につかりながら夜景を楽しみ、だんだんと明るくなり始めご来光を拝みながら、赤みを帯びた富士山が眺められ・・・夕方はそれの逆になるという演出!(演出は正しい表現じゃないなぁ!)・・とにかく数多くの”人気投票”でダントツに一位に何度も選ばれても、おごる事も無く淡々と営業するスバらしい温泉なんです。(入浴料は700円) 大満足で温泉から出て来て、そこの売店で販売されているのが”ほったらかしの湯名物の”揚げ温泉卵”でした。
この温泉と温泉卵のセット、いかがですか!! そしてこの揚げ温泉卵の作り方を知っている方、是非、教えて下さい。あくまで個人使用ですから!(笑)
タマゴはエライ。混ぜられて焼かれてスクランブルに、まとめられて焼かれてオムレツに、そのまま焼かれて目玉焼きに、軽く茹でられて半熟、ヘビーに茹でられて固ゆでボイルドエッグ、土の中に埋められて腐ってピータンに、温湯にて温泉卵、煮られて醤油でさらに煮込まれて味タマにもなる。ケーキにもなれば揚げ物のツナギとかいって完全な裏方人生ともなる。そうだ、炒められて炒飯に入れられたり、金糸タマゴ、ダシに混ぜられてダシ巻きタマゴとか・・・・とにかくコレほど買主(飼い主)の意志で色々な人生を歩むようになってしまう食材があるであろうか。この便利で無くてはならない食材の最高の食べ方はなんであろう。それは”白ゴハン・オン・生タマゴ醤油がけ”である。
それは2004年初めに”第一回日本卵研究会・全国大会”で最も崇高な食べ方は”白ゴハン・オン・生タマゴ醤油がけ”と決まった。(会員はボクだけで会長も僕。先程自宅の食卓で全国大会が開催され100%の出席率の満場一致で決定した。)しかしこのニッポンジンには基本的な食物だが、以前、恐ろしい体験をした。それは地中海クルーズ中の朝ゴハンでの出来事だった。超豪華客船のニホンジンの乗客ということで気を使って白いゴハンを用意してくれた。多分、どこかで調達した炊飯器で説明書通りの炊き方で白米を炊いてくれたのだ。その好意には感激したがオカズがまるで無い。お新香、味噌汁、魚・・・無い。そこにあったのはスクランブルエッグ、ベーコンとか一般的洋食。それは決して白いゴハンに美味しいオカズではないのは想像つくであろう。そこでオムレツがあるなら生卵があるに違いないとボーイに注文したら相当に不可解な顔をされたのだ。メシにかけて食うとムチャクチャ・エイゴで説明しても理解できていない。とにかく”ローエッグ”持ってきてくれと依頼してボーイに持ってこさせて、”白ゴハン生卵かけ”をやって見せたら本当にたまげて驚いて興奮して”オーーーーゴッドォォ!!!”と叫んで厨房に飛んでいって友人を引き連れて見に来て皆で壁にはりついて、ある奴は手を握り締めアーメンポーズをし、ある奴はアングリと口を開いて目は恐ろしいオカルト映画を見るがのごとくで、あたりは騒然とした空気となった。あとで判明したのだが、もちろん欧米人には生卵なんて食う習慣は一切なく、ニホンジンのそれはまさに我々からしたらヒヨコを生きたままマル飲みするのと同じ行為に写るらしい。映画”ロッキー”ではスタローンはロシア人ボクサーを倒す為に精をつけようと生卵を丸飲みするシーンがあるが、欧米人からみれば勝つ為にそこまでするのかぁ・・と写るらしい。だから”白メシに生卵”なんて常識をはるかに超越して納豆が食えるとかそんなレベルではない驚異的な食生活なのであるらしい。本当にカルチャーの違いというのは面白い。とにかく美味いモノは誰が何と言おうが美味いのでガイジンサンに何を思われようがオレは食う。ということで今回のお薦め食材は”生卵”。美味い卵は明かに美味いのだ。波田がお気に入りは北海道の森垣農園の生卵。
月に一回のペースで注文している。卵は以外にも日保ちがするので冷蔵庫でなくても大丈夫。ここの卵は麦を中心に海岸に打ち上げられた昆布、魚のアラの煮込み、とうもろこしなど安全なエサだけを食い大地で元気よく走り回ったニワトリの卵なのだ。卵を割った瞬間に驚いたのは以外にも黄身が薄い黄色なのだ。濃いオレンジ色が美味しそうに見えたが・・・それは実は色素がエサに含まれているからだったのだ。またオトナの悪い面を見てしまった。やはり安全が大事。見た目より健康でしょ。とにかくコダワリを持った卵はオーラが違って美味しいですよ。そんな毎日食うものにコダワルのがプチ・ユタカだと思いませんか。
- 森垣農園 代表 森垣聡 北海道瀬棚群瀬棚町東大里254-1
- 01378-7-2141 bozuyama@host.or.jp
- 卵は1個40円で40個入り1700円、80個入り3400円、160個入り6500円、(送料別) 卵は常温で1ヶ月も日保ちします。 なかなか経営が大変そうなので皆で頼んであげてね!。こんな美味しいモノは皆で食べてあげなきゃ!!。近所で作ってる美味しいプリンも同時に注文できます。
- ※昨今の鳥インフルエンザで心配な方は多いはず。森垣農園は一月末に保健所が調査に来て当然の『異常無し!』。鳥インフルエンザは換気の悪い建物で大量の抗生物質を使用して寿司積め状態で超不健康な大規模養鶏場の限界の表れ。引いては反自然的な畜産業界への警告でしょう。(京都の養鶏場の映像も見ました。あの狭い薄ぐらい中に20万匹ですよ!)
オレは卵が好きだ。食材、世界に数多しといえどもあの、変り身の早さは、右に出る物は無い。何処に行ってもイイ顔して好かれている相当な八方美人な奴だ。ある時は焼かれて、茹でられて、時には生で・・・溶かれたかともうと様々な物と混ぜられて、しかしある時は土の中に何ヶ月も入れられ化石の様なピータンと呼ばれてみたりして、やな顔ひとつしない。・・・・・目玉焼き、オムレツ、ゆで卵、卵焼き、ボイルド、スクランブル・・・・まあ、その変わり身の激しさは世界一に忙しいといわれる”ニッポン人サラリーマン”の象徴の様ではないか。都合のイイ女としても驚異的な実力を持つ。
今日はフレンチの定番としてのオムレツ、明日は納豆の友として、スキヤキの必須アイテムとしても登場。中華粥に、ピータンに。中華ソバでは定番アクセサリーに、寿司屋ではその店の実力を試す重要なアイテムだ。そして容姿は平和の象徴的な”タマゴガタ”と言われるシルエットを誇る。これほどまでにエアロダイナミクスを追求しきった空力学的ボディーなのに、それ程に早く走ることもない。それどころか自立が難しく専用台なりケースがなければ平坦地に立つ事も困難。自立困難な食べ物というのも珍しいでしょ。そんな、哀れで悲しい奴なのだが、何と言うか・・・力になってやりたいと思うのは人間の性(さが)ではなかろうか。(本音は上手く利用したろっかぁぁ~てなカンジ。)そんなカワイイ奴は”目の中にいれてもカワイイ”を越して”胃のなかに入れてもカワイイ”のである。だから今日も卵を食おうではないか。ここはホノルル。ワイキキの中心地から少し外れた場所だ。その名も EGGS’N THINGS(エッグスンスイングス) 良く店名の意味は解からないが卵屋と波田は呼んでいる。”卵の複数形の事柄”なのだ。(本当にそうだかはワカラない。)。ここの営業時間が相当にユニーク。夜中11時から始まって深夜そして朝食をこなし、遅い朝食、ランチ、遅い目のランチをして終了が午後2時。要はディナータイム以外の時間に営業。卵は夜食わないから…と言っていたが真意はわからない。
メニューは大きく分けて、オムレツ、クレープ、パンケーキ、ワッフルとなる。オムレツはプレーン、玉ねぎ、チーズ、ハム、ベジタリアン、ベーコン、スパム、青ねぎを投入可能。クレープ、パンケーキは様々な甘い物、果物をトッピング可能。またサイドオーダーにコンビーフハッシュ、マフィン、ポテトが選択可能、卵の焼き方に至っては SC:炒り卵、 UP:目玉焼き、OE:両面焼黄身焼かず、 OM:両面焼き黄身半熟 OW:両面焼き黄身良く焼く 、OH:黄身崩し良く焼く、POACH:落とし卵・・・と細分化されている。セットメニューも充実で早起きスペシャル(5:00~9:00)卵2個とパンケーキで3ドル、お寝坊スペシャル(1:00~2:00)も御用意!!。実に家族的な平和な店です。ワイキキに行ったらホテルの定番ビュッフェもいいけれど是非一度寄って八方美人な卵にアメリカを感じてください。
- EGGS’N THINGS.(エッグスンシングス)
- 1911―B KARAKAUA AVE, HONOLULU,. HAWAII. 96815
- 電話 949-0820
- ワイキキ中心部をはしるカラカウア通りをアラモアナ方面へ。ステーキのシズラーのある角の隣り。ヒルトン・ハワイアンビレッジから徒歩3分の距離。
- 営業時間 深夜11時から昼過ぎの2時 お値段はせいぜい5~10ドルあれば充分に食えます。結構な人気の店なので並びます。それも楽しい店です。
PV-BV Corporation. Presented by Keijiro Hada