人が何を食おうが勝手だ。ましてや食い合わせなんて勝手もいいところだ。ただモノには相性なんてものがあるとおもう。以前、神奈川県の小田原のインターチェンジ近くのドライブインの看板で”ラーメン、ソバ、フランス料理”と書いてあったが、やはり常識的に美味しいとは考えにくい。 ただ当然に常識なんかにはとらわれるつもりもない。
![トーストとソバの夢の競演!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/sobaOKINAWA001.jpg)
そんな前置きをした上で想像してもらいたい。 ”沖縄ソバとトースト”・・・・・コレがアナタには素直に受け入れられるか?!! そして食べようと思うか!!? 答えは”ノー”が世の中の一般的な答え。 その店の話をすると怪訝な顔さえされる。 ”味噌汁とトースト””讃岐うどんとピザ”似た様なもんだ。 しかし名護の宮里食堂の常識はかなり違っていた。この店は食券を購入してオーダーする仕組みだが、一番上の売れ筋コーナーにボタンがあるのは”ソバ&トースト”!
![トーストとソバの夢の競演!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/sobaOKINAWA002.jpg)
そして、そこにいたお客のほぼ全員がトースト&ソバを普通に食べていたのだ。それも普通に・・・・・相当に前向きな解釈をすればソバと白い炭水化物(ゴハン、パン、ソーメン、うどんなんて同じ様な部類に入るのかナァ・・・・)自体がノーマルでは無いが、ここではラーメンライスを食べる様にソーキソバ+トーストを食べる。ということで毛嫌いしていては話は進まない! 早速にチャレンジしてみた。(チャレンジなんてタイソウな事じゃないが・・・・・)
![トーストとソバの夢の競演!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/sobaOKINAWA004.jpg)
それがなかなか美味しいんですよ。意外性っていうのですかね。 とにかく意外です! 食べた瞬間からバシッとハマりました。 さすがにチャンプルー文化(ごちゃまぜ!)の沖縄ならではの店です。・・・時々食べたいなと思うけど、沖縄広しといえども、ソバ&トーストの取り合わせはココ以外で見た事が無い! しかし名護は遠い・・・でもたまには食べたい・・・複雑な心境です。
![トーストとソバの夢の競演!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/sobaOKINAWA003.jpg)
- 宮里そば店 名護市宮里1-27-2
- 0980-54-1444
- 営業時間 10:00~20:00 定休日無し。
ステーキを食いましょう。ステーキを食いに行くときはウキウキとドキドキが連立政権となる。ドキドキウキウキドキドキウキウキ~~~~いったいいくらするんだろう!!? 今日のオレのお小遣いで払えるかナァ・・・オレの少年時代の感覚ならばステーキ、ビフテキ、イコール高級、ハイソサエティー、ブルジョア、セレブ・・・・という代表選手の食事がステーキである。蟹だぁ、海老だぁ、しゃぶしゃぶダァなんて眼中に無く”上等”に位置していた崇高なる世界、気軽に食べるものではなくキッチリとお洒落でもして食べに行くモノだった。(我が家ではそんな食事はなかったが・・・)
![創業34年!沖縄のステーキの名店 "身も心もニンニクだ!!!"](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/okinawasteakasahi01.jpg)
さて今回、紹介のステーキ屋”あさひ屋”は庶民の為のステーキ屋だ。とにかくこの超×100くらいのヘンピな場所でよく営業していると思うが、そんなの大きなお世話でお客はひっきりなしに入って来る。店の外観は味とサービスとは何の関係もないが思いっきり派手なピンクは強烈だ。店に入りコの字型の鉄板焼き屋的テーブルに座って注文すると殆んど選択の余地もなくランチのステーキとなった。焼き師(コックというより黒いコック服は仕事師風、店主の徳田正樹氏)に質問をすると肉はオージービーフ(オーストラリア産牛肉の最上品だそうだ。)
![創業34年!沖縄のステーキの名店 "身も心もニンニクだ!!!"](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/okinawasteakasahi03.jpg)
そして、その肉を一枚ずつ丁寧にピンセットでスジを抜いていくのだそうだ。(このスジを残すのと取るのでは全然別物になるそうだ。)この手間がハンパないらしい。波田の料理の師匠であるアニマルヒロコは言っていた。”安い素材には手を入れろ。すると高級以上の素材となる・・・”まさにそれは正しい表現であろう。バターとニンニクを使い丁寧に焼いていく。最初は殆んど生なレアーで食し、その後は客の好みの焼き具合(5段階)にて焼いてくれる。サイコロ状になったステーキは実に美味い。
![創業34年!沖縄のステーキの名店 "身も心もニンニクだ!!!"](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/okinawasteakasahi02.jpg)
この店のもう一つの感動は生ビールの美味さである。沖縄では当然に地元のオリオンビールが正しいのだが、なんといっても名護市に本社工場があるために近所のお店は、出来たばかりの美味しい生ビールが飲めるのだ。この生ビールとステーキのコンビネーションにはノックアウト!! ステーキの後の鉄板に残った肉汁などを絡めたモヤシも美味い!!ジュルジュル・シュワシュワ~~な世界だ。あ~~幸せだぁ!と実感する平和の店です。
![創業34年!沖縄のステーキの名店 "身も心もニンニクだ!!!"](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/okinawasteakasahi04.jpg)
外に出た瞬間に沖縄の青い空と生暖かい風がアナタのお口のニンニク臭とビールのアルコール臭で夢のハーモニーを奏でるのだ。
- ステーキハウス 朝日レストラン 沖縄県名護市字為又1219-215
- 0980-52-4251 営業時間 12:00~21:00 (国道58号線、名護市街を越えて白銀橋交差点を県道84号からローソンを入る。北部看護学校近く。)
- 《Aコース》(大)肉200グラム、スープ、サラダ、ガーリックトーストまたはライス付き 2520円 《Bコース》(小)肉150グラム、同様に全て付き! 1995円、生ビール525円 刺身(肉)1470円
沖縄の文化は本当に面白い。言葉も笑える。(笑っちゃいけない。)沖縄でシリトリをすると永遠に終わりがない。(15ヘイ)(沖縄の言葉には”ん”で始まる言葉が結構あるのだ。”んじゃな”(植物)”んむ”(いも)”んむくじぷっとぅるー”(汁の名前)などなど・・。 そんな話しはどうでもいいけど、日本で5番目のビール会社はなんでしょう。アサヒ、サッポロ、キリン、サントリーそしてオリオンである。
![パンチパーマは沖縄で生まれた。・・(16ヘイ) ビールを日本で初めて飲んだのは沖縄人だった。・・(12ヘイ)](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/orion_1.jpg)
沖縄人(ウチナンチュー)は例外なくオリオンビールを飲む。(沖縄県のビール消費の70%が地元、オリオンで占める。)ウワサで聞いたのだがオリオンビールの工場見学をすると素晴らしく美味しいビールが飲めるとのこと。その味は格別らしい。出来たて新鮮プリプリ・・違う。アワアワ・・違う。シュワシュワ・・違う。グビィグビィ・・かな!。そうグビィグビィなビールを!。そりゃ飲むしかない。工場に乱入してまさに”立て板に水”というかテープを聞いているかのごとくな説明をガイドから聞きながら工場見学をした。このガイドはやる気が無い以上に我らの心がそこに無い事を見抜いているのだ。意志の疎通は皆無な状況でガイドと我々の時間が過ぎた。我々はそんなビールの製造方法とか機械の自慢話なんて興味は無い。原材料の麦芽だぁホップだぁなんていよいよ興味は無い。ビールビンの再利用なんてやめてくれ!!。説明なんか充分だから早く”無料出来たてグビィグビィ・ビール”飲ませろィ的な態度を感じ取ったのかガイドはサッサと切り上げた。そして、やっと最後の試飲コーナーに案内してくれた。
![パンチパーマは沖縄で生まれた。・・(16ヘイ) ビールを日本で初めて飲んだのは沖縄人だった。・・(12ヘイ)](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/orion_2.jpg)
そして目標の”無料グビィグビィビール”を飲むに至った!!。注ぎ方講習をビデオで勉強して泡の残し方を伝授。そしてグビィグビィグビィグビィグビィグビィ~~~~~だぁ!。パーフェクトな”ブッッッッヒィィィィ”が喉から出たさぁ~。(さぁ~を語尾に付けるとやたらに沖縄チックな言葉に変身するのだ。)ァ!。確かにこのビールは違うサァ~。タダだという意識が味に作用している感は多少あるサァ~。そして出来たてということで美味しく感じるサァ~~。名護工場で出来たばかりのビールを真昼間から飲んで御機嫌な午後になったサァァ~~。ウイッッッッッ!!。本部(真ん中あたり)まで出かけたら是非、オリオンビール工場見学を薦めます。
- オリオンビール名護工場
- 沖縄県名護市字東江2-2-1
- 工場見学予約 0980-54-4103
- 沖縄自動車道 許田インターから58号線(那覇から永遠に海を見ながら来るも良し。)に出て右折(北上)名護市消防本部を右折して右側。
- ビール醸造部門の能力。製造能力72000キロリットル(わからない!)。瓶詰め設備3万本 /時間。 缶詰設備13万2千本 / 時間 なんだかスゴイ。要は美味いんだよ!!。
お店の名前は重要だ。波田の持論ではあるが、それによる効果は絶対だと思う。強烈な名前の店を紹介された。その名も“豚の木登り”という。この一見、世の中をナメたようなネーミングが好きだ。この語源は当然に、格言“豚もおだてりゃ木に登る”から来ているのは想像できる。
![豚もおだてりゃ木に登る!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/buta_001.jpg)
店主の満名(まんな)さんはかなりな強面ながら、ある時代をワガママに生き抜いた経験を持っているのだ。 満名さんは弱いもの、バカにされるモノの味方だ!(笑) もともと焼肉店を経営しているが、二号店の“豚の木登り”を豚料理に限定したのには意味があった。 なにかとバカにされる豚肉(オレは豚をバカにした覚えは無いのだが・・・)に光を当てようと考えた。その上、豚料理専門の店を開くと決めた時にも回りから散々な意見を浴びせられたという。世評では豚料理は女性から敬遠されるとの事。豚肉専門店なんて愚の骨頂とまで・・・ そんな言葉を聞くと『だったらヤッてやろうじゃないの!豚に“日の目”を見せてやろうじゃないの!』とヤンチャ魂に火がついた!(波田の仮説半分)
![豚もおだてりゃ木に登る!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/buta_003.jpg)
一号店の名店、名護の“満味”が焼き肉屋さんでガツガツと食べる店に対して二軒目はゆっくり食べる店を目指したという。お酒も充実して、よく沖縄の名護(北部小さな街、オリオンビールの工場がある街)にこんな洒落た店を作ろうと思ったと言う。とにかく、予約必須のこの店、まずはお任せコースだと前菜の豚のリエット(リエットとは肉などを脂と一緒に柔らかく煮てペーストにした料理、パンに付けて食べる。)パテ・ド・ヤンバール(笑)(豚バラ首肉のレバー)、付け合わせのピクルスはナンと、グアバのピクルス、島らっきょう、ニンジンなどのピクルス、そして待ちに待った“パンチエッタのしゃぶしゃぶ”が出た時には歓声が!
![豚もおだてりゃ木に登る!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/buta_002.jpg)
その後、ベーコンを使った野菜料理、様々な部位を様々な料理方法でいただく。豚料理ばかりを食べているという意識は薄く、どれを食べても本当に個性的な美味しい料理だった。コンフィー、ガツのトマト煮、パンチエッタの炙り焼き、と興味津々な充実もメニュー! そして飲み放題1500円の白ワインも素晴らしく、6種類の個性の違う白を好きなだけ味わいながらいただけるとう有り難きセレクション!このワインが豚料理を一層、美味しくしてくれたのは間違いない。
![豚もおだてりゃ木に登る!](http://www.keijiro.co.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/buta_004.jpg)
そして時々汗をかきながら厨房から顔を覗かせてくれる満名さんの愛情いっぱいの料理は那覇から一時間もかけて行くに値する素晴らしい店でした。
- 豚の木登り 沖縄県名護市宮里4-4-31 名桜ビル1階
- 0980-43-0535 営業時間 18:00~24:00 木曜日定休
PV-BV Corporation. Presented by Keijiro Hada