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四川料理”あらき”に秘密基地を見た!

まったく秘密的な中華料理店である。今回はなるべく、まわりに悟られないように静かに、この文章をよんでもらいたい。”しぃ~~~!!”である。我々は、ある情報提供者からのタレコミで怪しい店が存在するという情報を入手。この店を潜入捜査して秘密を解明。何故、何故この場所でこの味なのかを小さく暴露するという使命があるのだ。さて、この店、まず名前が不思議だ。人から疑われたって仕方が無い。店名が中華料理屋なのに”あらき”という。それは只の人様の苗字だ。かつてこんなに中華料理店に相応しくない店名を聞いたことが無い。世の中の”普通”という既成概念にとらわれるつもりは無いが、中華料理店ならばそれらしく”四川飯店”とか”奥沢菜館”とか”ラーメンあらき”とか一発でわかる名前をつけないのが怪しいのだ。

四川料理"あらき"に秘密基地を見た!

そして何故、この場所を選んだのかは定かでない。ただでさえ冷えきり気味の世田谷の奥沢商店街の、もう商店街はほぼ終わりで目立つものは何もない。店も無くなり住宅になってきた。そんな世間から隠れた場所に”あらき”はある。あなたも、だんだんと、その疑惑の思いが募って来たであろう。 うあぁ気付かれるぞ!!”しぃ~~~!!” そして、この店の店構えが問題だ。中華料理店なのに赤くない。金色でもなければ黄色でもない。またまた小さな常識にとらわれるつもりはないが、中華店舗色の大三原則というものがあって(中華料理研究家のチンケージロ先生の学説)、中華料理店は赤、金、黄を使って中華を主張する義務があるのだ。”ここで中華料理店をやってますよ!わかるでしょ、この色でぇ!”とハッキリした主義主張が必要なのだ。それには華僑のおもわくで”パブロフの犬”現象を最大限に利用して、赤・黄・金の中華三原色を見ると連鎖的に中華を食べたくなるように知らない間に教育されているのだ。従って良識ある日本の蕎麦屋、定食屋、イタリアンなど中華料理に縁のない店はこの三原色は使わない。奥沢の隠れたこの店は、スイス・フォンデュ専門店か、名曲喫茶、いや民芸品店かとしか連想させない”こげ茶系”を採用している。これは”隠密”というレッテルを貼られても仕方が無いではないか。カンバンも小さくて、まるで世の中への主張がない。 ドーダァ!ここまで指摘されて何か言い分があるならば、胸にしまっておいてください・・・敵は何処に潜んでいるかわからない。我々にはこの謎の”四川料理店”に入店に成功した。(ドアを開けただけなんだけど・・・)

四川料理"あらき"に秘密基地を見た!

店内は見る人が見れば明らかに中華料理店だ。なぜ、ここまで身を隠して生き抜く必要があったのかはわからない。きっと様々な事情があるに違いない。なんだか使命感もあったが、きっと事情もおありでしょう。さて自慢の四川料理をいただいてみましょう。・・・・・いちいち期待に答えてますょ!! オススメは自慢のコースメニューからアラカルトで選んだら間違いない。(もちろんコースはお得!)そして素晴らしいのが全てのメニューがハーフをチョイスできるという事実!(値段は半分、量は3/2!!)中華は大人数で!という既成概念は当てはまらない。だから一人でも、二人でも大人数(せいぜい6人まで)でもバッチリと楽しめるのだ。・・・・・・・このイチイチ感激な一品一品の”秘密”的な味を是非、楽しんでくださいなぁ。 (※写真が薄暗くてスミマセン。(*^_^*)本当にオトナっぽい店なので薄暗くて、良い写真が撮れないのです。想像してください。)

  • 四川料理 ”あらき” 世田谷区奥沢4-15-15
  • 奥沢銀座通り商店街中央(商店街を入り235メートル、ちょうど心配になってきた頃に右側)
  • 03-3748-1041 営業時間 ランチ 12:00~15:00  ディナー 17:00~22:00

たまには胃腸で火を噴こう!! 四川料理で・・・・・・

台湾での食事はラクチンだ。さて今夜は何を食おう!? その際にイタリアンだぁ和食だぁと選択の余地は無い。全て中華料理だ。しかしその中にも広東、四川、広州、北京、潮州・・・そして台湾と様々に分かれている。ということで刺激を求めて昼間から四川料理を食いに出かけた。

たまには胃腸で火を噴こう!! 四川料理で・・・・・・

テーマは”烈火”である。”刺激、情熱、パッション、炎、(グループの中には数人の”辛いものダメ組み”がいたがシカトした。)店の前に着いた瞬間、身体から炎を感じた。メニューを見てみると、素人が見ても恐れをなす真っ赤な唐辛子マーク1,2、そして3とある。唐辛子3なんてどんな辛さなのだろうか。想像するだけで燃えたぎる。そしてどんどん注文をした。出てくる!出てくる!真っ赤な料理のオンパレード!!どれもこれも真っ赤っかだ。マッカッカッカッカッカッカ・・・・・食えば食うほどに火を噴出する勢いだ。毛穴はどんどん開きまくり噴出す汗!!体内からデトックス効果(本当かナァ・・・)で出てくる汗は体重120キロの汗かき兄ちゃんがサウナに飛び込んだ状態だ。 なんだか胃腸もオシリも熱くなってきた気がする。体温上昇を確認できてきたぞ!!(最初に言っておくがボクは辛いものは嫌いなのだ。これは好奇心というか怖いもの見たさ、辛いもの食べたさなのだ。)さて今回食べた坦々麺を始め、真っ赤な料理は実に美味かった。

たまには胃腸で火を噴こう!! 四川料理で・・・・・・

単に辛いだけではない奥深いものを感じられた。辛さは時として人をヤル気にさせるし、怒りにも通じると思う。いや怒ったら負けだから、笑いながら汗をかいて鼻水拭きながら耐えよう。この辛さに耐えるとその向こうには快楽が待っている。しかし先日、スパイスの専門家から話を聞く機会があったのだが、中国料理4000年の歴史とか言っているが、この類の辛い料理の歴史は100年にも満たないらしい。というのは世界中で唐辛子を食っていたのは100年前の南米の地域のみ。そこから唐辛子はなんとたった100年で世界を制したそうだ。ということは100年以上前にはイタリアンのパスタのペペロロンチーノもアマトリチャーノも存在しなかったしマーボー豆腐も四川坦々麺も存在しなかったのかぁ!? 韓国料理だってあの真っ赤な辛さはこの100年の事なのだ。当時、あったとしても唐辛子の辛さでは無い、山椒などの辛さだったようだ。ということで新たな辛さを知った素敵なランチタイムでした。

たまには胃腸で火を噴こう!! 四川料理で・・・・・・

念のため正直に告白するけど午後はお腹がピーピー、オシリは本当に痛かった。でもそんなに身体を張って食べても後悔はまるで無かったのでした。 あなたもたまには命がけで食事に挑んでみませんか!! 平凡な日常から逃避が出来ますょ! うぅ~~~辛っ!!

  • 四川呉抄手(スーツァンウーチャウソウ)
  • 住所:忠孝東路四段250號‐3(板南線國父記念館駅から徒歩8分)
  • (02)2772-1707 営業時間:11時~14時30分 17時30分~21時15分 休み:なし
  • この店は中国・四川省の成都で創業。1951年に台湾に移って開業した老舗。本場の味を台湾人向けにややマイルドにアレンジしているが、じんわりと来る辛味はさすがの奥深さと観光ガイドブックには書いてありました。