“串”という漢字が好きだ。
象形文字という“形がその意味を表す文字”と言う語源通りの文字ではないか。
さて、この店は基本は中華料理店。
だけれど、各テーブルには専用の囲炉裏(いろり)がセットされていて
名物の“串料理”を注文すると、少人数ならば手際良く焼いてくれるし、
自分で焼くのもそれはそれで楽しいという指向。
中国はテーブルのアシ以外は何でも食べると言われ、
また豚なども“鳴き声”以外は全て食すとまで表現され、
食への探究心はハンパ無いのは承知の事実。
しかし本当に中国人がこんなスタイルで串刺しラム肉を食っていのかは確認出来ないけれど、
焼き鳥を愛する我々日本人にとっては、
串を食らいながら酒を飲むと言うのは大変、好ましい食習慣であることは間違いないからか、
ものすごい繁盛している店なのだ。
・・・・・とここまではチベットに行くまでに書いていたのだが、
チベットでこの“ラム肉串刺し”を数軒で発見して食べたんです。
コレが実に美味しかった。
この店のルーツはなんと遠くチベットにあったんですねぇ。(たぶん)
そしてこの串刺し料理には日本人には信じられない量のクミン(香辛料)を
山盛り付けて食べるのだけれど、
どう感じても中華というより東ヨーロッパあたりのイスラム料理を思い出す味なのです。
そもそもこの地域はラグマンという
“けんちん汁”に手切りのウドンが入った様な料理。
これがシルクロードを通りイタリアでラグーソースに、
そしてアジアを抜けて中国に入りラーメンとなり朝鮮半島を抜けて、
日本のラーメンに進化したと言う事実もある様だから、
ここら辺から発生した料理なのかもしれないなぁ。
とにかく、この店はONLY ONEなのは間違いない。
場所も少々、ヤバいエリアだし、知っていたら自慢です。
故郷羊肉串店
大阪市中央区島之内2−17−22
電話06−8236−2565
定休日 毎月第三水曜日