悲願であった”麻布十番納涼祭り”を見に行った。いやっ!正確には食いまくりに行った! 麻布は東京の中心中の中心、六本木ヒルズのお膝元というのがわかりやすい位置関係になる。ここは各国の大使館も数多く点在しているし、ヒルズやら都心で働く多くのガイジンにとって住みやすい環境なのか、ある店に入るとガイジンだらけで、いったいここが何処なのか錯覚してしまうような状況も数多くあるのだ。
ということで通行人も、店も相当にインターナショナルな空気になっている。目を細めて見たら殆んどニューヨークのマディソン街の裏通りだ。とにかく客も店員も張り紙もメニューもインターナショナル感イッパイだ。(波田はヨコモジ、ガイジンコンプレックスがあるので、相当にヤラれる!)ここで年一回行われるのが”麻布十番納涼まつり”(2007年は8月24,25,26日午後3:00~9:00)なのだ。通常の夏祭りといえば神社仏閣を祭って祭事があり、神輿だぁ山車だぁと象徴的イベントがあり、神々に感謝して豊作だとか安全とかを祈願するのが波田の認識の中の”祭りの概念”だったが、どうも、麻布十番祭りには、そんな何かを祭るような空気も無く、ひたすらに”食って飲んで騒ごうぜぃ!!”的な集いにしか思えないのだ。プログラムを見れば”十番稲荷神社”での何かイベントが書いてあるが相当に”取って付けた・・・”的なイベント。間違っても中心的ではない。また”十番おはやし””麻布十番寄席””盆おどり”などがあるが、どうも、これもやはり”取って付けた・・・”なのだ。
結局、ここ十番祭りの最大のイベントは”屋台”に尽きる。もの凄い数、そして見たことも無いようなモノを売る屋台が町中の端から端まで、裏通りにまでも並んでもの凄い勢いで営業しているのだ。そして、その殆んどは”食べ物”を売る店!!麻布十番祭りは”麻布世界の屋台グルメ祭り”なのだ。さて実際に参加してみてビックリ仰天! いったい何人の人が参加しているのであろうか。十番大通り、雑式通り、そして脇道など相当な広いエリアの道々にはギッシリと屋台が並ぶ。そして人の量(もう数なんてもんじゃない、量だ!公表40万人と聞いた)もハンパ無くて、朝の山手線満員電車がそのまま歩いているような状態だ。おそらく三人以上の仲間と来ていたら生き別れになるであろう。とにかくこんなに沢山の人間をいっぺんに見たのは、正月の明治神宮の初詣の映像以来かもしれない。そして、今回、最も期待をしていたのが一の橋交差点を渡った所にある”麻布十番国際バザール”(納涼祭りガイジン向け別館と言う感じ。)なのだ。
ここの地域柄か、各国の大使館が後援している様々な屋台が数多く出店しているのだ。その数なんと25カ国、物品販売は7カ国に渡っている。ちなみに参加国はアルゼンチン、イギリス、イタリア、インド、エジプト、ガーナ、シリア、スエーデン、スペイン、スリランカ、タイ、韓国、台湾、中国、チュニジア、ドイツ、トルコ、パキスタン、パレスチナ、バングラデッシュ、フィリピン、ブラジル、フランス、メキシコ、ラオスそしてアメリカ、オランダ、オーストラリア、ギリシャ、チリ、南西アジア諸国・・・・・とある。これだけでワクワクするでしょ! だってエジプト料理のエスニックな甘辛い”焼き鳥”を食べながら、タイ料理のブースでトムヤンクン飲んで、台湾ブースで北京ダックを食べて、ドイツ空輸のソーセージ食べて、メキシカンのタコスもほうばり、フィニッシュはチュニジア風デザート・・・・なんて事が出来るわけ。
世界中どこにこんなに国際交流がなされた場所があるであろうか!! どんどん食べまくり、本当に楽しく幸せだった。ただ、本当にこんな食べ物があるのかよォッと、疑ぐりたくなる食べ物もあった。チュニジアのデザートだが、ココナッツミルクにアンコとタピオカが入っているはずが、タピオカなんて一粒も無くて代わりにコーン(トウモロコシ)が入っているデザート・・・・・不味いのだよ。ナメんじゃないぞぉ! アンコとコーンは世界基準で合わないし、適当にも程がある!(タピオカが無くなったので、代わりにコーンで誤魔化した。と推測!) これは”チュニジアの恥”と呼ぼう。チュニジア政府観光局の方、正式な謝罪は受け付けますので、こんなインチキな食べ物を出してはお国の恥じですょ!!・・・・・(昔、チュニジアの首都チュニスでポン引きに騙された想い出が甦った。まぁそれも懐かしい時間ともなったのだがぁ・・・。ここ大都会・東京で地球の中心を感じられる素晴らしい真の”お祭り”でした。
- 麻布十番祭り & 麻布十番国際バザール
- http://www.azabujuban.or.jp/event/nouryo_2007.html
- 来年も8月の下旬の週末に行われる。アナタもお楽しみリストに追加だ。
春の北京を訪れた。北京といえば中華料理。そんな陳腐な話ではない。中国人は四足のものは椅子以外には何でも食うという。ならば机は? なんて、くだらない事は言わない。そこまで何でも食う事の食に対しての執念を表現した、あくまでも”比喩”だと思っていたが、まざまざと今回の食材を見たら椅子もひょっとして食うのかと思える。四本足どころではなかった。
なにを不気味に感じるかは人それぞれ、というか国民性、一個人、家族とかによって違うのかナァ。昔イタリア人の前で”生卵ご飯”を食ったらブッとんでいた。イタリア人には生卵を食う習慣など全く無く日本人を信じられないという顔で見ていたが、日本の少年は全員”生卵ご飯”が好きだ。さて北京の食事情に戻る。北京には北京ダックを代表として北京料理の洗練された美味しい料理が沢山ある。さて、今回紹介する食材は、決して日常とは思えないが、あくまで一般人の手の届く場所で売られている。その道の専門店でもなければ怪しげな店でもない。北京の繁華街の大通りの露天である。それが決して珍しい光景でもなく、一般の人が買ってムシャムシャ(一部はパリパリと)食っているのである。そこで売られていたのは・・・・・・・・イナゴ、セミ、タツノオトシゴ、マムシどうみてもムカデ、なにかの幼虫、小さめな蛇、イモムシ、ムツゴロウみたいな虫、そうだどうみてもゴキ(たぶん)・・・・・・・・・・もう耐えられない。そんな屋台が東京で言うと新宿の靖国通りか銀座4丁目あたりの一等地のど真ん中で何軒も出ているのだよ。となりは見世物小屋でも目黒寄生虫会館(これ相当にマニアックな博物館)でもないのだ。
さてこの露天の店先に可愛らしく並ぶのが今回の主人公。一見、串刺しになっていると美しくてピンとは来なかったが間違いない。つくづく見なくてもそれらが尋常な食材ではないことは理解出来た。この通りの全ての店舗がこんな店という事ではなく、隣はモツ焼きとかも販売していたからノーマルな人々(いや、また差別的表現になってしまった。)も沢山いるのだ。しかし中国人はコレが日常なのか。今回は美味しい話題ではないのには恐縮するが(いや、美味しいのかもしれないが・・・・複雑だ。なにせ臆病になっている。)世界の食文化を知りたい波田としては見てみぬフリは出来ない衝撃であった。さてこの店での調理法は”焼く”のみである。味付けも塩だけであろう。塩焼きというのはモノの素材の美味さを知る上では最も解かり易い味付け方だ。見ているとタレとか濃い目の調味料は使っていない。要は買って食べている人は、その食材の持つ食感、味を楽しんでいるのだと憶測が着く。この際、波田はハッキリ自分を”意気地なし””根性なし””チキン(英語で臆病者)”と認めよう。俺もアフリカではシマウマやガゼル、ダチョウ、インパラ、オーストリッチなど様々な獣を食った。長野ではイナゴも食ったし、沖縄ではナカミ汁(ヤギの内臓の汁)、またフロリダではワニも食った。どこかで蛇も食べたナァ・・・しかし、今回はダメだった。
申し訳ない・・・・・・・・・・10億の中国人全員がこんな食材を食っているとは思えないが、中国経済の牽引力はこの食に対する貪欲な姿勢なのだろう。世の中は広いのだ・・・今回、そんな食品(えぇ~食品なのかなぁ。)を食えなかった事に後悔は無い。テレビのバラエティー番組の芸人に、このような食材を食う事は任せて、オレは普通の美味いものでも沢山、食うとしよう。オレって普通なんだぁ。そしてオレは日本が好きだ。好きだ~~~~!!
台湾人は相当にせわしない。セッカチな国民性とは聞いていたが想像以上であったし国をあげて”せっかち”を推奨しているとしか思えない。交差点の歩行者用信号は、あと何秒で赤になるかを秒数表示、そしてその下の人の形のサインは、青の時は残り10秒までは歩き、10秒を切った瞬間から走り始め(あわてて逃げるように走る!!急げ!逃げるんだ!ひき殺されても知らないぞ!と訴えている。)赤で静止したヒトに変わる。それは危険だからそこでジッとしてろと指示されているカンジ。大体にこの街は横断歩道が無い所を渡ったら罰金、ガム食べて歩行で罰金、歩行喫煙でまた罰金と緊張が耐えない。また非常口のサインが笑える。このサインは誰かに聞いたが日本人のデザインで確かに世界中の誰が見ても非常口とわかる正にグローバルスタンダードなデザインなのに台湾だけが明らかにサインが違うのだ。そう確かに走るスピードが穏やかではない。非常時は落ち着いて逃げる・・・が逃避の基本と考えていたら甘いのだ。とにかく我先に逃げろ!ダッシュ!!という逃げ足デザインである。
また街に出るとタクシーの運転がハンパ無い! 良く大阪人の街中の運転の話などにマナーの悪さが引き合いに出されるが、そんなもん甘い甘い! 全ドライバーが凶暴、乱暴、暴走、身勝手、スリル満点とまともな奴なんか存在しない。ボクの初めての台湾旅行は8人で移動する事が多く、必然的に二台にタクシーに分乗というスタイルが多かった。前車ドライバーに行き先を告げ後ろから別のタクシーがフォローするから待つように指示、当然、後ろのドライバーにも前の車を追いかけるように指示、その瞬間は両ドライバーも納得するのだが走り出した瞬間にそんな指示は忘れてしまうのだ。前車は後者の追随なんて眼中に無し。バンバンかっ飛ばし急ハンドルで曲がるは信号無視するはで、まるで何かから逃げている、後車を巻こうとしているとしか思えない運転、後車も後車で前車を抜きまくり勝手な方向に曲がる、裏道に入るわで結局、目的地では別の降車場所となり別班を探すのに苦労するのだ。目的地に着いて運転手に文句を言うと既に冷静になっている。それが一回や二回ではないからあきれ返る。タクシー車内のBGMは何故か日本の演歌が圧倒的に多い。なぜそんな音楽が暴走につながるかが不思議、そして終いには、ヒーリング系(癒し系)の音楽のタクシーに乗れて安心していたら運転は暴走そのものであった。どうして癒し系のマッタリした曲を聴きながらそんな運転が出来るんだぁ。
そうだ、皆さんはニュースで台湾の国会中継を見たヒトもいるだろうが、国民の代表が何故どうして国会であそこまで毎度毎度乱闘になるのかが不思議だったが運転を見る限り過激な国民性が理解出来てきた。そう極端に気が短い国民と理解しよう。従ってこの国ではスピードが全てに要求される。最近出来たタイペイ101という世界一の超高層ビルは地上から101階の最上階までわずか37秒で当然の世界一。というかそれを競う意味はなんだ!それを散々誇らしげに宣伝している。ということでココの地ではファーストフードは当たり前で必須なのだ。ファーストでなければ生きてはいけない。 “のろま”は生きて行けない世界なのだ。屋台フードはどこも盛況で美味しそう。流石に全ては食い切れないが好奇心わくものは食い倒した。他人に追随しない姿勢は店にも表れ同じような屋台は本当に少ない。各店ものすごい他店との類似を避けているかのごとく個性豊かだ。だいたい漢字だと何となく意味は分かるが、この”大腸包小腸”って何なのだ! チョウズメ、ソーセージ? いずれにしろ、このネーミングは恐ろしい。
共通事項はどれを食ってもなかなか美味しく酒を飲みたくなるお味だ。餃子など各店、皮の厚さや具の材料、味付けなどが本当に違うのだ。チキンライスも定番的美味さだが店により違う。台湾人は朝から外食を常とする。安いので家で作って食べるより外で食べる方がラクチンと考えるのだなぁ。とにかくスピード性、美味さ、安さ、そして個性的、全て完璧にオリジナルが追求されている。この国民から新たに生まれるファーストフードに興味津々だ。
日本人は世界一”海老”が好きな国民と聞いた事がある。ボクも海老というか甲殻類が決して嫌いではないが大好きかと問われると標準的ニホンジンの好きさから比較すると少々情熱が不足しているかもしれないなあ。と言う事でハワイ滞在7日目のよっぽど暇な日に友人数人から薦められた海老を食わせる屋台”ジョバンニ”を探しに旅に出た。オアフ島のホノルルから車で一時間弱の北側に位置するノースショアーの手前にその屋台は車で停車しているという。簡単に探せる事が出来ないで、結構探し当てた達成感は味の評価を上げてくれた。推薦してくれた友人はノースショアの有名な橋の少し手前右側ですぐわかるから・・・とだけの情報。いったい何をもって有名で、少し手前の少しって10㍍なのか1キロなのかがわからん。”地図を書けない女”という表現があったが・・・・そんなこと言ってる暇はない。そして探す事、数十分で発見。
せっかく店に辿り着いたらナンと主人公の海老が在庫切れで今、仕入れに行っているからまた後で来てねというツレナイ対応にして、もう引き下がる訳には行かないから時間を潰して再度チャレンジという闘争本能をあおられる事でまたまた相当に美味しさが増したという気がしないではない。海老の養殖は結構ハワイでは盛んにおこなわれているらしい。さてジョバンニのメニューは只一つで”シュリンプ”である。なにやらドデカイ押し入れ収納ボックスみたいな容器に漬け込んだシュリンプを熱したフライパンでダラダラと焼くのである。焼くというか煮焼きって感じ。そして一皿に盛られていた海老の量は巨食アメリカ人を充分に満足させるモノで7~8cmの海老が23匹程度が入っていたと思う。モノスゴイ量のガーリックで一人前にニンニク5片、いや10片は楽勝で入っていた。バターとオイルも激しくて、間違いなく過去に食べた事の無い味だったし確かに美味しかったがモノすごいカロリーで一人分制覇は不可能だった。
多分、体脂肪計に乗りながら食べたら数値が上がる瞬間を確認する事が出来たかもしれない。付け合わせのライスが必須アイテムでこれで中和させて食べないと寿命が数年は縮まるのは避けられないであろう。とにかく美味くてヤバイ、ウマヤバ系の食事であった。次回はレシチンとカロジャス持って胃腸のコンディション整えて朝飯を抜いて夕飯の約束はしないで朝ジョギング1時間して体脂肪落として万全の体制で望みたいと思う。あー美味かった。達成感に満ち溢れたランチだった。 (20代の人は全然、大丈夫だと思う。オレ、すっかりオジサンなんだなあと痛感。)
- ホノルルはらノースショアー方面へ。99番からカメハメハ・ハイーウェー(83番)に入ってでハレイワ方面。街に入ってパタゴニアなどが入っているショッピングモール(ノースショアマーケットプレイス)の手前にある橋のそのまた手前、左側にマックがあり、その手前右側の駐車場奥にそのナゾの屋台車が停まって営業している。
- 電話なし。在庫確認、開店確認する手段は無し。営業時間は10時から17時。不定休。値段は1プレート10㌦。
タクシーの運転手さんは古今東西を問わずクチコミで素晴らしい店を知っているというのは世の定説である。波田はタクシーに乗ると大体、裏道情報、酒酔い検問情報(これは不謹慎だねぇ。)、そして最近美味しいラーメン屋とか定食屋を聞き出すことにしている。そんな運転手さん達はあまりホームページで自慢したりする場もないので、ウレシそうに秘密の店を教えてくれるのだ。こうして発見した名店は数知れず。イタリアでもキューバでもトウキョーでも名店を紹介してくれたのはタクシー運転手であった。そしてインドネシアのバリ島にもこの理論は通じていた。スミニャックはバリの中でも特に洗練された雑貨屋やブティック、レストランなどオシャレな店が建ち並んでいるストリートだ。そしてある屋台の周りにタクシーがたむろして溢れていた!!。
この屋台はグレカンビン(ヤギスープ)とサテグレ(ヤギ焼き)を出す。しかしねぇ、ヤギスープとかヤギ焼きなんて全然、食指がうごかないというか食いたくないモノでしょ!!そうなんです。僕も初めてこの店に連れて行かれたときの気の重さといったらなかったです。ところが、そのスープというかメシにかけて食うのだがタイのココナッツカレーに似ている味なのだが、なにか不思議な香辛料で完全にハマります。そしてヤギ焼きはヤギを串焼きにして(もちろん竹炭火焼)独特の味噌風のタレに漬けこんだ物。風変わりなカレー&焼き鳥定食というかんじ。選択は他になく全員これを食う。
そしてこの値段がナント、お一人様120円程度。今時のデフレの日本でも120円で食える物なんてコンビニのオニギリ程度だろう。バリのメシは相当にニホンジンにあうのだ。それでもバリニーズのチョイスを見ているとヤギスープかヤギ焼きの片方を選んで白御飯と食べている。バリニーズには120円のランチは予算オーバーなのだろうか。とにかく、感動的な美味いモノは気が進まない所から発見するパターンが結構、多いのだ。常夏のバリで日照がジリジリするなか、屋台で食うバリのファーストフードに雄たけびを挙げるのであった。(オォツ~~~~~)
ああ、連れて行ってくれた大和田剛(バリではミステルゴーワダさんと呼ばれている。)に感謝だ。なぜこんな平和な島がテロにあうのだろうか。しかしバリに罪は無い。是非こんな時にバリ島に行ってあげよう。そしてタクシー運転手にまみれてグレカンビンとサテグレ食って平和を祈ってくださいな。
店名無し、電話無し、営業時間は起きてる間はずっと(推測)。休日は無し。永遠である。グレカンビン(ヤギスープ)とナシ(白い御飯)サテグレ(焼きヤギ)だけ。単価は不明。店の店主らしきは、バリでは珍しくいつも何かを怒っている空気。愛想とかサービス精神なんて概念はまるでない。しかし食ったらハマリます。美味しい~~~~~~。ビンタン・マーケット(ちなみにバリの明治屋か紀ノ国屋という空気のマーケット)の斜め向い。
世界最古の屋台・・・それはアフリカ大陸のモロッコにある。国民の98%がイスラム教の信者であるモロッコ。 アフリカ、ヨーロッパ、アラブの交易の十字路として栄えたモロッコはベルベル&アフリカ文化をベースに各国の文化が混ざり独特の文化になっている。
モロッコのマラケシュにあるフナ広場の屋台、これは正真正銘の世界最古の屋台なのだ。 歴史は2000年を超えると聞く。これはキリスト教の文化よりも古いのだとガイドさんは自慢をしていた。 さて、その100軒近くの軒を連ねる屋台だがここも近所同士の売り物は似通っている。魚アイテムを多く扱う店、シシカバブー(串刺し)専門店、カタツムリのスープ(バーブッシュ)専門店、などなど、それに物販の店、ジュースの店などと色々あるんです! 最初はガイドの絶対的お薦めの店”14番”だった。(店名は番号で呼ぶ!) 全て世襲制度となるこの店だが、いったい何年の歴史があるのだろう。 ”やせた料理人を信じるな!”という格言を聞いた事があるが、ここの店主はその格言を裏切る事の無い体格で迎えいれてくれた。
トマトとタマネギとピーマンのサラダ(ベルベルサラダ)からスタートして、ナスのディップ(ザエリョク)、お決まりのパン、そして魚のフライ、どれもシンプルで美味しい。唯一の問題は・・・・酒が無いのである。イスラム教の影響だが旧市街は仕方が無い。ガイドのラシッドもその事には積極的ではない! 二軒目はシシカバブーの店。数点の串ものを注文! アラブ語なんて話せなくって”指差し発注”で大丈夫! マトンの串刺し、チキンの串刺しを発注。注文された品物を手際良く、主人らしきが焼くのだが、なんと炭で焼くのを”手”で行っている!! 手ですよ!”素手”しつこいけど”スデ”ね! これはビックリ仰天でした。天ぷら職人が高温の油に指を入れて温度を確かめるのを見たことがあるが・・・こなす量も多いので、トングはハシなどを使うより、素手が便利になったのは想像できるけど、後継者育成なんて簡単じゃないだろうなぁ。そんなオヤジが素手で焼いたカバブーはかなり美味しかった。
ここも唯一の問題は酒が無い事、せめて薄くても良いからビール位、お願いしたい!しかしイスラム文化圏に来ると、本当に異次元空間を味わえます。
- モロッコ、マラケシュ フナ広場の屋台
- 営業時間 19時頃からずっと・・・ 定休日は無し! 永遠・・・
- 翌朝にはアレだけ盛況だった屋台は跡形も無く退去する。 おそらく電話無し、住所なし!
PV-BV Corporation. Presented by Keijiro Hada