“世界の山ちゃん”とは大きく出たとおもう!! 大きい事はいい事なのだ。居酒屋としてここまでヤル気満々だと感心する。名古屋で21年前に開店した山ちゃんはいまや全国展開している。店名の”冠”の世界の”世界の山ちゃん”はハッタリでもなく世界を目指しているのだ。
名古屋なんて小さな世界での成功なんて眼中に無い世界制覇こそが山ちゃんの目指すところなのだ。この店のメニューを見ると名古屋が見えてくる。これぞ名古屋特有の居酒屋代表的メニューといえば、やっぱり”手羽先”でしょ!! 元祖の店は○○であるが、今では元祖、本家の名前に甘んじたせいか、あまり美味いとは思えないしお奨めは出来ない。少なくとも山ちゃんが圧勝している。山ちゃんは研究をしているのだ。手羽先に味付けをして揚げたものなのだがとても味わい深く美味い。少し味が濃い目だが、酒のおつまみには丁度よろしい。 また海老フライ(海老フリャーが名古屋方面では正しい名称)は感心するが、一本(一匹?)づつ開いて揚げてある。(アジの開きみたいに背で開かれている) これは”名古屋的見え張りハリボテ文化”の表れであろうか!!表面積がデカイ事が名古屋では大切なのだ。また、もつ煮込みなどの料理も充実、焼き物も相当に美味しいぞ!!
さてこの店、帰ってから冷静に考えて何が美味しかったのだろうと考え直すと・・・・・・・特に無い。しかし平均点の高い料理、そして最後の支払い時に心底湧き上がる満足感はコストパフォーマンスの高さなのだろうか。ハッキリ言って安い。完全に合計計算を間違えているとしか思えない値段だった。外食産業でこれほど大切な基準値は無い。支払い代金に対して高いと感じるか、安いと感じるか、これで後味が決まるのだ。 そりゃ消費者として当然だろう!!『高くて美味いは当たり前。安くて美味いが王道!』 名古屋人(こんなくくりは正しいのであろうか。)は明らかにコストパフォーマンスを追及する名古屋人は本当にある意味で外食残業の激戦区なのだ。
名古屋中心地の栄(さかえ)を歩くと、正直、東京の都市に較べて人通りはそんなに多いとは感じない。人口密度が明らかに低いのに大都会。周りには高層ビルが立ち並ぶ。要するに外食人口は少なく、無駄な不味いものを食うなら家に帰って飲み食いするのだろうか。従ってお店のコスト意識は抜群に高くなるのだろう。21世紀は名古屋人に学ばなくてはいけない事が沢山あると痛感した。
- “世界の山ちゃん”
- なんとこの山ちゃんは日本全国に点在している。札幌に4店、東京、川崎で9店、本拠地の名古屋地区には20軒位ある。 ビックリ!!
- http://www.yamachan.co.jp