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叫べよ! 山形県! 自慢しろよ山形県!! 庄内平野は日本の北イタリアだった!

東北地方は寡黙(かもく)な性格な人間が明らかに多い。言葉数も少ないし、地味で実直な性格の人間が多い。実際に言葉数も少なく、青森県の方言で”私”は”ワー”で”アナタ”は”ナァー”と短縮されるのは、寒くて話すのも辛いので言葉が少なくなったと聞いた。(本当かねぇ!?)ちなみに、私とアナタでワァーナァーと理解する青森県人は”ワーナーパイオニア”というレコード会社を青森の会社だと思い込んでいる奴がいると聞く。それはさておいてアピールするということはプレゼンテーションが大切なこの世の中でとても大切なことだと思う。庄内平野・・・・場所、特産、交通アクセス方法・・・正直、正しくは知らなかった。 ちなみに山形県に関しての基礎知識は無いに等しかったし山形はサクランボと米沢牛、米はまあまあ有名・・・そんなところかナァ。

叫べよ! 山形県! 自慢しろよ山形県!! 庄内平野は日本の北イタリアだった!

ところがある写真を見て驚いた。その写真はまさにイタリアは北部のアルプスを望むロンバルディア地方かトスカーナに見える・・・ところがその写真は紛れも無く山形県庄内平野ということ。アルプスではなく出羽三山。そしてこの地こそが美味しいイタリアンに必要な大切な食材(店のパンフレットには食財とあった。)が手に入る、世にも貴重な場所だとのこと。そこで営業する幸せなシェフは奥田政行氏、季節の豊富な食材を使った上質のイタリアンの店”アルケッチャーノ”を知って久々にドキドキした。山形県庄内平野は新潟の上、山形県の日本海側である。そして交通は新潟から電車で二時間、空路ならば庄内空港で羽田から45分に位置する。という事で悲願のアルケッチャーノを目指した。山形県酒田市は昔、海上交易で栄えた街だけあって古い海運会社の倉庫が河川沿いに立ち並び函館を髣髴させる情緒豊かな町並み。その隣接する鶴岡市近郊にこの名店はある。夜の7時にこの店を予約した。

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有り難き地元の知人(船岡氏)に店まで案内してもらい、店を見て衝撃!!まぁさかぁ!!!街道筋にありがちな純喫茶的店構えで”朝はモーニングやってます!””様々なマンガも置いてます!””お昼はスパゲッティーナポリタンまたは生姜焼き定食プチサラダ付き”がお似合いな店構え。(失礼!)店内に入るとおよそ上等なイタリアンとは思えない庶民的な内装。しかし内装を食いに来たのではない!店構えも食わない! カウンター上に書かれた黒板の本日のアラカルトの品目数と幅広いメニュー構成には度肝を抜かれた。何度も現実に立ち戻りここは人里はなれた山形県庄内なのだと・・・圧巻である。(黒板メニューも含めて常時100種類を越えるメニューが用意できるらしい。)今回はやはりシェフのお奨め(レコメンド)が正しいと考えコースで注文しておいた。

叫べよ! 山形県! 自慢しろよ山形県!! 庄内平野は日本の北イタリアだった!

この季節で庄内平野の美味しい食材は全て網羅されている。ワインも適当なお奨めが十分に美味しく安くて満足。料理は一品一品がしっかりと素材のうま味、甘さや香りを感じられる満足度150%の品々だった。夏牡蠣とモロヘイヤのケッカソース。カルパッチョ、庄内米”はえぬき”のリゾット、山羊(当然地元産)、パスタを茹でるのは中硬水の月山の水を使い、素材を引き出すには鳥海山の軟水と使い分けているらしい(正直、味はわからなかった。) 当然な無農薬有機野菜も根性が違う、シャキシャキだょ!・・・・・また行きたい!!用事を作ってまた行きたい!! そう思わせる最高な店だった。

叫べよ! 山形県! 自慢しろよ山形県!! 庄内平野は日本の北イタリアだった!

出来ることならば、この店構えでずっとやり続けて欲しい。そんな店のドアにはきっと毎晩出されているであろう案内板”今晩はご予約で満席です。またのご来店をお待ちしています”とあった。何度も、しつこいが、ここは山形県庄内平野の田んぼの中だ。もっと自慢すべきなのだ。

  • アルケッチャーノ 山形県東田川郡櫛引町下山添一里塚83
  • 0235-78-7230 (国道112号線沿い 鶴岡方面から櫛引町の玄関口)
  • ランチ11:45~14:00 LО  ディナー17:30~21:00LО 月曜日定休
  • お任せコース6300円~(お任せだとその日の湿度、温度、客の年齢、性別、職業まで意識してコースが出る。事実、予約時のインタビューはすごかった。しかしサーブされる時でも、いちいち講釈がないんですよ。東京だったら説明で数分かかる、すごいメニュー構成、食材なのにねぇ・・。もっと自慢して欲しい。)