全てが渋すぎるのだ。
時代が完全に止まっているのだ。
わき道の裏道の入った所に
看板もひっそりとたたずんでいる。
そうそう“タタズン”でいるのだ。
たまたま騒々しい夜を過した翌日の日曜日、
ボクの愛する趣味の立読みを実行する為に
お気に入りの本屋に立ち寄って、
ヒラ積みになっているエスクワイヤー日本版の
“日本のバー名店を探る“という特集。
表紙の写真が美しく
いったい何処にあるのだろうと読んでみたら・・・・。
そして、
その店がデデデェェェンと紹介されていたのだ。
それも日本のバー名店11店の
ナンバー1として!!
そんな崇高な
日本中から尊敬される店が
静岡県沼津市に・・・
アンビリーバボーな世界だ。
それではということで
ご挨拶ということでヨナヨナ出掛けた。
その後、数回位、
ナンというか
オトナっぽい夜を過したいときに
その店を訪れたが、
この店を基準に考えると
東京の街場のバーがやらたらにガキっぽく見える。
ホテルオークラのオーキッドバー程の格式でなく、
横浜の○○程、怪しくも無い。
錦糸町ほど暴利(失礼)でなく、
クラシカルな程よい空気と
バーテンダーとの距離感が
たまらなくステキなのだ。
バーテンダーさんは
人の話を聞いているのか聞いていないのかの
ビミョウさが素敵なのだ。
いい女は一人でバーに行かれるというが
こんな店のカウンターに、
そんな女が一人で座っていたら
やられるナァ。
注文はツーぶって
“ジントニック”です。
蕎麦屋ならば“かけ”、
ピッツア屋ならばマルゲリータ、
寿司屋ならばコハダか卵焼き、
バーならばジントニックなんです。
一番、
その店を知るのに正しいオーダーで
職人が一番、
緊張するオーダーアイテムがコレらなんです!
こんなバーで飲んでると、
気分はハンフリーボガードですよ!
(ハンフリーボガードは
映画カサブランカの主人公の俳優、
最もニヒルなシブい役柄。)
バー ビクトリー
055-962-0684
静岡県沼津市八幡町125
営業時間 18:00〜25:00