秘湯・養老牛と言えば知る人ぞ知る道東(北海道東部)観光の穴場。
言い方を変えれば、なかなか普通の人が行く場所ではない、まさに秘境だ。
知床や阿寒、釧路湿原など北海道を代表する国立公園や道立自然公園に四方を取り囲まれた場所。
それも、言い換えれば様々な自然に囲まれているけれど、その近所には大した観光名所は無いという事・・・・
従ってこの温泉が好きな人はココを狙って行くと言う事なのです。
黙って普通にしていたら誰も見向きもしない場所なのに、とても繁盛していると言う事は、よほどの施設なのかサービスなのか、人を呼び寄せる努力をしているという事なのか!
実際、この旅館は様々な事が考え込まれている。
温泉も、部屋も、サービスにアメニティーまでもとことんだ。
そして食事も素晴らしい。
最近、都会では “世界一の朝ゴハン“とうたうビルズなるオーストラリアからやってきたレストランが有名だけれど、悪いけれどココの朝食を食べてから語ってもらいたい。
ビルズなんてJARO(日本広告機構)に電話して対処してもらいたいと思う程に、足元にも及ばぬ素晴らしい朝食であった。
まず朝食会場で驚いた。
朝っぱらから餅つき大会”が開催されている。
従業員さんも朝から皆でかけ声だして叫ぶ!!!『よいしょっ!』
そこで威勢よくつかれたお餅が、お雑煮で、きな粉餅で、醤油餅で出される。
これが流石に美味い。
つきたての格別な美味さ。
そして最後にはチェックアウト時に出来立ての“大福餅”として渡される。
完全にカウンターパンチ。
さてビュッフェスタイルのオカズコーナーを見てみれば、その数は常時60種類以上も準備さえている。
季節の様々な野菜を中心とした煮物から揚げ物(野菜だけでなく立派な海老天ぷらまでもあったぞ!)パンコーナーは手づくりパンに手づくりの数種類のジャムも用意。
魚系も充実していたし、朝からサラダにサーモンとかの高級食材も沢山、そしてイクラや佃煮類も大充実。
ゴハンは白米、五穀米、そしておかゆ。
旅館のお味噌汁って淋しい限りのモノが多い中、具沢山のちゃんとお味噌の味が付いたまともなモノ。
世間の旅館は出来合い(既製品の袋から出しただけのモノ)が殆どだけれど、ここは旬のモノだけの手づくり。
とにかく何もかもが感心させられる朝食であった。
食事以外にも様々な工夫がなされ、日本野鳥の会と連携して鳥類に餌付けをしていて夜間には巨大なシマフクロウ、そしてアカゲラなど多くの鳥が目の前で見る事が出来た。
そして最後に重要な事・・・・宿泊料(二食付き)が安い!!
これは重要なコト。
〜〜さぁ、世界一の朝ゴハンを食べに北海道に!
※ もちろん、露天風呂も、夕飯も最強でした。
湯宿だいいち
〒088-2684
北海道標津軍中標津町養老牛温泉518
電話番号:0153-78-2131
空路は北海道中標津空港より