何年振りであろうか!?
東京モーターショーなるイベントに行って来た。
世界ではフランクフルトだ、デトロイトだ、
上海だとモーターショーが開催されているけれど、
なぜか興味は湧かなかった。
俺は熱血的な車好きだと自負するけれど、
どうも“現代の新車”は
こっちから見に行きたいとは思える感じではなかった。
とにかく新車というモノに興味が湧かないのだ。
あっちから来てくれるならば見てみようとは思うけれど、
間違いなく来てはくれまい。
たまたまプレス用のチケットを入手。
もちろんプレス用はプレス職人ではなくて
マスコミ関係者用のチケットだった。
まぁ入ってしまえば一緒なんだけれど。
小学生時代は晴海で行われていたモーターショーには
子供の頃に毎回、
友達と出かけていたことなど思い出した。
その頃は“憧れのクルマ”で、
当然にまだまだ非現実的であったけれど
将来を夢見て妄想しまくっていた。
(なので俺が欲しい車は
俺が小学生から高校生くらいの時代のクルマが特にそそられるし、
その頃のクルマは
現在とは全然違うコンセプトで
各社の個性が出まくっていて面白かった。
小学生の俺でも
BMWは美しかったし
メルセデスは荘厳
(今のモノとは格段に違っていた。)
アメリカ車は夢の象徴的なデザインだったし、
ホンダやトヨタは庶民に夢を与えていた。
もちろん時代背景が違うといえばそれまでだけれども、
当時はリサイクルだとか
安全性なんて概念は
誰も気にしていなかったからか、
今とは面白さが違う。
例えば車のデザインで
ヘッドライトは“丸”しかなかった。
だがその丸しかない中でのデザインの競い合いは面白かったと思う。
それがいつの日か四角いガラスへ
(80年代)
そしてプラスティック
(ポリカーボネイト)
になってしまい
(環境やデザインの幅を考えたらズッと良いんでしょうけれど……)
嘆かわしいのは、
現代のデザインは今のトヨタ車を代表する
マジッンガーZみたいな顔したクルマばかり。
オラオラした顔つきは可愛さなんて無縁になってしまった。
数十年振りのモーターショーは
子供の頃に見ていたものとは別物だった。
各社には少しエロ目なオネーサン
(コンパニオンさん)がいた。
小学生の頃は興味がなかったのか
目に入らなかったのかな。
昨年、アメリカの誇る最先端の電気自動車の
テスラに大阪で試乗してから
現代の自動車の概念が全て変わったのは事実。
未来の車に希望が持てるようになった。
俺が大好きな時代の車とは全くの別物だけれど。
しかし今回はテスラの出展はなかった。
感心したのはMAZDAのスポーツカー。
ポルシェやフェラーリですらなくなった
マニュアル車をちゃんと作っている。
車の運転の面白さはマニュアルしかないという事をわかっている。
デザインも素晴らしい。
トヨタのセンチュリーのモデルチェンジはいいねぇ。
ロールスロイスを意識したのは間違いないけれど、
あの威厳は国産車唯一。
間違いなく買うことはないが。
とにかく、今回のモーターショー。
ツッコミ入れ始めたらキリがないけれど総合的に面白かった。
自動車産業の未来はどこに行くんであろう。