今回は横浜中華街のお気に入りを御紹介しましょう。私はこの店に通うこと、25年。本当である。そう、それは満州から引き上げてきて日本の生活になれてきたころであろうか。そんなに前から私は生きていない。私は横浜・中華街を散歩することが好きだ。これほどまでに簡単に異国情緒に突入出来る場所はそうはない。JR・石川町駅から6分で外国だ。長崎のハウステンボスでオランダを感じるより、三重県の志摩スペイン村でスペインを感じるより、サンリオ・ピューロランドでキティーちゃんの街を歩くより間違いなく異国情緒は丸だしである。

歩きながら薄目で見たら上海、北京と変わらない。ここ中華街は勿論、華僑の街。中華街はメインストリートを中心に東西南北に街は広がっている。裏通りも中華街っぽいというか、いかにも香港映画のアクション俳優・チョンユンファあたりが、犯人追跡でゴミ箱をひっくり返しながらマシンガンを撃ちまくるシーンが似合いすぎる。メインストリートには料理の鉄人に登場した有名店も店を連ねている。しかし、おそらく今回紹介する”謝甜記”(しゃてんき)はこの好立地のメイン通りにあって間違いなく一番、客単価が安い店であろう。本当は伊勢海老やフカヒレを売ったほうがズッと儲かるのに・・・たまたま”御粥(おかゆ)”などという安価な料理にこだわった為に客単価が上げようもない状態。他店と比較して慌てて高級食材を仕入れたがもう遅い。客はひたすらに御粥(おかゆ)を食いにやってくる。それで有名になってしまったから御粥ばかりが売れる。単価が安い上に熱いからなかなか食えずに回転も悪い。しかし、イイじゃないか。お客さんが喜んできてくれて・・・・・・・とトホホ状態のオーナー。(これ、波田の勝手な解釈です。)

高級他店を尻目に今日も客単価中華街一安値を目指し、今やライバルは重慶飯店でも華正楼でもなくドンキホーテかコジマ電気か・・・・そんなわけないが、とにかく美味くて安い。御粥の種類も豊富。先程の話しは半ば冗談で御粥と一緒にお料理も美味しいから食べてください。波田の個人的お薦めは”梅肉鳥唐揚げ”素晴らしい。泣きます。ただし、日曜祭日は長蛇の列、並ぶ事を覚悟で行ってください。最近出来た近所の新店舗は朝9時から営業しています。
- 謝甜記(しゃてんき)中国粥 横浜市中区山下町165番地
- 電話 045-641-0779
- 定休日 毎週火曜日
- 営業時間 10:00から20;30 (近所の2号店は9時より営業)
- 石川町北口から中華街大通りを目指す。善隣門から入って華正楼を左に見て隣りの角。山下公園の東門から入ったら交番を右に見て次ぎの角の右側。
横浜ラーメン博物館に行った。基礎知識なく、ここに行ったら衝撃を受けるであろう。ここはラーメンを究極のエンターテイメントにまで持ち上げたスーパーアミューズメントだ。間違ってもただのラーメン横丁とは違う。”全国各地のラーメンを飛行機に乗らずに食べにいける”をコンセプトに作られた通称”ラー博” 別名”ラミュースメント”とも呼ぶ。

この博物館を真似してカレー博物館、餃子博物館、ドンブリ博物館が全国で後に続いたのは承知の事実だ。一階にはラーメンの歴史を学べるミュージアム。歴史はそんなに長くないからあっという間に見終わる。ただどうやって集めたか、日本中の有名店のラーメンドンブリがディスプレイ。また展示品から日清のカップヌードルは人類の食生活に大きく影響している事を知った。創業者の安藤百福氏がカップヌードルを作るまでのドキュメンタリーフィルムなんて泣けてくるぜ!様々な展示も実にお勉強になる。1971年にデビューしたカップヌードルはJAZZボーカリスト笠井紀美子が歌う”常識”がCMソングに起用されていた。”♪常識ってやつとオサラバした時に自由と言う名のキップが手に入る♪”感動じゃないかぁ。カップヌードルは日本のみならずアメリカ、メキシコ、ブラジル、ドイツ、中国、香港、インド、インドネシア、フィリピン、タイの拠点から近隣諸国へ流通し、世界販売累計数は230億食と記録更新中。その数を並べると地球56周になる。安藤百福氏のお言葉”発明、開発、そして事業は時代を読む作業である。どんなに優れた思い付きでも時代が求めていなければ、人に役には立てないのである。”と深いメッセージも書かれていた。

さて、館内の階段から地下に降りると吹き抜けの巨大空間は完全に昭和30年代を作り上げた映画のセットの様なつくりになっている。当時の郵便局やたばこ屋、駄菓子屋、映画館などが精巧に再現されている。そしてその細々した仕掛けが本当に気が利いているのだ。当時の姿をした警官が巡回していたり、昭和三十年代に生まれた波田としては懐かしさを隠しきれない・・・・なんかいい時代だったんだなぁ。さて、どのラーメン屋に入るかは本当に悩むところだ。札幌の人気店から、旭川、喜多方、和歌山、鹿児島、熊本、久留米ラーメン、そして東京ラーメン、一時は沖縄ラーメンもあったなぁ・・・・・そんな日本中のご当地ラーメンの有名店がひしめき合い、この場で全ての名店が味わえるのが、ここ新横浜ラーメン博物館なのだ。殆んどの店で半ラーメンが存在して、ラーメン屋のハシゴが出来るのだ。

ラーメンのサイドメニューも各地おもしろく、バッテラ(鯖寿司)いなり寿司と楽しめる。ただ”ラーメンを食う”という事をこれだけ楽しめるアミューズメントにしたのはアッパレだ。行くと決まるとメチャメチャにワクワクする!
- 新横浜ラーメン博物館 http://www.raumen.co.jp/home/
- 横浜市港北区新横浜2-14-21 TEL 045-471-0503
“人生150年、変わる人生設計”というタイトルの週刊誌を読んで恐ろしくなった。さて、あなたの人生設計では何歳まで生きるつもりですか??。オレは80歳、でもうまくいったら100歳も夢ではないかな・・・・(オレ、手相を見ると生命線が野球のボールみたいに長いんです・・。)と思っていたら大間違い。なんと”人”は150歳まで生きられる時代になったらしい。ゲノム解析、クローン技術で心臓、肝臓なんて買い換えられちゃう。細胞、血液の入れ替えなんて可能らしい。そして癌の薬は完治まであと一歩、自動車業界と道路公団の開発する自動高速道路走行装置は2010年導入計画で交通事故は解消・・・・そのような要因を考えたら人間は150年は生きるらしい。ナント30代の人は74%の確率で22世紀を迎えるのだそうだ。人類は夢であった長寿を達成したのだ。しかしやはり健康管理は今まで以上に大切だし長く生きたって不健康ではどうしようもない。20代の若い時代が長くなるのではなく老人期が長いのだからねぇ・・・。先取りでゲートボールの練習でもするかなあ・・!!。

さて医食同源といわれるが、食物の持つパワーはモノスゴイ。やはり長寿といえば野菜・・・ということで、素晴らしい八百屋さんが経営するレストランを御紹介。ここのオーナー社長、河名秀郎氏は有機野菜の道に乱入して早20年(波田啓次郎と友達になって推定23年)昔から野菜について語っていた真の野菜オタク。一般に”有機野菜取扱い業者”というとヘンクツ者、ガンコ者というイメージが付きまとうが彼はモデルを出来るほどのハンサムでサーファー(それ関係無いね・・・)青山と横浜の荏田にあるレストランも全て自分達で設計、施工したオシャレで超カッコイイこだわり派。そして大切な味は完璧だ。完璧!、パーフェクト!、100人中100人が美味いといい必ずリピーターになる。フレンチを数々の店で修行したシェフの黒木氏に数ヶ月かけて野菜の奥深さ、本当の味わい深さを河名氏から伝授。コラボレートされて出来あがった味がココで食える。気取った濃厚なフレンチではない、至ってカジュアルな身体に優しい料理で食えば食うほどに健康になってしまいそうな良質なメニュー構成になっている。お勧めは何かと言われれば・・・・全部。肉も野菜も俗世間のモノとは全然違った、本来の味だ。ここで食うと本当に身体が浄化されたような気がするんですよ。オレの過去の罪も消えれば良いのに・・・・・・・・アーメン。

ナチュラルハーモニー・コア 営業時間 11:00から20:00 定休日は水曜。
- 神奈川県横浜市荏田西1-3-3
- 電話 045-910-1246
- 田園都市線(半蔵門線乗入れ)渋谷から直通20分、江田駅より徒歩5分 (何故か住所は荏田で駅名は江田、両方”えだ”なんです。)車ならば東名横浜インターから5分、国道246を渋谷方面に向い右側、先の江田駅前でユーターン。) この建物全体がプランツという複合店舗でナチュラル、オーガニックをテーマに12軒のお店が入っています。どの店も主張があって個性的で楽しめます。もちろん食材を扱う店も直営で営業。 全て自然農法の野菜、穀物、無添加の調味料で作られた料理。ランチはハーモニーランチ(1300円)コアランチ(1500円)、クーカラランチ(1400円)が日替わりで。夜はアラカルトでシェフのお薦めも十数点で充実(古代米を詰めた椎茸の里芋味噌焼き、丸ごと骨付き地鶏のモモ肉入りハーモニー風玄米カレー・・・)ピザはパイ生地を重ねたユニークな美味しさ。定番料理コーナーは鮮魚とジャガイモのカリカリ焼き、染谷さんの富士高原地鶏のガーリック柚子胡椒揚げ・・・どれもお手ごろ価格で大満足。玄米料理(オコゲ)とかも美味しい。(写真は手前がハーモニーランチでカボチャとジャガイモのコロッケ、フロフキ大根の里芋味噌かけ)奥が魚のコアランチで鮮魚のスキレット焼き、カブのソース蜂蜜レモン醤油風味)・・・・・・・・・今夜も行こうかなあ・・・。
“トマトタンメン”食いたいか?
まず、この名前を人に言うと、怪訝(けげん)な顔をする。実に食いたくない名前だ。ネーミングが失敗しているのである。直球すぎるのだ。しかし、何か変化球をつけるにしても、登場人物(材料)が無さすぎて、ネーミングのしようがない。トマトはトマトでタンメンはタンメン。合わせりゃ”トマトタンメン”これしか該当無しというかんじ。ここに通うこと、早、7~8年、完全にはまっている。月2回はとり付かれたように通っている店なのだ。世田谷の近所を散歩していたら気づいたら横浜に食いに来ていたなんて夢遊病者のようなことも、あるわけないが、とにかくハマリ度ナンバーワンの店だ。中華街の有名中華料理店のコック達が店を閉めてから寄る店なのだ。周富徳氏も大ファンらしい。

昔、青森県でミーティングをしていて、この話しをしていたら、我慢出来なくなり羽田から直行でタクシーを飛ばし食いに来た事もある。食生活友の会・会長の要職に就かれ日々、多忙を極める渡辺正人氏をある晩この地にお連れし(その晩は8人でその店に乱入し、全品目制覇の偉業を達成。)なんと、その翌日の昼時に正人氏から携帯電話に連絡があり、”梨園”の場所の確認が。ナント・・・・ナント、全品目制覇の翌日にまた、その店に行っていた!!!。これは、この店の紹介で使われるエピソードだから、初心者のあなたは必ずチェックしておくように。(食生活友の会の入団テストの出題率が高い。)恐るべし渡辺正人の胃袋。全く彼の食欲にスタンディングオベーションじゃないか。そこまで、はまるかぁぁという店である。

他にも名作としては、”牛ばら”関係モノが凄い。美味いのだ。ハッカクの香りが少し入り、たまらなくマニアック。(強烈じゃないから大丈夫)ハッカクがキライな彼方は是非、これを機会に食いなさい。食えないと人生大損です。ノルマです。その”牛バラ”をチャーハンにのせたのが、直球で、またまた解り易い名前の”ギュウバラ・チャーハン”絶対に食いなさい。興奮してきたぞぉぉ。”とにかく、文句は食ってから言えーーーオリャー。”頼むから明日行きなさい。この、感動と喜びをあなたと共有したいもんです。僕もこれから、行ってきます。我慢できない・・・・・・・・・・・。
- 中華料理、”梨園”(りえん) 神奈川県横浜市中区本郷町1-18青木ビル (JR石川町駅、元町商店街入り口を本牧方面に向かう。トンネルをくぐり、車で約3分28秒走ると上野町信号を発見、その交差点左側。)
- TEL 045-621-4878 11:30~14:00 17:00~22:30(LO) 月曜日定休
とにかく必殺はトマトタンメン。(700円)、ギュウバラ・チャーハン(必ず、トッピングとメシをグッチャマゼにして食おう。一目置かれるに違いない。ユーリンチン(1300円)排骨チャーハン(実はこれが有名)(900円)
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