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ヤバトンに見る名古屋人の無駄なし人生。

名古屋人の誇り!味噌カツの有名店のヤバトンに乱入。最近、ものすごい繁盛具合で新ビルを建てた。三階建てのビルは3フロアーが全てか味噌カツを提供する。

ヤバトンに見る名古屋人の無駄なし人生。

一階で人数を伝えるとそのまま二階に案内され、再び人数を伝えると三階へ。そして階段に一列に並べと指示。こんな効率の良い店は見たことが無い。奥の奥からしっかりチャンと客を並べていくのである。隙間なんて無い位にだ。並んでいる間には当然にメニューが渡されオーダーを取られる。混んでいるからって客を返しはしない。早々にオーダーも取って客は逃げも隠れも出来な仕掛けだ。日本一経済的に絶好調といわれる名古屋の底力、世界のトヨタ自動車の効率主義、カンバン方式をトンカツにも応用しているのだ。店内に座る数と同等の数の客を狭い階段に並ばせる技術、ノウハウは世界中の店が学ぶべきところだ。さて、早々に発注!恐らく恐るべし名古屋人はオレの注文を取って、座るべき予想席の食べ具合を調整、また万が一予想より食べるのが遅い場合はそれなりの圧力をかけて追い立てるノウハウなども準備されているのであろうか。(それは言い過ぎ!)

ヤバトンに見る名古屋人の無駄なし人生。

そして座って間もなく注文した一品が出てきた! 目黒のトンカツの名店”とんき”など食うには20分から30分は待ち時間を考慮しないと食べる事は出来ないが、ヤバトンはそんな野暮で無駄な時間はさせないのだ。このスピードにもトヨタの効率良きカンバン方式は生きている。 さて肝心な、お味はいかがでしょうか! 味噌カツは・・・美味い!美味いのだ。何故、名古屋人はそんなに味噌が好きなのであろうか。味噌は味の”噌”なのだ。当然、世界に誇る日本の発酵食品なのは承知の事実であるが、やはり日本人として愛してやまない食品であろう。白味噌、赤味噌と色々あれど名古屋人は何にでも相当に幅広く合うのだが揚げ物と味噌・・・・しかし食べてみると香ばしくて美味しい。少年時代からこれを当たり前に食べていたら、きっとソース味を奇妙に感じるかもしれないナァ。 そしてエビフライに注目していただきたい。店員もノリが良くて出す時にはチャンと”海老フリャ~ですぅ~!”と言って出して来た。そして出された海老フリャー(正式名称は当然共通語でエビフライです。)はなんと衝撃の”縦二つ切り!”なのだ。当店の海老フライにはウソ偽りは御座いません!!と言っている。

ヤバトンに見る名古屋人の無駄なし人生。

蕎麦屋でも洋食屋でも小さな海老を大きく見せる為に、様々な努力をしているのは承知の事実であろう。伸ばして揚げたり、コロモを二重につけたり、引っ張って串刺しして揚げたり苦労と知恵の結集なのだ。しかしここ名古屋ではそんなゴマカシは通用しない。この”縦二つ割り・エビフリャー”で業界の常識は全て打ち破られたと言っても過言ではないであろう。”我々の誠実さはこの縦二つ切りでございます”と言ってるようだ。

  • 矢場とん 本店 愛知県名古屋市中区大須3-6-18
  • 052-252-8810 営業時間11:00~21:00 定休日 月曜日(祝日の場合は翌日休み)
  • わらじトンカツ 1575円 みそかつ丼(汁付き) 1050円 鉄板とんかつ定食 1680円