「石はら」タグアーカイブ

蕎麦の未来を見た!! ”石はら”

以前に聞いたことがあるが、蕎麦屋は商売的に堅実なのだそうだ。  銀行は蕎麦屋の出店には出資はするが、パスタ屋、ピザ屋などには簡単に資金調達をしないらしい。 それほどに出せば上手く行く、また日本人社会には確実に需要があるのがソバ屋なのだ。・・・・・・・だからといって波田は蕎麦屋を出す予定は無い。  美味い蕎麦屋には団塊の世代も興味津々なのであろうか。 最近は趣味のそば打ちが発展して店を出店した団塊の世代は多い。

蕎麦の未来を見た!! "石はら"

蕎麦屋はどちらかと言えばコンサバティブ(保守的)な世界でシンザモノやカワリダネを受け付けない。 パスタなどイタリアから遠路はるばるやってきたのに、和風で納豆とか、韓国風でキムチとかと混ぜられても文句も言わないのだ。ラーメンだって塩から醤油、味噌、豚骨、魚だし、ストレート麺にちじれ麺と、中国人もビックリだ。  しかし日本の伝統的蕎麦にキムチだぁ、生クリームだぁ、トマトソースなどを絡めたら大問題どころか誰も食べには行かないであろう。ちじれ蕎麦なんて誰も食べたくはないし・・・・  さてこの”石はら”という店はそんな狭く保守的な業界にあって、相当に革新的な努力をしていると思うのだ。 まず、波田が相当に気に入ったのが蕎麦湯の中に蕎麦が浮かんでいる、そして麺つゆをかけて食べる”温蕎麦”だ。 蕎麦にはご存知のルチンが沢山入っている。 これは血液をサラサラにしてくれる。蕎麦を茹でた”蕎麦湯”はそのルチンが大量に入っている。  4種類の薬味でいただくのだが、新しい発想の中で保守的な味なのだ。 実に保守的!逆転発想の勝利だろう。

蕎麦の未来を見た!! "石はら"

あとは賛否両論あれど、”豆乳ソバ”だ。  想像の通り、暖かい豆乳にソバが浮いている。 これが優しい!!実に優しい味なのだ! そこにシンプルな梅干しがひとつ!  なんだかこれも革新的だ。 何か新しい事を、規制の網をかいくぐり進んでいるのだ。 当然にノーマルなメニューも実に美味しい。 これは間違いなく時代の変化だ。実はこの店はこの場所から100メートル離れた場所にあったのが、数年前に今の場所に移転した。 古い店の時に、移転すると聞いて移転を予定する場所を通りかかって驚いた。 なんとそこには昔ながらの普通の蕎麦屋(かつ丼、親子丼、カレーなども置いてあり、ロウ細工の見本がショーケースに飾ってあるような・・・・・)があったのだ。 あなたが経営者だったら、蕎麦屋が廃業した場所で蕎麦屋をやる!?  ここの盛業を見れば、時代について行く為にやる事がわかる。  時代は”こだわりとセンス”なのだ。  あと大切な事だが、雰囲気も良くて、夜に酒を飲んで最後に蕎麦で締めくくるなんて上等な”大人ワザ”も効くのだ。 (余談ですが、江戸時代は酒は蕎麦屋で飲むのが文化でした。江戸のイキを楽しみましょ!)

蕎麦の未来を見た!! "石はら"

  • 蕎麦 石はら 世田谷区世田谷1-11-16 03-3429-6227
  • 営業時間 11:30~15:00  18:00~22:00(LO21:30) 定休日 水曜 第三火曜
  • 世田谷通り 世田谷区役所信号わき。