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世界遺産の宮島がカスむ名物 “穴子飯”

アナゴ君は海山商事に勤めるマスオさんの同僚である。マスオさんはサザエさんの御主人でタラちゃんのお父さん。カツオ、ワカメチャンのオジサンになる。波平さんと船さんの・・・・・・・・そんなことはどうでも良いのだ。”アナゴ飯”がどうしても食いたかった。ヒトとして生まれて食わなくては死ぬに死ねないという位、切羽つまっていた。先日の京王デパートで見た”駅弁フェア”で”穴子メシ”の長蛇の列は普通ではなくて、階段をとぐろ巻いて二階上まで続いていた。お客さんは中毒症状を起しているかのごとくモノスゴイ人数で穴子販売開始を待ち、ニコニコして販売開始を待つ老若男女の姿は宗教的にも思えた。

世界遺産の宮島がカスむ名物 "穴子飯"

そして雑誌”サライ”の表紙。駅弁特集で、まさに日本を代表する駅弁の王様は”穴子メシ”とばかりの表紙だった。穴子メシの出身地は広島。広島は宮島の厳島神社の大鳥居を背景に全国駅弁を代表して穴子メシが表紙に写っている。なんと世界遺産がバックでボカシがはいり、当然、主役は私でしょという威厳で”穴子メシ”だ。その写真では世界遺産に”穴子飯”が完全に勝っていた。その時から波田と穴子メシの対決は決まっていて、勝負を挑む覚悟は出来ていた。そして、その対決は3月初旬であった・・・。小雨降る宮島は霧がかかり雨水で厳島神社はしっとりとして、また空気が清み、素晴らしいオーラを発していた。そうだ!!。観光旅行に宇津々を抜かしている場合ではない。その店は創業100年(明治34年)の老舗の”うえの”。広電(広島電鉄)宮島口駅の前にある。勝負の心構えで店に突入したのに、軽くレジにいたオバさんに満席なので待つように指示され”ハーーーイ”なんてヨイ子ちゃんの返事をして待合用の椅子に座らされた。勝負はどうした!!。完全に負けている。創業100年の気迫にはかなわない。やっと席について穴子飯を発注。特上(1800円)と穴子飯(1400円)という二者選択で、予算もあったので普通バージョンを選択。待つこと7分32秒3.フタを開ければ幸せな香り!。実に上品でシンプルにして美味。そして御飯の美味しさにも感動した。

世界遺産の宮島がカスむ名物 "穴子飯"

米の選択、炊き方にこだわりを持ちまくっているらしい。ダシもタレも先代から受け継いだ物を鍋に注ぎ足して使い続けているとの事。さすがに瀬戸の地穴子だけあって身が肥えている。ツーなヒトは駅弁を購入して2~3時間後にタレが飯に、しっとりと味がしみ込んでから食うのが美味いのだという事を本で読んだが、オレにはそんな忍耐力はないので、即効に食いまくった。ウメェェェ~~。昨今、駅弁なんて文化はどんどんと衰退していく一方だが、その地を代表する駅弁には頑張って永遠にこの味を守り抜いて欲しい。だから食わなくちゃ・・・!。守らなくては~~~!。使命感に燃えてきた。(結局、対決には完敗で終り、帰りに駅弁を買って夕方、味がしみ込んだ状態を食ってみた。本当だった。ウメェェェ~~だからって1日に2個も食うかねえ・・・しかし。)・・・・・。京王デパートの駅弁フェアーで並ぶ人々の気持がわかるよ!。

  • “うえの” 広島県佐伯郡大野町宮島口1-5-11 0829-56-0006
  • 営業時間 弁当は9:00~無休、 食堂 10:00~19:00