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沼津の魚事情 その1

今、我が家は家庭の事情で静岡県は東側、伊豆半島のつけね、沼津市に住んでいる。人に沼津というと、十中八九、”ならば魚おいしいでしょ”と言われる。それは、ブルガリア人に会ったらヨーグルト美味しいでしょ・・・・・札幌の人ならば、毎日、味噌ラーメン食っているの?・・・・ケンタッキー州が出身と言えば、毎日ケンタッキーフライドチキン食っているの・・・・・はたまた、メキシコ人にはドン・タコス・・・・イタリア人なら朝から晩までスパゲティー・・・・ナポリ出身ならナポリタン・・・・北京出身なら北京ダック・・・・切りがない。沼津を馬鹿にするんじゃない。(誰もしてないかぁぁ!)毎日、魚ばかり食っている訳ではない。沼津には美味しい物がある。色々あるんだがぁ・・・・でも正直なとこ・・・・・・魚は本当に美味しい。やる気が違いすぎる。シャキーーーーーンという音がしそうだ。

沼津の魚事情 その1

そして何故だか、魚屋の朝は早い。7時頃から開店している。(決して24時間ではない。)週末は早朝に起きたら御飯をセットして、それから歯を磨き、それから顔洗い、それから用足して、サンダルはいて近所の魚屋に行く。サンダルで行く事が魚屋・店主に対してオレは地元じゃぞぉ。なめたモノ出したら許さんぞぉぉぉという威嚇になる。ジャージ姿もイイかもしれない。(オレは着ないけど。)でも実際買う時には”オジさん、これくださーぃ、良いとこいれてねぇぇーー”・・・そこにはサンダルの威厳はない。オジさんに嫌われたくない一心だ。そして何を買おうと決めて行かなくても、魚屋に行けば答えがある。多種類の魚がおいていないのだ。選択の余地なし。駿河湾は太平洋岸の海で最も魚影(魚の種類)が濃いといわれている。しかし、新鮮な物は海まかせ。捕れる日、捕れない日がある。そしてマーケティング上、高級魚は築地にいってしまう。しかし、波田に言わせると美味しい魚は”雑魚”(ざこ)だ。近海物でしょ。やっぱ!!。

沼津の魚事情 その1

鯵(あじ)鰯(いわし)秋刀魚(さんま)が王道を行っている。生しらす、浅蜊(あさり)なんか店先で1m位、汐を吹きまくっている。元気元気…・良い子じゃねえ。あとで味噌汁にしてやるゾォォ。しかし人間は酷だなあ・・・・なんて感情移入してたら浅蜊も食えない。そんな朝からイカの刺身、浅蜊汁、生シラス(これ絶品)、そして刺身を食うことが一般的な生活にあるのがこの街。カフェオレとクロワッサン、べーグルとクラムチャウダーもいいけど、こんな沼津的というか日本的朝飯にはまだまだ太刀打ちできないねぇぇ。出なおして来ナ!!!。 今回は推薦の魚屋。朝は早くから、夕方は客が来なくなったら・・・・・・という営業時間。土曜日休業。魚関係の美味しい店はそのうちに紹介します。奥深し・…沼津。

  • 魚松(うおまつ) 静岡県沼津市下本町
  • 電話0559-62-0610 (電話しても期待する答えは返らないと思います。)

熱海市長に提言! “わんたん”での町おこし!

直球勝負だ。変化球に頼らない姿勢はモノスゴく高く評価しよう。 店名はいくらでも好きに命名すればいいのだが、店名としての”ラーメン屋”という名のラーメン屋、 “カレー屋”という名のカレー屋、 “そば屋”という名のそば屋などズルではないか。 その直球な名前を”冠(かんむり)”にしたのが熱海の老舗の”ワンタン屋”なのだ。

熱海市長に提言! "わんたん"での町おこし!

そんな何気ない疑問なんて持つ人間がいるかどうかわからないが、この店は、それで勝負に出たのだ。・・・・なんて大げさな話ではない。 ワンタンは主役にもなるし、脇役にもなり得る。ここでは双方を演じている。 さて、ここの名物は当然にワンタンまたはワンタン麺、そしてスペシャルにオススメするのが冷やしワンタン麺。 これには意味は無い。とにかく美味しいのなんのって・・・とにかく美味いのだ。 冷たいワンタン・・・まぁお試しを!ビールのツマミで出てくるチャーシュウ(焼豚)の切り落としも劇的に美味い!

熱海市長に提言! "わんたん"での町おこし!

この店のまたまた好奇心をくすぐられるところが、顧客第一主義とは思えない”定休日”を採用しているところだ。 あなたも回りの店の定休日を考えてみよう。 波田を中心に考えるならば、通常の商店の営業日を考えてみると、寿司屋、和食屋など築地と関係が深い業種は月曜日が休業、図書館も月曜日が閉館。そして美容院や床屋さんなどは火曜日(地域によっては月曜)、うちの近所の商店街は水曜、または木曜、丸の内や都心のビジネスマン相手の店は、いさぎよく土曜&日曜日・・・と何のお店であれ、金曜日定休というお店は聞いた事が無い。そしてこれも”まさかの法則”であろうか、統計的に波田は金曜日に何故かワンタンが食べたくなる・・・・このワンタン屋の定休日は世にもまれな”金曜日”なのだ。これは初めての体験だった。

熱海市長に提言! "わんたん"での町おこし!

とにかく最も人が来そうな金曜日を無視しても全然問題ないのが”ワンタンビジネス”なのだ。 とにかく一度、熱海の名店を訪ねて崇高なるワンタンを召し上がれ。 (しかしこの熱海には超有名な”壹番”(いちばん)という水餃子も有名な名店がある。なぜ、この街がワンタン、水餃子が美味いのか・・・町おこしに利用したら良いのに!今度、市長に提言しよう!)

  • “わんたんや” 静岡県熱海市渚町10-14     0557-81-4089
  • 熱海の海岸沿いの昔からある歓楽街の中。

東と西の間に浜松の“うな茶” 

西日本と東日本の境目はどこなのであろうか。なんとなく“西”の中心地は大阪で“東”は東京と区別は出来るのだが、やはり境目はどこなのだ。名古屋は西なの、東なの?・・・では浜松はと考えると、やはり境目がわからない。 断層的に日本を分けるならば新潟(糸魚川)から阿部川(静岡)で西と東に分けられる。 周波数的(ご存知の通り、西日本と東日本は電気製品の仕様が50キロヘルツ60キロヘルツの境目)は新潟(糸魚川)から富士川(静岡)だ。 ソバやウドンの汁で言うならば醤油が濃いのが関東で、薄いのが関西。でも塩味が強いのは関西で、はさまれている名古屋は味噌味で・・・・ややっこしい。波田は昔から、濃い味と薄い味の境目の街に行ってみたいと思っている。

東と西の間に浜松の“うな茶” 

ウナギ的に言えば、西日本は丸のまま直火で白焼きして、すぐにタレを付けて一気に焼き上げる。東日本は白焼きにした後で蒸してタレを付けながら焼き上げるのが定説! 簡単に言えば、東日本はトロっと仕上がり、西日本はパリっと仕上がる。 浜松のウナギの老舗は東日本(関東)の仕上げ方で、蒸す事で余分な脂が抜けて、身も皮も柔らかくトロっとした口当たり。だから浜松は東日本・・・・わからない!  話は変わって(いや戻って)浜名湖は養殖ウナギのメッカだ。浜松は断層的にみると阿部川より西。そして地理的に言えば周波数を分ける富士川(静岡県)より西、そしてウナギ的に見れば、関東風・・・・・まぁどっちでもいいけど、とにかく西日本と東日本の線引きが知りたい。(ひつこい!)ここから西、ここから東・・・・どこなんだろう!その境界線に住む人々はどんな生活スタイルなんだろう。 さてまたまた本題に戻ろう。 浜松でランチをする事になった。迷いは無い!なにが悲しくて浜松でラーメンやカツ丼を食うのだ。一路、老舗の“八百徳”に向かった。

東と西の間に浜松の“うな茶” 

食べる物は“ひつまぶし”だ。オヤジギャグを挟むならば、ヒマつぶしではない“ひつまぶし”だ。 オレは“一粒で二度美味しい”的なモノが大好きだ。まさにこの言葉に最も相応しいのがコレ! 前半はお茶碗にウナギとタレの染み込んだゴハンをよそって食べる!これはノーマルな、若者的に表現するならば普通に美味い! 後半はその半分をよそって薬味のネギ、ワサビをのせてお茶をかけて“鰻茶漬け”にしていただく。文章にしているからこんな冷静に書けるけど、食べてる時は、もう興奮状態で声も手も震える!

東と西の間に浜松の“うな茶” 

あぁ、ウナ茶が恋しい・・・冷静にこんなモノを食える人はいるのだろうか。 ※余談だかマルちゃんの“赤いキツネ”は西日本と東日本で販売されているものが違うのをご存知であろうか。間違いない!両方を買って一度に食べ較べた事がある。明らかに異なるお味だった。

  • うなぎ 八百徳 静岡県浜松市中区板屋町665
  • 053-452-5687

文句があるなら”効能”を読め!! 下田の”うなぎ友栄”

昔から健康食、美容食として珍重されてきた”うなぎ”!! その由来を探ってみますとビタミンAが非常に多く含まれているのです。これは目の角膜を守り視力を充実させます。さらにビタミンEも大量に含まれており、毛細血管の働きを活発にし、コレステロールを除去し、特に女性にはニキビ、シミ、肌荒れなどを防ぐ美容上の優れた効果もあります。タンパク質は良質で脂質も獣肉類と異なってコレステロールの心配も無い不飽和脂肪酸であります。うなぎには身体全体に小骨が無数にありカルシウムも十分に含まれています。右のような食品成分からみて完全食品と言っても間違いない内容であります。

文句があるなら"効能"を読め!! 下田の"うなぎ友栄"

主人・敬白 この文章を読んで”うなぎ”を食べたくならなかったらウソだろぅ!! 要はうなぎは目に良くて、コレステロールを除去してくれて、美容と健康にも良くてカルシウムもとれて骨も強くなり、カルシウム効果で落ち着きも出る・・・・・素晴らしい食品なのだ。 波田は効能書きを読みながらサプリメントやらなんやら身体によろしい物を投与するのが好きだ。なぜならば、効果が倍増するからだ。 プラシーボ効果というのをご存知であろうか。簡単に言えば ”偽薬”だ。 本来、効果のある訳も無い偽薬(例えばウドン粉で作った薬の形をした粒)も時には、精神的作用のみで効果が期待出来てしまうのだ。医師は薬依存症のような患者に、”これは何々に効果絶大の薬ですよ”と言って飲ませると、効果が明らかに出るのだ。だからウナギを食うと上記のような効果が期待出来る。と思うから余計ね! ウナギを食べて店を出ると、モノがよく見える気がするんです!!カルシウムも取れてイライラ感もなくなって心おだやか!お肌もツルツルしてる気がする。満腹なのに不飽和脂肪酸でコレステロールも除去されている気がする。なんだか幸せな気分がするのは、服に少し付いたウナギの薫りがホンノリとするからであろうか! 世の中に鰻の名店は数々あるとおもう。比較対象はしないが、この店のこの鰻はハンパ無く美味くて安いと思う。

文句があるなら"効能"を読め!! 下田の"うなぎ友栄"

どこもそうだが”上”も”特上”も鰻の品質には違いは無い。ただあるのはサイズみ。上は二切れ、特上は三切れ! 波田は”上”で十分で、ゴハンだけ多くしていただきます。(当然にタレもね!)申し分の無い世界ですよ! あぁ、鰻を食うと日本人で良かったと痛感するのだ。

  • うなぎ 友栄 静岡県下田市東本郷2-13-1 電話 0558-23-0388
  • 定休日 火曜日 うな重 ”上”1800円 ”特上”2500円

鳥に決めた!! 鳥佐

店は”鶏”の道を選んだ。 世の中の通常の肉屋は鳥、豚、牛を平均に売っている。それは決して悪い事ではないが、ここの店は”鳥ひとすじ”と店の方針を決めた。 昔は業界の集まり(どんな集まりなんだろう・・・)に行くと『鳥だけでやっていけるのかぁ!?』とまわりの同業者に馬鹿にされたと店主は言っていた。しかしその道の”特化政策”は成功した。今では同業者から本当に羨ましがられていると言っていた。(色々と多品目を仕入れてロスを出すよりずっと効率がヨロシイ経営ができるでしょ!)

鳥に決めた!! 鳥佐

まず店に入って女将と店員さんの顔を見たら、間違いなく”私も鳥に決めた!!”と叫ぶであろう。そのオバサン達から発する顔のオーラがハンパない。いやオーラというかコラーゲンだ。こんなに顔色良くツルッツルな顔は驚異に値する。当然に食生活も”鶏”中心なのだ。 このコラーゲン現象は魚屋でも牛肉専門店でも見受けられない。 見れば一目瞭然、店主夫人を含め、オバちゃん達は、化粧もほとんどしないのにツルツルお肌なのだ。それも4人いるオバちゃん達、全員だからビックリ!(写真の三人は真ん中が店主の奥様。これまたツルッツル!推定76歳のお婆さまが残念ながら不在!) オデコもホッペもツルッツル!! なんだかテーマソングが出来そうな響きだなぁ。 ♪ツルッツルのツルッツル♪鳥肉、食ぁーべてツルッツル ♪コラーゲンでツルッツル♪今夜も鶏肉、ツルッツル♪♪ (ダメモトで鶏肉協会に売り込んでみるかナァ。魚屋で永遠に流れる”魚君の歌”の代われるものになるかも!!)

鳥に決めた!! 鳥佐

とにかく全員の顔からコラーゲンが噴出しまくっているのだ。 当然にシワもあるが、そのシワの入り方が違う!!明らかに違う! そんな鶏肉の効能らしきはさておいて、胸肉、もも肉、臓物系、焼いても煮ても本当に美味しい。鶏料理の場合、ここの肉とスーパーの肉では明らかなる”差”が出るのだ。 また結構、お気に入りは串刺しになっている鶏(要するに”焼き鳥”)も美味しいのだ。近所の焼き鳥屋や居酒屋も買いにきているらしい。(その店は焼き鳥が美味しいので評判)モツ類もヤルキ満々! とにかく料理の成功か否かを決めるのは素材選びに他ならない。今日は”鳥に決めた!”で鳥佐に行こう。 と言っても行ける距離ではないよね。アナタの街にも必ず、この鳥佐的な店があると思います。寿司屋に美味しい不味いがあるように肉屋にも美味しい不味いがあるのをお忘れなく・・・・・

鳥に決めた!! 鳥佐

  • 鳥佐 (とりさ)店主は泉さん。 静岡県沼津市本町21
  • 055-962-1241 (薬事法的に問題がある表現をしているとしたら、ここで正式に謝罪します。私に罪の意識はございません。)

牛山精肉店 肉の”おたく”現象。

アキバ系の定義と意味をご存知だろうか。それは読んで字のごとく秋葉原系(秋葉原電気街をさまよう電脳系の少年)というのは察しがつく。一昔は”おたく”などと表現していた。では”おたく”の語源をご存知であろうか!?

牛山精肉店 肉の"おたく"現象。

それは、なにかのコレクターの情報収集の会(正式名はわかりませんが同一なモノをコレクションしている人々が会場に集まり自分の大切なコレクションと相手の何かを交換したり購入したり、ただ単に自慢しあったり・・・・という会合で、そこでは相手の人格、性別、考え方、趣味なんて、どうだって良い。名前なんて、ましてや興味なし。相手が何をコレクションしているかのみが興味の対象。 そんなチョイと暗めな人々は、交渉の際に相手の目を見ることも無く”オタクのそのフィギャーはさぁ・・・・・””オタクのソレとボクのコレを交換しませんか・・・・”と会話する。相手の名前の総称がオタクであって、そんなヤツらを、押しなべて”オタク”と呼ぶのだ。そんな光景を見て衝撃を受けただれかが、そのような人々をまとめて”オタク”と呼んだのだ。しかしその定義は発展して広義な呼び方となり、何かにやたらにコダワリをもっていたりする人の事を”オタク”と呼ぶのだ。)

牛山精肉店 肉の"おたく"現象。

従って、ここのオヤジは完全に”肉”に関しての”オタク”である。(名誉のために付け加えるが間違ってもネクラと同義語ではないからヨロシク。) ここのオヤジさんは肉類の質問には”誠心誠意、大リーガーがそれぞれ完全な独占契約を結んでいるエージェントを持つように、”牛、豚、鳥、に成り代わって解説をしてくれる。店主は、前世が畜産物であったことは、疑う余地もない。時々、有名なレストランのシェフも私服で訪れて、オヤジさんと”肉談義”に花を咲かせている。 オヤジさんは特に牛肉、豚肉類への理解はすごく、まるで自分の一部を売るかのごとく親身になって説明をしてくれる。

牛山精肉店 肉の"おたく"現象。

一般人にも決して高価な肉ばかりを勧めるわけではない。その料理にあった適切な肉の部位、それも予算に応じて勧めてくれるのだ。また加工食材コーナーなんて、フランスの肉屋に来たかのごとく充実の品揃えだ。そんな店から愛されて送り出される肉類は美味いに決まっている。そしてお惣菜も充実!肉屋の定番のメンチなんて別次元な美味しさだ。様々な調味料類も日本中、世界中から集められていて、ここで知った珍しいモノも多い。(たとえばラー油界のロナウジーニョである石垣島ラー油もここで知った。)そんな”食の水先案内人”がまさに牛山なのだ。

牛山精肉店 肉の"おたく"現象。

  • 牛山精肉店 (下山広幸氏) 静岡県沼津市三園町10-21
  • 営業時間9:00~20:00 定休日 火、水定休(祭日営業)
  • 電話 055-932-7007  ファックス 055-932-7010
  • 牛山ポーク、太湖ぶた、箱根山麓和牛、自家製ハム、ベーコン、ソーセージ

ちょっとそこまで!!行かれません!! 佐藤富雄ドクター御推薦の初島・かごや

初島をご存知であろうか。広島、松島、島根、・・・・島の名前が付く地名は数あるが、ここは正真正銘の離れコジマだ。 温泉の町、熱海・・・失礼!いまや熱海は東京の若き成功者の週末別荘のメッカとなりつつある。昔からある数十軒のホテル、温泉旅館は廃業して、いまやリゾートマンションが連立している。すごいデザイナーズホテルも出来ている。から船で30分(10キロ、目視出来ます。)の相模湾に浮かぶ初島は観光が収入の柱であろう。(この島への移住が簡単ではないらしい。) そして港には数件の地元民が経営する料理屋が並んでいる。

ちょっとそこまで!!行かれません!! 佐藤富雄ドクター御推薦の初島・かごや

その一軒が、今日紹介の”かごや”だ。ここはアンチエイジングの権威、農学博士、理学博士のドクター佐藤富雄に連れて行ってもらった。熱海港からのクルーザーでの小旅行だ!(このクルーザーが超オシャレで小ぶりだが必要充分の北欧の名艇ミノー号!小さいのに値段はベントレー程度!!m(__)m) わざわざ定食を食べに船を出してお出かけなんて、カッコよすぎるじゃないか。悪いけど、行きたくたって、そう簡単には行けない・・・・・・お金が無くて行けないのではなくて交通手段が無くて行けないなんて前代未聞! まずは置き場であるヨットハーバーを契約して、クルーザーを購入するところからスタートなのだ。

ちょっとそこまで!!行かれません!! 佐藤富雄ドクター御推薦の初島・かごや

クルーザーに乗るときは当然に心得がある。海の男のコスチュームでなければダメだ。船長をイメージするならば加山雄三チックが正しいであろう。森繁久弥風だと行き過ぎかなぁ。まぁセントジェームスのボーダーシャツならば間違いは無い。あくまで船員風だが・・・船から下りる時の演出は大切だ。”ボクはクルーザーで来たんだもんね!ウチのパパはお金持ちだもんね!”的な空気をかもし出してもらわないと、観光を資源とする初島には申し訳ないのだ。わかっていると思うが、クルーザーが島に近づく時はデッキに立って片足を手すりにかけ物思いにふけってもらいたい。映画タイタニックのポーズなんか船首でやったら最悪だからネ!

ちょっとそこまで!!行かれません!! 佐藤富雄ドクター御推薦の初島・かごや

そんな楽しい航海で接岸、港に船を付けて、皆でトボトボと散歩をして”かごや”に入店。なんと窓際のオーシャンビューの席だ。 ビールで乾杯をした後に、新鮮な刺身からスタート。(そこの海で釣ってきた魚を切って出す・・・いい商売だなぁ!) ドクターはなぜか、ベタなカレー、ラーメンが美味しいという。(島ラーメンは磯のりと岩のりが山盛りのって四川風ピリ辛)きっとアンチエイジングの巨匠、第一人者、大先生のお墨付きだからと思うと食うほどに若返り感を感じられちゃうのだ。素晴らしい太平洋越しの潮風を思いっきり吸って食う定食はパラダイスだった。

ちょっとそこまで!!行かれません!! 佐藤富雄ドクター御推薦の初島・かごや

  • かごや 電話 0557-68-5714 静岡県熱海市初島・・・・・・この島には住所が無いみたい!!
  • http://www.hatsushima.net/mise_tel.htm

干物屋 和助 干物界のロールスロイスか、エルメスかぁ!

干物は美味い。本当に美味い干物は刺身以上かもしれない。魚は新鮮なうちに天日で干すとビタミンDがズンズンと出て旨味がますのだ。乾燥した干物は当然に保存食である。もしオレが干物ならばこの店で売られたいし、ここのお客さんにご賞味願いたい。おそらくグッチかプラダ、いやエルメスあたり、いやいや京都の老舗旅館の俵屋かぁ・・・・そんな一流ブランド店が副業で”干物業界”に乱入となったら、きっとこんな店になるのであろう。

干物屋 和助 干物界のロールスロイスか、エルメスかぁ!

とにかく店の店舗がカッコよすぎる。一切の手抜きが無い建物だ。窓類(建具職人が作った木製のドア)、壁(左官職人の見事な漆喰塗りの壁)、床材(新建材などではない無垢の木)、手すり、取っ手などの金物類(デザインも美しい、手触りが良い!)、外壁、屋根(銅板がふいてある。)・・・・・崇高な建築家、ミースファンデルローエは”神々は細部に宿る”と言っているが、まさに細部に神々が宿りまくっているのだ。おそらく、そんな店は出す食べ物にも当然にコダワリがあるに違いない。

干物屋 和助 干物界のロールスロイスか、エルメスかぁ!

ガラスショーケースに入る干物類は美しすぎる。個人的意見を言うならば刺身のアジと干物のアジ・・・・どちらが美しい”製品”かと言えば刺身であろう。あの内臓内側をさらけだして乾燥して乾く姿とミズミズしい刺身を較べれば、やはり軍パイは刺身に挙がるであろう。しかし、この店にディスプレイ(あえて陳列とかいう言葉は使いたくない。)大皿に横たわる姿は艶かしいではないか。鯵のサイド・ラインを見てみよう。飛び魚の尻尾の切れ具合を見てみよう。ホッケのふくよかな胸まわりを、メザシのストイックに脂肪分が抜けた姿を、金目なんて”いぶし銀”な世界。

干物屋 和助 干物界のロールスロイスか、エルメスかぁ!

良く考えてみると、ここ近年、冷凍技術は激しく進化していると聞く。要は、その魚の最高に油がのった美味しい時期に大量に仕入れて、干物にして(当然に天日だ。世の中の流通する殆んどは天日ではなく機械で乾燥させている。)そして急速冷凍して保存。一年を通して安定した美味しい干物が食べられるのだ。冷凍品=不味い という図式は間違っている。”旬”でない生のものより”旬”の時期に作られた干物が断然に美味しいのだ。そしてこの店の定食は二種類用意されている。オニギリ定食(オニギリが二つと味噌汁、漬物、小鉢)850円、定食(味噌汁、漬物、小鉢 他)700円。以上の二つのコースで干物を好きにチョイスして焼いてもらっていただくのだ。

干物屋 和助 干物界のロールスロイスか、エルメスかぁ!

その平凡かつ質素な品々が焼きたての干物と織り成すハーモニーは”崇高”な味の域に入っている。これぞ”ニッポンジンの魂にうったえる味”と言っても過言ではないであろう。

  • 干物 和助 静岡県沼津市下河原51-2   電話 055-962-0756
  • 営業時間 9:00~18:00 定休日 木曜日
  • 沼津インターから沼津駅を抜けてサンサン通りを港方面に向かい右側。
  • 静岡県沼津市下河原町51-2 和助
  • 地図 Mapion Google http://www.at-s.com/bin/guru/guru0040.asp?yid=B198429970 ]

フランス語堪能な愛のオニギリ屋”松風軒”

国道沿いにある”松屋”は”愛”である。いったい誰をめがけて狙いこんでこの店を開店させたのであろうか。その勇気を評価したら、いきつくは愛なのだ。まず近所の住民から重宝されているのだ。一般人からも、釣り人からも、観光客からも、運動会、ピクニックに行く家族からも愛されているのです。そう! 通り掛かりの人を引き込む力もある。なぜか店の前で出入り客の数をみているとオレもオニギリ屋でも経営しようかなあと思ってしまう程に人々は吸い寄せられて入っていくのだ。そして、その理由は”愛”に行きつくのだ。なにせ感覚がフランスなのだよ。

フランス語堪能な愛のオニギリ屋"松風軒"

何故か、ここのオヤジは”謎”であった。なにか様々な経験をしてきた独特の空気がある。そんな只者ではない余裕、空気を持ち合わせていた。 実はここのオヤジさんは、なんと世界の流通を牛耳る日本のショウシャマン(商社マン)伊藤忠商事にいて長い海外赴任を経験して、定年を迎え、なぜかこの地に”立ち食いソバ&オニギリ屋”を開いたのだ。 海外は海産物などの食品を扱っていたらしく、フランス領であったタヒチ、ニューカレドニア、そしてオーストラリアに合計8年滞在!様々な経験も積んだであろうがフランス語、英語、そして沼津弁と標準語を操るのだ。(時々、市役所で通訳が必要になると助っ人で出向くと言っていた。)そんな海外経験豊富なオヤジさんが考案した、オニギリはさぞや!!そう、期待に答えた品々なのだ。立ち食いソバも何だか暖かい。

フランス語堪能な愛のオニギリ屋"松風軒"

店主がタヒチで何を学んだかを知るよしも無いが・・立ち食いソバひとつを取っても、駅前にある無味乾燥な店とは完全に一線を画す! 例えば”ネギを沢山入れてね!”とかリクエストは快諾! 普通ならば20円~50円は高くなるであろう”たぬきウドン”も無料!よく考えてみれば、たぬきの具材の”てんかす”なんて天ぷら作ったときのカス意外なに物でもないし、そんなのタダでくれてやれっ!というのが当然で、ここでは器に山ほど入っていて、いくらでも入れて良いのだ。(別に”てんかす”沢山いれた、たぬきウドンなんて食べたくは無いのだが、その心意気を評価したいものだ。)写真の”かけそば”は315円(トッピングはタダ!!) さて主人公のオニギリは、それぞれに工夫がある。梅わかめ、鳥ごま、鮭、しらす、おかか、ゆかり(126円) だし子、醤油焼き、たらこ、焼きシラス、焼き飯、ドライカレー(137円) 明太子、五目いなり、五目すし、紀州梅、嫁たかな漬け、田舎味噌(158円)と並び、セットメニューも充実! おむすび三個と唐揚げ、コロッケで505円だ。

フランス語堪能な愛のオニギリ屋"松風軒"

これが愛でなくてナンなのだ。フランス圏で生きたオヤジはオニギリにも愛で接しているのだ。今日も松風軒は”ジューテーム”(英語のアイラブユー)なのだよ!!

  • 松風軒(しょうふうけん) 静岡県沼津市上香貫1377-5
  • 電話055-932-2493  すごいフリーダイヤルもある!0120-15-2493
  • 営業時間 午前5:00~午前14:30まで! 殆んど永遠に開いている!
  • 息子が経営する長泉店もある。 055-989-1693
  • 沼津市内から伊豆・修善寺方面に向かう国道414号を右に沼津市役所を見てから約1589メートル(波田に気分測)のセブンイレブンの交差点(右折すると沼津漁港)、向かえ側。角から二軒目で角には淡島ホテルのフロントがある。

全国平均を突っ走る! 静岡県沼津市の”カレーハウス ジブ”

人はカレーを食いたくなる。それも突然に神の啓示のごとく食べたくなる。それは定期的にやってくる! そしてなんの予告も予兆も無しに。その日は日曜日の昼前だった。昨晩の焼酎が少々残り気分的にはヨロシイが肝臓、胃腸的にはバッドな状況。完全ダルイ午前中を過ごしなんとなく空腹がぁ。頭の中で高性能グルメナビゲーションシステムがフル回転する。検索キーワードは”二日酔い撲滅””栄養補給”そして”満腹”だ。系統としては和系ではなく”エスニック、その他”で脳の検索ボタンを押すと・・・沼津の”カレージブ”とヒット。

全国平均を突っ走る! 静岡県沼津市の"カレーハウス ジブ"

という事で乱入。しかしなんといいましょうか。ここの暖簾をくぐるとカレーモードとは程遠く、日本蕎麦かぁ、料亭かぁ、気の効いた和食屋としか思えない庭園のある民家なのである。この穏やかな空気が食欲増進し疲れた胃腸の疲労感にトドメを刺すのだ。インド人もこんな店でカレーが出されているのを見たら感動するだろう。だってアナタがインドに行ったら小型タジマハールみたいに屋根がメレンゲみたいになったモスク風建物が寿司屋だったりしたら驚かない? ディズニーのシンデレラ城が蕎麦屋だったり・・・・またまた想像が飛躍化している・・・・。ということで早々にカレーをオーダーした。オプションのレパートリーは幅広く想像する限りのモノを考えトッピングに加えているに違いない。(小海老、大海老、海の幸、いか、フィッシュ、キノコ、烈辛レンダン、ハンバーグ、牛ホホ、ヒレカツ、ロースかつ、ビーフカツ)揚げ物専門店の領域にまで進出しているメニュー構成なのだ。そして出てきたぁ~~という迫力にヒトは引く。でも引いてはいけない。だってアナタが注文したものなのだ。ということで早々に食ってみよう。複雑なスパイスの美味さと分かりやすい家庭のカレーの”いいとこ取り”という感じのカレーだ。子供も大人もインド人も二日酔い弱者にもバッチリ! これなら札幌スープカレーが進出してきても、ココ壱番の量産型が流行っても完全に住み分けがなされていて充分にやっていけるゾ。というかこの店に行くと感じる事。トッピング、カレー、ゴハン全てが美味しいが、ブッタまげる個性は感じない。特徴がないのである。”総合的に美味しい”というのが正しい評価なのだ。

全国平均を突っ走る! 静岡県沼津市の"カレーハウス ジブ"

静岡県民というのは世間ではマーケティングにはうってつけの県民と言われている。ここでモノが売れれば確実に全国何処にもっていっても売れるということで新製品、出版物などの試験的販売は静岡と決まっているのだ。それほどまでに全てが平均的な県。県民所得は全国平均、一人当たりの預金高も全国平均、選挙の得票率、支持政党の割合、自治省、各省庁の予算、小売業の年間販売額、好みの色はグレー、ベージュなどの中間色・・・などなど、どこをとっても平均的な場所柄なのだ。これは温暖な気候、大雪や台風に見舞われたことも無く、人は解放的でノンビリ。そして地理的に東西の文化が行き来する中間点にあるので両方の文化を明るく素直に取り入れた結果、全てが全国平均になったのだ。ということでここ”カレージブ”は抜群な平均的美味さなのだ。

  • カレーハウス ジブ(JIB)足高店 静岡県沼津市足高478-2  電話 055-921-2919
  • 東名高速沼津インター出て50メートルを右折(変則な道、右手のバスロータリーを見なが、すぐの突き当たりを右に上ると東名高速を越してまっすぐ1,78キロ上った左側の民家。
  • 営業時間 平日11:30~15:00 17:00~2130    土日 11:30~21:00   月曜日定休
  • 小海老、大海老、海の幸、いか、フィッシュ、キノコ、烈辛レンダン、ハンバーグ、牛ホホ、ヒレカツ、ロースかつ、ビーフカツ、水割り、ワイン、焼酎、ビール、ショットバーボン、日本酒、1500円から1800円  ボリュームはすごい。