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費用対満腹率日本一の讃岐うどん! 高松には悪人はいない!

讃岐(香川県高松市)を訪れた。この町には“うどん”しか選択肢はない。この地で蕎麦だぁ、パスタだぁなんて野暮な話だ。 ここ高松は讃岐うどんの聖地、メッカ、世界の中心なのだ。 この地にはものすごい数のうどん屋がある。その店を全て廻るなんて、高松に住んでいたって出来る事ではない。 ということで高松の優良市民お薦めの数店を探索した。

費用対満腹率日本一の讃岐うどん! 高松には悪人はいない!

そしてそれぞれの店で驚嘆した。数店で讃岐うどんの奥深さなんて語れないのは百も承知。 ハッキリ言って、この町で“不味い”うどん屋を捜す事など無理な話であろう。なぜなら住人のうどんに対しての意識レベルが尋常ではないから、そんな店はまたたく間に閉店に追いやられるであろう。だいたいつい数年前にはラーメン屋ですら捜すのが困難な程に、“麺類イコールうどん”なのだ。 しかし考えるに“うどん”は偉大だ。こんな炭水化物は他には類を見ない。うどんはうどんとして作られる。そして食べる瞬間にその、季節や気分、そして好みで姿を客の希望により変化させる。そのまま食べて“ぶっかけ”熱湯をくぐらせて“温” お湯に入れて“釜揚げ” 冷たくして“冷” そして温かいダシをかけたり、冷たいダシをかけたり・・・・・ツゥー(マニア)は何で食べるなんてウンチクは無いらしい。その自由さも良いではないか!

費用対満腹率日本一の讃岐うどん! 高松には悪人はいない!

蕎麦などは“ざる”で食べるのが王道であり、職人は一番に緊張するという。誤魔化しが効かないという事であろうか。うどんにはそんな厄介なセオリーはない。好きな温度で好きなだけ食う! その食べ方を三通りにしても何の問題も無いわけだ。そうやって考えると、その食べ方は順列と組み合わせを考えると数千通りだろう! そんな“うどん”に壮大なロマンスを感じるのはオレだけかなぁ。 そんなケナゲなうどんの値段がハンパじゃなく庶民的。だいたい一玉が200円から250円という良心価格。 女性でも二玉、男性ならば三玉も食べるのが通常。 何かと比較の対象となる蕎麦だが、“費用対満腹率”を考えると、うどんが圧倒的に安い。(別に蕎麦が悪人なんて言ってるわけじゃない!)  また、素晴らしいのが、だいたいのうどん屋さんにある“おでん”と“てんぷら”なのだが、それはあくまでもうどんの脇役としての役割だけど、本当にどれも美味しい。 その、お店お店で工夫をそれぞれがしている。(上原製麺所のおでんの豆腐はかつて食べた事が無い、味の染み込み方で感激だった。)

費用対満腹率日本一の讃岐うどん! 高松には悪人はいない!

そして、そのお会計は最後に自己申告制で行われる。おでんを何個と、天ぷら何個、うどんはナン杯・・・レジのオバちゃんは、その食べ残しからはお客が何を食べたかを想像するだけで、お客を信じる“姓善説”(人は悪いことはしないという基本的考え方)で営業されているのだ。(ほとんどの店がそうみたい!高松には悪人はいないのか・・・)

  • 上原製麺所(これが店名です!)
  • 香川県高松市栗原町1-16-6 電話 087-831-6779

まいまい亭で四国精進料理 巨匠イサムノグチ氏がハマった!!

イサムノグチ氏の名前を知る方は多いとおもう。間違いなくアメリカ人にして日本を代表する彫刻家というかインダストリアルデザイナーの一人である。その作品は世界的にも評価され、そして最近のミッドセンチュリーブームで再度、脚光を浴びている。(和紙で出来た球体の照明器具は氏の代表的作品の一つ。家具、公園も名作、多数)イサムノグチ氏は60年代から70年代のニューヨークで活躍したが晩年は四国は香川県高松にてアトリエを構え過した。そしてその美意識の塊のようなイサムノグチ氏が毎晩のように通って過ごしたのが、なんとこの”まいまい亭”なのである。

まいまい亭で四国精進料理 巨匠イサムノグチ氏がハマった!!

イサムノグチ・センセイが愛したお店・・・・もうそれだけで凄すぎる。その美意識を持った天才芸術家が愛してるということは、芸術の世界の料理が食えると考えるのが順当だろう。毎晩通った・・・・という表現には奥深いメッセージがある。そうだ!!。毎晩食っても飽きない内容、ということでシンプルで洗練された郷土料理をイメージしたが大正解であった。四国の田舎精進料理という事らしいが、質素だがその持ち味が生かされたスバラシイ料理のオンパレードなのだ。まず、この店に乱入するに当っては高松市郊外にあるイサムノグチ氏の当時のアトリエ(晩年に生活していた家)やその上にある公園のような巨大なお墓を訪ねてみるのが、なんとなくオレみたいなエセ・ゲェージュツカとしては正しい。時々こうやってニワカ・ゲェージュツカすると・・・・ハラが減ってくる。(なんでだろうかぁ。)とにかく本題の”まいまい亭”に乱入だぁ。

まいまい亭で四国精進料理 巨匠イサムノグチ氏がハマった!!

店内はとても、すごしし易い空気。店構えがまた素晴らしく田舎料理などという空気は無し。洗練されているのにトンがっていないのだ。照明は当然にイサムノグチ氏の作品だが落着く照度となっている。洗練された誰もが落着く静かな空間・・・こんな空間は時間が経つのを忘れるのだ。食事は本当に繊細で美味かった。なんとこの地方には276品の魚介類と622種類の野菜(山菜も含む)があるらしい。その素材から選び抜かれたモノが毎日出される。毎日通ってないからワカランが、数回通ったが毎回、腹の底からウナリが出た。・・・・・・・・・四国、高松でウドンもいいが、こんな素晴らしい料理で素晴らしい店で時間を過ごすのはエセ・ゲェージュツカには嬉しいのだ。

イサムノグチ  (1904~1988) 20世紀を代表する石の芸術家。モニュメント、庭、公園などの環境設計、家具や照明のインテリア、舞台美術まで幅広く活動。きわめてユニークな芸術家。1956年、初めて庵治石の産地である香川県の牟礼町を訪れたイサムノグチは1969年からこの地に住居とアトリエを構えた。そのアトリエは今でも残り作品など多くが展示されている。

  • まいまい亭 高松市東田町18-5  087-833-3360
  • 営業時間 11:30~14:00  17:00~22:00 年中無休。
  • 東横イン高松東へ150メートル、JR高松駅からタクシー8分。
  • 昼コース、1500円、2500円、3000円、夜コース 4000円、5000円、6000円。単品は300円から。十二分に納得の価格!。お値打ちな時間です。

高松の”道の駅”はパラダイス!

“道の駅”なる文化が盛んだ。 交通のインフラが全国に広がり、高速道路のインターのまわりは全国何処でも同じ様な店が並び、個性も何も無くなっているのが実際。そんな中でただ通過点になってしまう沿道の町が出す小さな、高速道路でいうところのサービスエリアが”道の駅”だ。

高松の"道の駅"はパラダイス!

そこにはその場所特有の名産品や農産物、お土産物など日本人の心をくすぐる、素晴らし商品が置いてある。そして農産物は一様に安くて安心、とにかく新鮮だ。 地域ごとの道の駅を見ているが、ここ高松はさすがに海や山、豊かな自然に囲まれた風光明媚な地域だけあって素晴らしい食材が多い。 友人達に連れて行ってもらったココで味わったのがオリーブ・ハマチなる特殊な養殖技術で生まれた美味しいハマチ。それがテンコ盛りになったのが”オリーブハマチの漬け丼”だ。(たったの650円)

高松の"道の駅"はパラダイス!

なにせ香川県人いわく”ハマチは香川の県魚です!”と言われるが、ちなみに東京の都魚、神奈川の県魚なんて話は聞いた事が無い。海の無い長野県は・・・鯉(こい)かぁ!? んんっ、北海道の道魚・・・これはシシャモかホッケかな!? ちなみに例外として沖縄県人は県魚が”ぐるくん”だと教えてくれた。 この”ハマチの漬け丼”だが新鮮にしてサッパリとして重量感があって、噛む程に味わい深くなり、ゴハンとの相性も抜群! 確かに県魚だと自慢したくなる豊かな味わいの丼ぶりだった。そしてたったの650円っ!

高松の"道の駅"はパラダイス!

それがロードサイドのこんな(失礼っ!)ドライブインで食べられるなんて、香川人のこだわりなのか、うどん文化しか育てなかった反省なのか~~とにかく安くて美味しければ文句を言うなっ!! (うどん文化しかっ・・・というのは失礼な発言!それはそれは素晴らしい文化です。) うどんもいいけどハマチはいかが!!

  • じゃこや 香川県高松市牟礼町631-5 道の駅 源平の里 むれ内
  • 電話 087-545-6080
  • 営業時間 11:00~14:00(平日)  11:00~15:00(日曜日)
  • いろいろ食べたけど、どれもこれも美味しいっ!! 志度ICより約15分 高松東ICより約10分 高松中央ICより約15分 志度寺から車で約10分 房前駅から172m

ウヒョ~!朝から”うどん”の松下製麺所@香川

香川の高松で食うモノは “うどん” しかない。香川県は県名を “うどん県”と名前変更を真剣に検討していると言うし、瀬戸内海フェリーは”うどんフェリー”と名前が変わっていた。JRの駅名も “さぬき高松うどん駅”に改名・・・”うどん”に依存する意気込みが違う。(ちなみに郵便物も”うどん県”でちゃんと届くそうだ!)!

ウヒョ~!朝から"うどん"の松下製麺所@香川

以前も一度、お伝えしたが高松の人々に好きな”うどん店”を聞くと全員が見事に違う店の名前を言うのだ。 それ程までに店は数多く、店だけでなく製麺所でも食べられる程に幅広い層のマニアに支えられている世界なのだ。(一度、邦画の”うどん”を見てみましょう!) さて香川人の朝飯は “うどん” (マジ!でも間違っても全員ではありません!) 朝の7:30から営業する”松下製麺所”を教えてもらったが信じられない場所で信じられない光景を見た。 クルマに高性能なナビがあったから行かれたけれどハンパなしの奥まった住宅街の中。

ウヒョ~!朝から"うどん"の松下製麺所@香川

そこは “うどんと中華麺の製麺所”で、店先が立ち食いのセルフ(自分で作る)タイプの店で、朝から人が列をなして並んでいるんです。 その店を紹介してくれたマニアはキチンとシキタリに乗っ取って食えと教えてくれました。 まずここでは “ちゃんぽん” を食うと言う~~~それは、うどん麺と中華麺を半々に入れてダシで食うそうだ~~~そしてマニアに言われたのは 『うどんサイドには一味唐辛子、中華麺サイドに胡椒をかけて食え!』との指示。山盛りの生姜も入れろ! そして薩摩揚げ(お天ぷら)を入れろと! なぜか天ぷらには”お” を付けろと! (笑)

ウヒョ~!朝から"うどん"の松下製麺所@香川

お出汁は昆布、カツオ節、イリコでとっていて、ものすごいコクのある深い味わい。うどんだしで食べる中華そばも製麺所ならでは。店内には8席のほか、立ち食いスペースがあるが朝の8時からイッパイ。文化の違いとはいえビックリ仰天な朝でした。 んんっ!? 初体験の”ちゃんぽん”の味ですか!? 是非、体験してみてくださいね。それが高松の味ですよ!  万歳っ!うどん県っ!

ウヒョ~!朝から"うどん"の松下製麺所@香川

  • 松下製麺  香川県高松市中野町2-2 087-831-6279 営業時間7:30~17:30
  • 麺が無くなり次第終了。 栗林公園北口から徒歩5分

高松での幸せな出来事・・・・・・・2008

10月8日(火曜) 昨晩は高松でグループの六車S、田所エメラルド、そしてグループの人々と食事をした。七人の女性(&男性カメラマン1人)に囲まれての食事会。 ビックリした事に全員がゲコ(酒を飲めないヒト!) その上、波田はひどくワインが飲みたい。そして、この店はワインはあるがボトル売りのみ。ということで一人でボトルを注文して、一人で飲んで、周りがだんだんに酔っぱらうオッサンを見守るという状態・・・・・・・何故か酔い切れなかった。 一本ワインあけても一切、変化が無い状態・・・・ということでいくら飲んでも酔えない状況で、帰りには”うどん”を食べてからホテルに帰った。それは決して”うどん”を食べたいという訳ではなく、なんだか横からパワーだったのだろう。(決して楽しくなかったという話ではありません!この”まいまい亭”は巨匠イサムノグチが愛した素晴らしい店なのです。最後にカウンター超しに聞いたノグチ先生の逸話は面白かった。※KEIJIRO OKIRAKU GUIDEを参照ください!)

高松での幸せな出来事・・・・・・・2008

翌朝はホテルの裏の讃岐の山(名前忘れたが100数十メートル程度、可愛い山だった。)をトレッキングした。結構、低い山なのにキツかったのが、昨日のせいかなぁ!  頂上からの景色は絶景そのもの。 9時に六車さんグループの方が迎えに来てくれて、六車さんが待つ富田神社にてOMビデオの撮影をした。(AMから発売のOM・DVDに登場いただきます。様々な職種の方々が参加しているという見本です。) 想像以上に素敵な神社で、戦国時代から400年も続いていて、六車さんで15代目だそうだ。制服って(そうは呼ばないけど・・・・)本当にカッコよくて、特に神主さんは素敵だ。六車さんの神道とAMの考え方の共通点の話は面白かった。 終了後はミーティングまで、たっぷりの時間があるので、瀬戸内海の話題の”直島”に出かけた。高松港からフェリーで約30分。そこは話せば長いが、大昔は三菱マテリアル社の銅の精製所があって繁栄。町並みもヨロシク、そこにベネッセが美術館とホテルをオープン。そこは巨匠・安藤忠雄建築の有名作品で、最近は続いて地中美術館オープン。古い町並みの廃墟を改造して街中をアートにしたりと発想が面白い。島民3000人に対して、年間観光客が世界中から30万人も訪れるというのはスゴい事だ。そんな直島を見学した。案内は六車さんの同級生で、フロントになる方で、直島の高校の校長先生の奥様。8人乗りタクシーを港に横付けして待機してくれていて、素晴らしい段取りのおかげで超充実コースで体験をする事が出来た。一緒に行った六車グループの方々も皆、本当に”いい人”だった。瀬戸内海は内海で静かで、風や光が本当に気持ちがいい。街中がアートにあふれて、素敵だったなぁ。 ミーティングは18時半からで、夜なのにも関わらず主婦、いや人妻層でイッパイでビックリ。いつか鹿児島もこんなカンジで女性ばっかりだったなぁ。これ県民性かな!とにかくミーティングは盛り上がって楽しい時間だった。少しだけど六車さんグループにお役に立てて本当に良かった。 アフターは渋い”炉端焼き屋”で楽しい一時だった。 六車さんの娘さんもミーティングから参加していて、神社の継承とともにAMビジネスもしっかり継承されているようだ。 深夜のホテルに運ばれて、布団の上に、そのままの格好で前向きに倒れて朝まで寝ていた。朝起きたらマクラの柄がそのままホッペタに写し出されていた。たぶんヨダレを垂らして、ヘラヘラと楽しい夢を見ていたのだろうなぁ。 人生の幸せを感じる瞬間・・・・・・・こんな素敵な人々と過ごせた時間を思い出している時だろう。間違いない!