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ミルクティー、されどミルクティー

お茶を飲むという事・・・
ノドを潤す為でもないし、栄養吸収の為ではない。
その時の“時間”を過ごす行為を
“おチャする”というのであろう。
しかしチベット人は
お茶から栄養を吸収していると言う。
まさかそんなお茶の微量な栄養でと思ったけれど、
チベット人がその飲む量が尋常ではないので、
あながちウソではないのかもしれないなぁ。

さて、場所はチベット。
チベットと言えば、
つい50年前まで“鎖国”をしていた国だ。
そんな謎の多い国は信仰深い仏教徒の街として
西洋の国々からは魅惑の地として憧れられていたという。
立地的にも中央アジアに位置し、
地図をみれば大きな中国の中でも、
もっとも僻地と呼べる最西端。
実際の交通機関も
今ではラサ空港など出来て
広州から二時間弱、
陸路に西蔵鉄道が出来て
西寧から22時間
(充分に遠い!)
という距離だ。
その中で大昔から
人々に愛されているカフェ(お茶屋さん)
が“光明港けい(王へんに京)甜茶館”
(グゥァンミンガンチォンティェンチャグァン)
だ。

なんとも気取りもない空間は
日本のカフェとは相当に違う。
来ている人々は
他人に気を使うでもなく
楽しそうにおしゃべりを楽しんでいる。
隣では仕事帰りであろうか、
何もしていない人々であろうか、
ずっとトランプに興じながら
世間話をしている様子。

 

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さて、
本当に美味しいミルクティーが
ポットいっぱいで
20元
(400円/7人が山盛り飲める量)
そんな量でもまだ足りないのか、
テーブルにお金を置くと給仕さんが廻ってきて、
そこからお金を抜いて、
どんどんとミルクティーを注ぎ足す仕組み。

 

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小腹が空いている人向けに
“麺類”
が用意されていたが、
あまりに満腹状態だったので試せず。
とにかく
チベット人の日常を見るならば、
ココの店内を見張らせる場所に座っていたら、
どこよりも感じられると思う。
この店で扱っているのは
チベット人の
“魂”
なのかもしれないなぁ。

 

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光明港けい(王へんに京)甜茶館

グゥァンミンガンチォンティェンチャグァン

西藏自治区拉萨市城关区藏医院路香巴拉酒店斜对面(近北京中路)
0891-6885357