今、我が家は家庭の事情で静岡県は東側、伊豆半島のつけね、沼津市に住んでいる。人に沼津というと、十中八九、”ならば魚おいしいでしょ”と言われる。それは、ブルガリア人に会ったらヨーグルト美味しいでしょ・・・・・札幌の人ならば、毎日、味噌ラーメン食っているの?・・・・ケンタッキー州が出身と言えば、毎日ケンタッキーフライドチキン食っているの・・・・・はたまた、メキシコ人にはドン・タコス・・・・イタリア人なら朝から晩までスパゲティー・・・・ナポリ出身ならナポリタン・・・・北京出身なら北京ダック・・・・切りがない。沼津を馬鹿にするんじゃない。(誰もしてないかぁぁ!)毎日、魚ばかり食っている訳ではない。沼津には美味しい物がある。色々あるんだがぁ・・・・でも正直なとこ・・・・・・魚は本当に美味しい。やる気が違いすぎる。シャキーーーーーンという音がしそうだ。
そして何故だか、魚屋の朝は早い。7時頃から開店している。(決して24時間ではない。)週末は早朝に起きたら御飯をセットして、それから歯を磨き、それから顔洗い、それから用足して、サンダルはいて近所の魚屋に行く。サンダルで行く事が魚屋・店主に対してオレは地元じゃぞぉ。なめたモノ出したら許さんぞぉぉぉという威嚇になる。ジャージ姿もイイかもしれない。(オレは着ないけど。)でも実際買う時には”オジさん、これくださーぃ、良いとこいれてねぇぇーー”・・・そこにはサンダルの威厳はない。オジさんに嫌われたくない一心だ。そして何を買おうと決めて行かなくても、魚屋に行けば答えがある。多種類の魚がおいていないのだ。選択の余地なし。駿河湾は太平洋岸の海で最も魚影(魚の種類)が濃いといわれている。しかし、新鮮な物は海まかせ。捕れる日、捕れない日がある。そしてマーケティング上、高級魚は築地にいってしまう。しかし、波田に言わせると美味しい魚は”雑魚”(ざこ)だ。近海物でしょ。やっぱ!!。
鯵(あじ)鰯(いわし)秋刀魚(さんま)が王道を行っている。生しらす、浅蜊(あさり)なんか店先で1m位、汐を吹きまくっている。元気元気…・良い子じゃねえ。あとで味噌汁にしてやるゾォォ。しかし人間は酷だなあ・・・・なんて感情移入してたら浅蜊も食えない。そんな朝からイカの刺身、浅蜊汁、生シラス(これ絶品)、そして刺身を食うことが一般的な生活にあるのがこの街。カフェオレとクロワッサン、べーグルとクラムチャウダーもいいけど、こんな沼津的というか日本的朝飯にはまだまだ太刀打ちできないねぇぇ。出なおして来ナ!!!。 今回は推薦の魚屋。朝は早くから、夕方は客が来なくなったら・・・・・・という営業時間。土曜日休業。魚関係の美味しい店はそのうちに紹介します。奥深し・…沼津。
- 魚松(うおまつ) 静岡県沼津市下本町
- 電話0559-62-0610 (電話しても期待する答えは返らないと思います。)
茨城方面行った。コレといって情報もないし正直期待していなかった。大体に高速道路の発達で高速のインターを降りてもどこのインターだかわからない。マック、ケンタッキー、デニーズ、バーミヤン、ロイホ、ローソン、セブンイレブン・・・・そして巨大パチンコ屋と並んでいる順序が違うだけで店の種類は殆ど同じで個性も風情も何も無い。土浦も同じであった。(というか本当は筑波に用事があって道に迷う間に気が付いたら土浦だった。)
しかし国道に同じ店が並ぶ。そんなに多店舗化が企業にとっては重要な事なのかなあ・・・・・・・と思いながら昼飯を食う店を求めて走っているとイキナリ、決して美しくは無いが何かを感じる店があった。ドデカイ駐車場の奥にあるその店というか倉庫、いや場内は殺伐としていて店という雰囲気ではない。市場の端っこでついでに営業という姿勢だ。店内を一巡して客が何を食っているかをチェック!チェック!チェック!!!!。そしてその瞬間にその客がイチゲンさんか常連か、また美味そうに食っているか失敗したオーダーであると後悔しているかを顔色を見て見極めるのだ。この瞬間的な判断力、想像力が定食屋評論家を職業とする者の必須の技術なのだ。全員が食べている、そして美味そうにしているモノ、それは”アラ煮”であった。ところがメニューにアラ煮なんて無いのだ。そう、なんとこの太っ腹な店はアラ煮はタダ!!!!!!!。デカイ鍋(アルミ製が気になったが・・・)に美味そうなアラが山盛りに煮込まれていた。
定食を注文すると、あとは好きなだけアラ煮と野菜サラダを食えるシステムであった。ということで早急にサンマ焼き定食(750円)とマグロ丼を注文。その二品はハッキリ言って《並》であったがアラ煮は期待以上の味だった。結構美味しくて3杯オカワリしました。甘すぎず塩っぱすぎず飽きることなく美味しく食えました。コレを含めての値段なら充分に納得だ。ダレにでもお薦め出来る店に認定です。ボクの試算では小売価格で1420円分はアラを食った計算でしょうか。土浦でそれなりの”元”は取ったのでした。
- 土浦魚市場株式会社 茨城県土浦市中村西根9-3
- 0298-41-1313
世はユニクロやドンキホーテの出現で完全にデフレ・モード。こんなに安くて良いのかとおもうモノであふれている。ここ世田谷の桜新町の魚屋”神田屋”はまさに魚屋のユニクロ。しかし”安売り道”でいえば、ユニクロなんかよりズゥ~っ昔から安売りに精出している。しかし、この盛況ブリには圧倒される。ここは小さな築地場外のようだ。遠くは目黒区本町2丁目3番地の秀和レジデンス302号室あたりからも自転車をこいで来る。(そこに住む友達がわざわざ来ていた!。ママチャリでダゾッ。なんと10キロは離れている!!)。
では街頭インタビューしてみた。世田谷区の主婦、山本さん、”本当にこんな誠実で良心的な店がると助かります。” 目黒区の田中さん、”ここのお魚を食べてから子供の成績がグングン良くなって今ではクラスでトップです。” 川崎市の佐々木さん”色々試しましたがココは美味しい。おかげで彼氏が出来ました。” 渋谷区の山田さん”ここのお魚を食べてからコンプレックスだった身長もどんどん伸びて夢がかないました。皆から不思議がられています。” 杉並区の遠藤さんは”今まで何回も挫折していたのにここのお魚で英語が話せるようになったと大喜び。”とまあ、世に貢献していることは明白だ。(ホントかよ・・)さて、店に行くと余程の強い意思がないと、帰りには買い物袋が持ちきれない程になる・・・・なんてことがよくある。(それはオレである・・・・いつも、ワナワナしているうちに勧められるモノを全部買うハメに・・・)。従って神田屋を制覇するには頑強な意志が必要だ。そして、いつも思うのだが誰が魚屋の店主は”だみ声”でなくてはイケナイと決めたのであろうか。決まっちゃいないだろうが、ソプラノ系の魚屋店主とか居たら店の前で”らっしゃ~い、らっしゃ~い、やすいよ~”と叫んでも通行人から笑われてお終いだろう。決して購買意欲は湧かない。やはり、魚屋はテノールを越えてダミゴエ系で叫んでいただきたいのだ。
ここ神田屋は常時、3~4人のダミゴエ合唱団がウナリをいれて合唱している。”ぃや~すぃよぉ~ぃやすぅ~いよぉ~らっしゃ~いらっしゃ~い”(正確にはヒラガナでは表現出来ない、それぞれの文字に濁点《”》が付くような文字であろうか。)桜新町ダミゴエ三重奏の美声が通りの響き渡っている。これが神田屋の売上の69,87%に影響していると日刊魚業界新聞に出ていたという事実はない。とにかく安くて良心的な店はいつの時代も有難い。是非、今日は魚かな・・という日には行ってみよう。あくまで強い意志を持って・・・。
- 魚の”神田屋” 世田谷区桜新町
- 国道246の桜新町交差点(環7と環8の中間点)から渋谷から来た場合、右に旧246道方面[桜新町方面]に入ってガソリンスタンドを過ぎて7、8軒目の左側。駅から向かったら右側です。
グルクマ、カタカシ、アカマジャ、フカヤーマジ、クチヌユ、ハニアーファ、ムルー、ジューマー、ガチュン、タコ、クレー、シルユー、ヒーチ、タンメイタニクゥーヤー・・・この名前がなんであるかわかるアナタは”沖縄の水産関係者”でしかないと思う。
いや水産関係者ですら理解が出来ない世界だ。そしてこの魚の名前には2通りの呼び方がある沖縄の呼び名、標準和名(図鑑の名前)だ。もう覚えようとする気力も失せる名称! 水族館マニアは観賞魚が管轄であろうし、だいたい魚屋さんでも小売り系はこの名前を知らない。
事実、この店を紹介してくれた友人は沖縄でダイビングショップを経営する魚のプロなのだが、この名前を殆ど知らなかった。 世の中には雑魚と呼ばれる魚がいる。流通にのらない魚なのだが、通常、そのような魚が釣れても猟師は商品価値が無いとして海に戻してしまうのだ。その中には本当はモノスゴく美味しいのに、数が揃わない、安定供給に不安があるとかの理由で一般の魚屋などに出る事は無いモノもある。
ここの店主は、前世は間違い無く”魚”であったと店主を見た瞬間に思った。これはオレが前世が見れるとか、そういう話ではなくて、ただ単に、犬好きな人が犬に似る様に、彼は魚に似ているのだ。(魚種の公表は控えます。これからもこの店をヒイキにしていきたいと思うので・・・) そして彼はそのような雑魚を見分ける力があるのだ。 ハッキリ言って沖縄で新鮮な魚を食うのは不可能に近い。ナゼならば、その習慣がないからだ。
そして海の温度は魚の身を引き締める温度とはほど遠いのだ。そんな地域でファンを増やすのはアフリカで靴を売るのに等しい。ネガティブな人ならば『誰も食わないから無理!』と考え、ポジティブな人ならば『皆食べないから食わせてやろう!』と考える・・・(言い過ぎだと思う。ゴメンね!) とにかく沖縄で美味い魚が食いたければココしかない! 築地を経由していない、真のウチナンチューな魚で幸せになろう!
- いゆじ sakanaya 沖縄県那覇市泊1-26-12シティーライフM1階
- 電話 098-866-4107
PV-BV Corporation. Presented by Keijiro Hada