水炊き・・・福岡人が愛するいわゆる“トリナベ”である。
それは福岡の日常の食べ物で普通に家庭で頂くモノなのだ。
ところでナゼにして“水炊き”と言うのだろうか!?
水を炊いたらお湯だと思うが・・・“お湯鍋”では全く美味しそうでは無い。
炊くとは一般的にはゴハンの加熱の表現だが、西日本では煮る事を“炊く”と表現する。
水炊きは具材を水から煮立たせるのが本来の調理法である為に“水”で“煮る”。
いわゆる“水炊き”であるそうだ。
お湯で茹で上げても“水餃子”と言うのと同じな訳だ。
料理はしごく簡単でトリガラを使わずに、まるのままの鶏を水から煮てスープを取る。
鶏は九州産の朝引き若鶏を使用とある。
そんな単純なのに、どこの店と較べてもブッちぎりに、この“とり田”美味しいのはナゼでしょう?!
オレも好きで見よう見まね、聞きマネで作るけれど、雲泥の差とは正にこの事だと思うのだ。
まず、この店の、そのセレモニー的な食い方が素晴らしい。
キレイな白濁(黄濁が正しいかな?)のスープが運ばれてくる。
それを女店員さんがソバチョコ程度の器に分けてくれ、スープのみで頂く。
これが美味いっ!!
思わず叫ぶ。
そして人数分の胸肉、もも肉、骨付き肉を投下して、火が入ったら取り出して分けられ、煮すぎないうちに柚子胡椒などを付けて頂く。
その際に、長ネギの細キリを瞬間、鍋にいれてしゃぶしゃぶにして鶏肉と頂くのだ。
その美味さたるや尋常じゃない。
その後はつくね団子(これも砂肝が混ぜ込んであって食感が最高)や野菜を入れて食う!
どんどん食う!
もうスープが美味すぎて全てがたまらない美味しさでした。
最後はシメで、ゴハンかラーメンを投入してスープを吸い込ませて頂くわけ・・・・こんな美味い鍋が日常で頂ける福岡の人々が心底、ウラヤマシイです。
帰ってから数日、いや数十日たっても未だにあのスープをは忘れられません。
ボクのking of NABEは間違い無く“水炊き”です。
とり田 博多本店
福岡県福岡市博多区下川端10−5 博多麹屋番ビル1階
TEL092-272-0920
営業時間-11:30~23:00(21:30LO)
不定休
130席(最大収容人数60名)
とり田 薬院店
福岡県福岡市中央区薬院2-3−20 CASE Bldg1階
TEL092-716-2202
営業時間-12:00~23:30(22:00LO)
不定休
40席(最大収容人数10名)