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謎だらけ・・・麻布のキッチン5で”くせ者勝負”。

世に中には不思議な空気を漂わせた人がいる。 元々の生まれつきからそんな空気を持ち合わせている人もいるが、多くは、その人の行ってきた行動とか思考方法、趣味、趣向などによって顔つき、容姿、そして素振り、態度などに出てくるのではないであろうか。 年齢を重ねるごとに、どんどんとそんな影響を見ることが出来る。30歳からの顔は自分で作るというではないか。 見るからにサラリーマン、見るからに所帯じみた主婦、みるからに農協旅行のオッサン、見るからに・・・なんてつまらない。(ごめんなさい!ケンカは売ってません。この後をよく読んでね!) やはり外見とかもし出す空気は”怪しき○○○””謎の○○○””二面性を持った○○○”なんて素敵だ。”生活の香りの無い妖艶な主婦””世界を庭にする遊び人”・・・・・とにかく不思議感を持つ人間に憧れてしまうのはオレだけの偏見であろうか。 さて、今回、ご紹介の店(いや店主)は不思議度数がハイクラスに属する。 当然に店もでもある。

謎だらけ・・・麻布のキッチン5で"くせ者勝負"。

店は麻布の裏通りなのだが、外観からすると何料理の店だかは全く推測がつかない。 キッチンファイブという店名にも、それらしきヒントは無くて、 “キッチン”などという名称には店のコンセプトとは全く関係の無い空気。(50メートル圏内に”キッチン”というベトナム料理屋があって少々ややこしい!) 店内に入り座ると、メニューなどない。キッチンと言えば洋風定食屋でコロッケ定食、アジフライ定食・・・なんて波田の思い込み。ここは常連でなければ入りにくい空気が漂う。 そこにいるのは、妖艶で黒髪の外人好みの女店主。 波田探偵事務所の調査では元、いや現役のフラメンコダンサー。 そしてそんな不思議感いっぱいの女主人は感情的なカテゴリー分けをすると、”怒っている”・・・いつもだ。 真剣さの表れだとおもうが、なんだか怒っていて、イラっとしたカンジを読み取れる。従って弱気でカウンターに座ると、完全に負ける。敗北・・・! でもそんな不機嫌そうな女主人が、時々、笑ってくれると嬉しくなってしまう。 “うわぁ!笑ってくれたぁ!!”なんて興奮してしまう始末だ。(波田は、どこの店でもだいたいがカウンターに座って店主なりとは仲良くなれるが、この店の店主は波田には興味を示さないどころか記憶メモリーにも全く残っていないようだ。もう5回も通ったが、前にいらっしゃいましたよね・・・な空気はゼロ) さて、この店の肝心の料理だが、スペイン+ギリシャ+トルコ+中東+レバノン+フランス田舎+地中海+チュニジアそして南米はブラジル・・・・・かなぁ。聞く所によると年に二回、数ヶ月は店をしめて、そっち方面に”食”の探求の旅に出ている。事実1月初旬に予約を取ろうとしたら下旬まで海外だと留守番電話にメッセージが・・・従って様々な国の料理に影響されているのだと察する。

謎だらけ・・・麻布のキッチン5で"くせ者勝負"。

席に着くと、最初にカウンターに置いてある本日の料理を全て説明してくれるのだが、聞いたことが無い名前のオンパレードだ。 南イタリアとかスペインに行くと街角にバールという名前の居酒屋があって、立ち飲みで軽いおつまみ(ピンチョス)がカウンターに作られていて、選んで飲んで食べる・・・・みたいな店があるが、料理的にはそんな感じで前菜は殆んど作り置きしてあって、そのまま皿に取り分けて出される。その美しい料理には目をみはる。メインも5~6種類あるが、どれも美しく、それらは加熱して出されるのだ。ワインとそれらの料理の相性は抜群。あと20回位通ったら、少しは顔も覚えてくれて居心地が良くなるかもしれないナァ・・・・なんて思いつつ、怪しい地中海沿岸の町で食事しているような錯覚に陥る店でした。  (元フラメンコダンサーとか怒っているという表現は波田の勝手な推測です。最初から謝罪しときます。ただでさえ顔を覚えてくれないのに嫌われたくないからなぁ・・・)

  • キッチン5 (キッチンファイブ) 東京都港区西麻布4-2-15 電話 03-3409-8835
  • 営業時間 18:00?22:30 定休日は日曜、月曜、祝日 そして年二回は長期休暇
  • http://www.kitchen5.jp/
  • 勝手な事を散々書いてしまいましたが、店主の小林優子さんは様々な雑誌などで食や旅のエッセイを書いています。このホームページでその素敵な人生も垣間見ることが出来ます。

麻布十番祭り・・・・いざ出陣!!

悲願であった”麻布十番納涼祭り”を見に行った。いやっ!正確には食いまくりに行った! 麻布は東京の中心中の中心、六本木ヒルズのお膝元というのがわかりやすい位置関係になる。ここは各国の大使館も数多く点在しているし、ヒルズやら都心で働く多くのガイジンにとって住みやすい環境なのか、ある店に入るとガイジンだらけで、いったいここが何処なのか錯覚してしまうような状況も数多くあるのだ。

麻布十番祭り・・・・いざ出陣!!

ということで通行人も、店も相当にインターナショナルな空気になっている。目を細めて見たら殆んどニューヨークのマディソン街の裏通りだ。とにかく客も店員も張り紙もメニューもインターナショナル感イッパイだ。(波田はヨコモジ、ガイジンコンプレックスがあるので、相当にヤラれる!)ここで年一回行われるのが”麻布十番納涼まつり”(2007年は8月24,25,26日午後3:00~9:00)なのだ。通常の夏祭りといえば神社仏閣を祭って祭事があり、神輿だぁ山車だぁと象徴的イベントがあり、神々に感謝して豊作だとか安全とかを祈願するのが波田の認識の中の”祭りの概念”だったが、どうも、麻布十番祭りには、そんな何かを祭るような空気も無く、ひたすらに”食って飲んで騒ごうぜぃ!!”的な集いにしか思えないのだ。プログラムを見れば”十番稲荷神社”での何かイベントが書いてあるが相当に”取って付けた・・・”的なイベント。間違っても中心的ではない。また”十番おはやし””麻布十番寄席””盆おどり”などがあるが、どうも、これもやはり”取って付けた・・・”なのだ。

麻布十番祭り・・・・いざ出陣!!

結局、ここ十番祭りの最大のイベントは”屋台”に尽きる。もの凄い数、そして見たことも無いようなモノを売る屋台が町中の端から端まで、裏通りにまでも並んでもの凄い勢いで営業しているのだ。そして、その殆んどは”食べ物”を売る店!!麻布十番祭りは”麻布世界の屋台グルメ祭り”なのだ。さて実際に参加してみてビックリ仰天! いったい何人の人が参加しているのであろうか。十番大通り、雑式通り、そして脇道など相当な広いエリアの道々にはギッシリと屋台が並ぶ。そして人の量(もう数なんてもんじゃない、量だ!公表40万人と聞いた)もハンパ無くて、朝の山手線満員電車がそのまま歩いているような状態だ。おそらく三人以上の仲間と来ていたら生き別れになるであろう。とにかくこんなに沢山の人間をいっぺんに見たのは、正月の明治神宮の初詣の映像以来かもしれない。そして、今回、最も期待をしていたのが一の橋交差点を渡った所にある”麻布十番国際バザール”(納涼祭りガイジン向け別館と言う感じ。)なのだ。

麻布十番祭り・・・・いざ出陣!!

ここの地域柄か、各国の大使館が後援している様々な屋台が数多く出店しているのだ。その数なんと25カ国、物品販売は7カ国に渡っている。ちなみに参加国はアルゼンチン、イギリス、イタリア、インド、エジプト、ガーナ、シリア、スエーデン、スペイン、スリランカ、タイ、韓国、台湾、中国、チュニジア、ドイツ、トルコ、パキスタン、パレスチナ、バングラデッシュ、フィリピン、ブラジル、フランス、メキシコ、ラオスそしてアメリカ、オランダ、オーストラリア、ギリシャ、チリ、南西アジア諸国・・・・・とある。これだけでワクワクするでしょ! だってエジプト料理のエスニックな甘辛い”焼き鳥”を食べながら、タイ料理のブースでトムヤンクン飲んで、台湾ブースで北京ダックを食べて、ドイツ空輸のソーセージ食べて、メキシカンのタコスもほうばり、フィニッシュはチュニジア風デザート・・・・なんて事が出来るわけ。

麻布十番祭り・・・・いざ出陣!!

世界中どこにこんなに国際交流がなされた場所があるであろうか!! どんどん食べまくり、本当に楽しく幸せだった。ただ、本当にこんな食べ物があるのかよォッと、疑ぐりたくなる食べ物もあった。チュニジアのデザートだが、ココナッツミルクにアンコとタピオカが入っているはずが、タピオカなんて一粒も無くて代わりにコーン(トウモロコシ)が入っているデザート・・・・・不味いのだよ。ナメんじゃないぞぉ! アンコとコーンは世界基準で合わないし、適当にも程がある!(タピオカが無くなったので、代わりにコーンで誤魔化した。と推測!) これは”チュニジアの恥”と呼ぼう。チュニジア政府観光局の方、正式な謝罪は受け付けますので、こんなインチキな食べ物を出してはお国の恥じですょ!!・・・・・(昔、チュニジアの首都チュニスでポン引きに騙された想い出が甦った。まぁそれも懐かしい時間ともなったのだがぁ・・・。ここ大都会・東京で地球の中心を感じられる素晴らしい真の”お祭り”でした。

麻布十番祭り・・・・いざ出陣!!

  • 麻布十番祭り & 麻布十番国際バザール
  • http://www.azabujuban.or.jp/event/nouryo_2007.html
  • 来年も8月の下旬の週末に行われる。アナタもお楽しみリストに追加だ。

チキンライスでご満悦! 素晴らしき国際的山の手の中の下町、麻布のチキンライス

麻布はとても奥深い町である。バリバリの山の手地区、となりは六本木ヒルズの超高級エリアなのに、とても庶民的な店や施設が沢山あるのだ。”麻布十番温泉”は都会の温泉。東京の蕎麦屋の代表の更科(さらしな)もこの地にある。有名なのに支店を出したりしないここだけで商いをする名店も沢山。またインターナショナルさはモノスゴイ。この界隈には大使館が数多く点在。またその職員の家、宿舎もあるし外人向けのスーパーも色々ある。毎年夏に行われる”麻布十番祭り”なんて、ここが何処の国か分からなくなる程に国際色豊かなのだ。様々な国の大使館が威信をかけて出し物的”屋台”で御当地料理を披露している姿は、この人たちは頑張って異国ニッポンに私たちの国を知って欲しいという情熱を感じる。

チキンライスでご満悦! 素晴らしき国際的山の手の中の下町、麻布のチキンライス

さて今回、紹介する店”海南鶏飯食堂(ハイナンジーファン食堂)”は正に新しいファースト&スローフードだ。一般的にファーストフードとはセントラルキッチンで作られたレトルトとか冷凍食品フル活用で電子レンジも多用、注文ご速攻で出てくるある意味で時代にもてはやされている食品だ。それの対極はスローフード。広義には有機野菜や加工食品などでない食材。そしてのんびりゆったりと食べる事も指すものだ。このチキンライスはまさに手がキッチリ入るスローフードなのに出てくるのは速攻な双方の良い部分が特徴か。本来は中国は海南地方のファーストフード。ところがシンガポールでこの味は大ヒットとなりシンガポール人の定番的なファーストフードとなった。

チキンライスでご満悦! 素晴らしき国際的山の手の中の下町、麻布のチキンライス

そしてそこから日本に入り、この店が火付け役となり評判を呼んでいるのだ。(大評判はまだ嘘だなぁ。中評判かなぁ・・いやいや大評判だ!) まあ、とにかく食べてみよう。白いゴハンの上にヤル気のあるような無い様な白いブルルンとした鶏肉が乗っていてタレがかかっている・・・・・と説明すればそれだけなのだが、なんとも味わい深いものがある。鳥はスープと生姜で煮込まれて味わい深い。店のメニューにはわざわざレシピーまで公開してこの味の伝道に努める姿勢を感じたが、これはこの店で食べる味と感じるナァ。そう、ここに来てこの味を楽しみたい・・・・そんなホンワカなモノを感じる店、そして、素晴らしい味のチキンライスでした。 考えているだけで食べたくなってくる・・・・・・・・・

チキンライスでご満悦! 素晴らしき国際的山の手の中の下町、麻布のチキンライス

  • 海南鶏飯食堂(ハイナンジーファン食堂) 港区六本木6-11-16 中銀マンシオン裏手
  • 電話 03-5474-3200
  • 営業時間 11:30~14:00(月~金曜、LО13:30)      11:30~15:00(土、日、祭日 LО14:30) ディナー 18:00~23:00(LО22:00)
  • 第三月曜日は休業 ○ 恵比寿店もあり!! 渋谷区恵比寿1-21-14 03-3447-3615