「チベット&青蔵鉄道の旅」タグアーカイブ

変態な旅2015 チベット&青蔵鉄道の旅

チベットに行って来ます!!

 

2015年10月10日
チベットに行く事になった。
それは登山の師匠の石川龍彦氏の誘い
・・・断れません!!
アルピニストの石川氏
(EXダイア)
は世界の頂点を様々制覇。
10数年前に
キリマンジャロにも連れて行ってくれた
真の登山家。
その経験は豊富で、
かつてチベットで
高山病になって入院までした経験があるそうだ。
(笑)
そんなの誘わないでよ!

とは言え、
チベットはラサは憧れの
“禁断の都”
チベット高原は
四方を険しい山々に囲まれて
アクセスが非常に困難な上、
ほんの半世紀前までは
鎖国状態だった聖地。
ラサは冒険家、
探検家の憧れの的。
またここは
“太陽の都”
と言われ年間を通じて
快晴の日がとても多いので、
その荘厳な景色を
一層引き立てているのだ。
いつかは聖地チベットには行きたい
と思っていたので楽しみ。
予習にブラッドピット主演の
セブンイヤーズインチベットも見た!!
(他にも数本のチベット、
ダライラマ関連の映画、
本で予習してきた。)

宿敵は高山病。
コレだけは正直、
心配だけれど・・・
時間をかけて慣らせば良い。
ラサでは酸素が7割
(ラサは3,600m、
ほぼ富士山の頂上の標高)
間違い無く酒とか飲みたくならないだろうから、
カラダの浄化にも良いかもしれないなぁ。
そして中国圏なので
Facebook、LINE、Gmail
も使用出来ず。
携帯電話もただのカメラ
・・・たまには
デジタルデトックスも楽しいかもね。
とにかく全てが新鮮な世界。
聖地ラサが楽しみだ。

 

10月12日(月)

早朝の羽田空港から
中国の北京経由で西寧
(シーニン)へ。
そこで一泊。
ホテルの隣の
オシャレに言えばフードコートでメシ。
数種類の焼き餃子、
など美味しかった。
標高は2000mだからか
飲んだアルコールがやたらに効く。
ビールは冷やす習慣がないので正直
・・・美味しいとは思えない
のがガッカリ。
ホテルで早々に就寝。

《神旺大酒店
(SAN WANT HOTEL)
青海省西寧市長江路79》

 

10月13日(火) 快晴

早朝、散歩をしようと思ったら
8時まで明るくならない。
うっすら明るくなって
近所の公園を散策。
太極拳にダンスをする人々で賑わっていた。

 

3

 

西蔵
(シーツアン)
でゲルク派開祖
(チベットの生誕地に建つタール寺(クンブム)
を訪問。
沢山の巡礼者が来ていた。
でも片手にはスマホ。

 

ランチは地元の有名店で
砂鍋なる煮込みを食す。
これかなり日本人好み。

 

14時56分 西寧駅
(2250駅)を出発。
メインイベントの一つ、
青蔵鉄道乗車で
高原を一日半かけて
チベットのラサまで
20時間43分の列車の旅
(車中泊)

 

1

 

2

青蔵鉄道より
青蔵高原の景色を車窓見学。
ゴルムド駅で
高地用機関車を連結して
青蔵高原へ突入。
崑崙(こんろん)山脈、
崑崙山トンネル
(4648m
)はまさに終わりの無いトンネルの様だった。
野生動物の宝庫
「ココシリ自然保護区」、
長江の源流
「沱沱河」(ととがわ)、
世界で最も高い鉄道駅
「タングラ峠」
(5072m)、
巨大なツォナ湖、
ナクチュ駅で深呼吸、
ニェンチェンタンラ山
(7162m)
などを通過。
これがハイライト!

 

4

11:39 ラサ着
チベットの都ラサ
(3658m)到着。

 

8

高山病対策で利尿剤ダイヤモクス
(この副作用が高山病に効果)
を飲んだのが功を奏したのか
かなり楽だ。
高度循環は個人差がかなりあるらしく、
以前キリマンジャロ登山の時など
かなり苦しんだ記憶があるので
心配は尽きないけれど。

ガイドはここまではノコさんに変わって、
ここからはカズエさん
(日本の名前)
二人ともお見事な日本語を操る。

ホテルで食事後、
高度馴化をさせる為に
ゆっくり運動をかねて大昭寺
(じょかんじ)
の回りの巡礼路バルコルを散策、
途中茶館で休憩。
この茶館で飲んだ
ミルクティーが本当に美味しかった。

夕飯はネパール料理屋さんで
カレーのディナー、
欧米人が好きそうな店だった。
当然にお酒を飲もうとは思わなかった。
夜は早めに就寝、
オレは良く寝れたけれど
頭痛で寝れない人もいたみたい。

 

10月14日(水)快晴

午前:
巡礼者で賑わうサンゲ・ドゥングを
参拝後、ダライ・ラマの
夏の離宮・ノルブリンカ
(世界遺産)を訪問。

ランチはラサで人気の包子
(パオズ)の店、
シイタケ、ヤク、白菜、ニラ、
そして焼き餃子など
どれも楽しめた。

午後は河口慧海、
多田等観が学んだ
問答の寺・セラ寺を見学後、
ポタラ宮の巡礼路
(外周)
を巡礼者とともに歩く。
下から見上げるポタラ宮殿は
“縦のベルサイユ宮殿”
と言われるだけあって本当に美しい。

 

5

 

6

 

夕飯は観光客向けの
冷めた中華料理、
飲まないから良いけれど・・

夜は昼間にも訪れた
バルコルにある
ダライラマが使っていた別荘
を改造した
Café MAKYE AMEW
にて和みタイム。
オレはまだ飲む気にはなれない。
今日もデジタルデトックス。

 

10月15日 晴れ時々曇り

天空の宮殿・ポタラ宮を観光。

 

7
かなりセキュリティーが厳しく
事前にパスポートナンバーが印字された
入場予約券をゲット。
下からひたすらに歩いて登るのだけれど、
まだまだ高度馴化が出来ていないのか辛い。
(ほぼ全員)
ポタラ宮殿は13階建て。
歴代ダライラマの玉座や霊塔
(遺体を収めた仏塔)
などたぶん仏教マニアならば
シビれる仏像などもいっぱい。
ガイドが丁寧に教えてくれたが
基礎知識が無さ過ぎて
全ては理解出来なかった。
昼食はラサ郊外の民家で
バター茶やツァンパ
(すいとん)
チベットカレーのシャムデ、
どぶろくのチャンなど
チベット家庭料理を体験。
その後、
チベット仏教の総本山・大昭寺
(じょかんじ)
を見学。

夕飯は
用意されていたディナーをキャンセルして
Café MAKYE AMEW
のバルコニーでマッタリ&ゆっくりディナー。
とても楽しく素敵な時間だった。
3日ぶりに酒を飲んだけれど
美味しかったなぁ。

 

10月16日

朝食はホテルの近所のメシ屋
ブトゥクなるチベット麺と
シャバリー(肉入りのナン)
と美味しい紅茶。
道ばたでマンドゥも食べてご満悦。

そして車でカンパラ峠
(4,749m)
を越えて「トルコ石の湖」ヤムドク湖へ。
カンバラ峠から見える
ヤルツァンポ川
(ラサの街を流れるのは
ラサ川でこの支流)
はなんとインドのガンジス川の上流だ。
ヤムドク湖は本当に美しい。
青く見えるのは
氷河の水が流れ込んでいるからとの事。
何処までも透き通る
真っ青な空の色と
相まってそれはそれは素晴らしい景色だった。
湖畔を散策後、
ラサ・ゴンカル空港へ。
(走行時間=約3時間半)

午後はラサから国内線にて、
成都経由、北京へ。
(飛行時間=ラサ~成都間:約1時間55分
/成都待ち時間:約1時間5分/
成都~北京間:約2時間40分)

 

10月17日

早朝に空港へ。
中国国際航空にて帰国の途へ。
(飛行時間=約3時間5分)
羽田空港到着。

 

本当に素晴らしい旅だった。
さすがに最近まで
秘境と言われた場所で
不便はあったけれど、
それでも感動は尽きなかった。

あと10年過ぎて行ったら
どんなになってしまっているのか不安だ。
チベット民族が
そのままの姿で変化無く
平和に過ごしていてくれる事を
望んでやまない。