豆腐に始まり豆腐に終わる。 豆腐屋が経営する食堂の名前はそのまま"豆腐食堂"

豆腐に始まり豆腐に終わる。 豆腐屋が経営する食堂の名前はそのまま”豆腐食堂”

沖縄豆腐は食品の中で最も女性の胸部(ハッキリ言えばオッパイ)に近い食べ物である。全く解らない幕開けの今回は沖縄豆腐料理専門店という沖縄以外ではまず出会わないであろう店である。沖縄の豆腐はナイチ(沖縄県人は沖縄県以外の場所を内地と呼び、その人々をナイチャーと呼ぶ)の物とは違う。ナイチ・モノの豆腐は通常、冷たい水の中で涼しげな表情で客待ちをする。(またはパックに入り涼しげな顔をしている。)

豆腐に始まり豆腐に終わる。 豆腐屋が経営する食堂の名前はそのまま"豆腐食堂"

沖縄では出来たての熱々のものが水にさらされないで売られているのだ。ほんのりと温かい固めな豆腐はとっても艶っぽい!すこし弾力があって暖かい・・・それはやはりオッパイにほど近い食品である。”島豆腐”と呼ばれる沖縄の豆腐はなんと一丁が1キロになる。ボクは1キロの重さを”SA8”で覚えたが沖縄人は豆腐で覚えるのだ。 ダイエットで三キロ減量というと豆腐3丁の重さをイメージするのだろうか。沖縄人はFカップの女性のオッパイといえば豆腐一丁の量と連想的判断をする。(断じてデマである。) そしてナイチの豆腐と較べると軽自動車と11トンダンプ位に迫力が違う。それはより強く押し固められているのが特徴で、料理で炒めても簡単には崩れないのだ。製法も独特で生の大豆をすりつぶし豆汁(呉)を搾り、豆乳とおからに分けて、生のままの豆乳を釜で煮る。これは中国の豆腐製法と同じで、沖縄では地釜豆腐と呼ばれる。また苦汁(にがり)を加えて固まりかけた豆腐”ゆし豆腐”も抜群に美味い。汁の中でプルプルと揺れるほどに柔らかいのだ。あっさりと塩味で店によってカツオだしが加えられ淡白ななかにも上品な味で食欲の無いとき(そんな時はオレには無いが・・・二日酔いには明らかに良い)には優しく胃腸に落ち着くのだ。

豆腐に始まり豆腐に終わる。 豆腐屋が経営する食堂の名前はそのまま"豆腐食堂"

さて、この店の、そのままのネーミングがわかりやすい。 “豆腐屋食堂”は那覇の中心地の空港側に位置する。毎朝、店の隣接した工場(工場に隣接した店かなぁ)で根性のバッチリと入った島豆腐を作り、それを出すのが、この店だ。豆腐チャンプルーや味噌煮、揚げ出し豆腐、コロッケ、おから・・・・とにかく豆腐の”オールスター夢の競演”状態なのだ。沖縄に何回も来て、様々なモノを常習的に食べていると沖縄の食べモノが恋しくなる。ナイチの様な決して濃厚な料理は無いが、明らかなる”クセになる味”のオンパレードだ。健康的にも味覚的にも経済的にも性欲的(?)にも満たされる素晴らしい定食屋なのだ。

豆腐に始まり豆腐に終わる。 豆腐屋が経営する食堂の名前はそのまま"豆腐食堂"

沖縄には各地に豆腐工場併設の食堂を見かける。ボヨ~ン、ボヨ~ンを体験、味見してみましょ!

  • 豆腐屋食堂 那覇市山下町1-24 098-857-3839
  • 営業時間 11:00~22:00 盆と正月のみお休み。
  • ゆし豆腐定食650円、小鍋に入ったゆし豆腐に日替わりのオカズとゴハン、漬物の定食。 “豆腐とかつぶしのニライタメ”600円 崩れにくい豆腐と豆腐の風味に自信合ってこそ出来る料理。醤油味が豆腐に絡んで香ばしく美味い。コロッケもオカラも美味い!