無尽蔵とは辞書で調べれば
“いくらとっても無くならない事”
“広くて尽きる事の無い徳を包含する蔵”
と言う意味。
文章にすれば
“無尽蔵な太陽エネルギー”
と使う。
和食は引き算であるという。
洋食の様に足して足して、
そしていじくって出来上がるモノではなく、
引いて引いてシンプルにして、
その素材が生きるのだと。
正直、この店には驚いた。
気分はガイジンさんが日本に来て
初めてホンモノの和食に出会った位の感動であった。
それはそれは新鮮にして
斬新だったのだ。
こんな世界観があるのかぁ。・・・・
昨日のメニュー・・・・・・・・・・・・
◎前菜
山芋とおからの含め煮
メカジキマグロのトロのスモーク
石鯛チーズ
アマダイのウロコせんべい
栗の花揚げ
ギンナンとムカゴの素揚げ
◎刺身
対馬5キロの鯛
釧路のサメカレイ
ヒラマサの刺身 あぷり
鐘崎の 白皮かじきまぐろ
(以上を全て
塩と自家製の柚子胡椒でいただく。)
- 主菜
マイタケのてんぷら
(5キロもある天然の舞茸)
石鯛のてんぷら
丹波黒ゴマのソース
◎おわん
香茸と大シメジ、
サメカレイの碗モノ
(岩手の香茸は
値段も香りも松茸以上と言われる。)
◎箸休め
牡蠣のオイル漬け
鯛の胃袋のブランデーと醤油、
バターで蒸したモノ
◎また主菜
焼いた鐘崎のアマダイ
(かま)
◎食事
唐津のウニ、
対馬の1.5キロのサバのぼう寿し
◎甘味
柑橘へべすソースの甘酒アイスクリーム。
◎お酒
酒は九州なので〜〜〜
“問わず語らず名もなき焼酎”
と言う銘柄をお湯割りで
思い出しただけで、
その世界にもう一度、
引きもどれ幸せな気分となる。
その器も
全て一枚と同じモノが無い作家さんの作品。
これが料理を引き立てて
素晴らしい世界観。
店主の三浦さん、
25才から19年間もこの店を切り盛り。
そしてここに至までの技術は全て独学であるという。
(ミシュランもしっかりゲット)
そしてこれだけの店を評判高く維持しているのに
謙虚で優しく、素晴らしい人柄。
笑顔なんて
マックのオネーさんより自然で素敵だ。
一言で“気持ちのいい接待”。
無尽蔵のネーミングの由来は
聞き忘れたけれど、
店主 三浦さんの
限りなく湧き出てくる料理のアイデアに
由来するものだと思う。
帰り際も女将さんと二人で
外までお見送り。
見えなくなるまで手を振ってくれていた。
間違い無く
“一生通いたい店“だ。
- 他のお客さんに、
無尽蔵で使う醤油のレベルが
いかに高いかを説明していた。
国産無農薬の有機の醤油
・・・この
“12ヶ月の食卓”
の醤油を使ってから、
かつては一升瓶三本
(相当にこだわりのモノ)
だったのが、
350CCの小ビンが二本で一ヶ月もつそうな
・・・それは味がイッパツで決まるのだと。
ここでも外人気分でオーマィガァ!!
※オーマィガァ!は
“ Oh! My Good! “
オーマイゴッド
神よ!なんてこった!
のカタカナ読みです。
無尽蔵(むじんぞう)
電話 092−716−3108
福岡市中央区大名1−10−29 ステージ1大名ビル1階