だって・・・クジラに会いたかった!!

だって・・・クジラに会いたかった!! 3月20日(春分の日) 沖縄のホテルでの起床。昨晩はグリーングリーンでハウス・ライブパーティーがあって参加していたので、ついつい相当に飲み過ぎてしまった。グリーングリーンのパーティーは本当に素敵だった。アーティストの首里フジコさんと、そのバンドの方々のサービスぶりには感動した。ほとんどが一般のお客さんで、誰もが波田ケージローの存在を知らない。(その感覚が波田の望んでいた事だ。)  結局、ワインも美味しくて・・・飲み過ぎてしまったのだ。そして綾ちゃんに運ばれるようにホテルに戻ってきた。(正確には気がする・・・・気が付いたらホテルにいたのだ。)  だいたい、起きた瞬間に”ここはどこだっけ!?”と記憶を辿るのが巡業中の毎日だ。そして頭の様子をうかがい、二日酔いが無いと、ホッとして行動にでる。今日も充実のスケジュールなのだ。最初のアポは昼なので、それまでの間は那覇新都心から国際通り界隈を1時間半位、ウオーキング&ジョギングをした。三月とはいえ、沖縄は東京より大分、暖かく、やはり自分にとっては寒い気候より暖かい気候の方が、気分を明らかに良くしてくれるドーパミンが出まくっているのを感じる。(いや、やっぱり北の国のキリッと引き締まる空気も好きだなぁ・・・こうやって北国の読者の事もいつも考えている!)  朝から住宅街やローカルなエリアを散策がてらウロウロしていると様々な発見があって楽しい。そして気分も爽快になるのなら、なお良いではないか!   昼前までに準備をして、今日は新都心の”てぃあんだー”というソバ屋にてランチ。ここの”フーチバーソバ”(よもぎソバ)が最近のマイブームだ。 カウンターの隅に常連用の”マイ箸お預かりコーナー”があるのだが、とても羨ましい! 波田も預けられないか聞いたら”まだダメだ”とのつれない返答! 頑張って自己アピールしていつか箸を預けるぞ!”と新たな人生の目標が浮かび上がった。 13時に那覇マリーナに集合して本日のメインイベントのホエールウオッチングに出かける。今回もセブンテンスイメージ・ダイビングショップの古山氏が仕切ってくれて企画された。昨年の初体験は感動しまくりだったので期待も絶大!  ところが、この数日間、気象状況が安定していなくて、海は不安な状況。ちなみに今日の午前の、その類のツアーは全てキャンセル。 たぶん、普通ならば状況的には、午後も絶対に出ないだろうけど、波田的には絶対にあきらめはつかない! なんとか無理言って、いやメチャクチャな無理を言って出航してもらった。 ヒドい状況ならばいつでも引き返すという条件のもとでのドキドキの出航! チャーター船ならではのワガママで無謀な決断。まわりが堤防で囲まれている湾の中ではわからなかったが、外海に出てみるともの凄いウネリだ。 今回のツアーの参加者は約25人、中には船に弱そうな女子や子供も混ざっている。 『あっ!ヤベっ!』が波田の最初の一言・・・・普通なら最初の10分で何人かは三半規管に異常を感じて訴え出るモノも出てくる時間・・・・・ところが全員、超ハイテンションになって、まったくマイっていないじゃない!! 気分では5m?位のアップダウンが不規則にやってくる感じ!グオーングオーンというジェットコースターだ。相当に大きな船だが二階のデッキにもバッシャンバッシャンと波が叩き付けられて潜水艦みたいな状況だ。しかしそんな状況を、全員が楽しんでいる。波に突っ込んでのジェットコースターも”ヒエーイイィィィィィィ!”とばかりに盛り上がっている。 正直、呆れ返った!!地獄絵図をも覚悟してのツアーなのになんてメンタルが出来まくっているのだ。 湘南から参加の相沢さん御一行なんてレディーにもかかわず、ニコニコして叫んでいる。結果、目的地の慶良間諸島に無事に到着。クジラが遊んでいるポイントは島影になるために風はないので救われた。そして待つ事30分、参加者全員が視力を5、0に上げてジィーーーっと海を観察。クジラがジャンプしたり、潮を吹くなどの様子を目視して、そこをめがけて船を走らせて鑑賞という流れだ。普段はそんなホエールウオッチングツアーの船が多数でていて無線で情報を交換し合ってみんなで鑑賞なのだが、今回は唯一の船なので自力で発見しなくてはならないのがハンディーであるのだ。 そして最初の一頭をダイちゃんが発見した。素晴らしい! その後どんどん現れて、結局は親子で4頭を見る事が出来た。あの雄大な動きは同じ動物として感動するよ。あの巨体がジャンプしたり、潮をふいて親子でランデブーをしている姿を見ると本当に感動する。あぁ哺乳類なんだなぁ・・・そして最後を見届けようとしていたら、船の船尾あたりが、なにか動物的なブクブク音がしてきて少し船が持ち上がったという様な感覚がした。その瞬間、巨大なクジラが船を押し上げる勢いで船尾から左舷に向かって潮を吹き上げながら浮上してきたのだ。全員、ビックリを通り越して放心状態になる興奮状態だった。 みんなの満足げな顔が忘れられない。そして充実の時間を過ごすことができて、慶良間を後にしたのだ。帰航して一時解散して、ミーティングに向かった。今日のミーティングはクジラのエネルギーをみんながもらってか、普段よりずっと高い空気だった。今回、参加の相沢さん御一行は来年にもう一度、ホエールウオッチング&沖縄癒しツアーを計画するという。(グリーングリーンのパーティーもセットでいかがですか!) そんなに気に入ってもらえて良かった!(なんだか沖縄観光協会の人みたいだ。) アフターは、お気に入りの居酒屋”うりずん”で和んだ。そんな時間はひときわ楽しいし、やはり話題は昼間に行ったホエールウオッチングだった。時間を忘れて盛り上がる夕べでした。

食について考えた・・・・・

2008年3月6日  人は様々な物を食べる。今夜は何を食う・・・・和食、洋食、それもイタリアン、フレンチ、地中海、スペイン、アメリカンにファーストフード、中華も四川に広東、北京に上海、焼き肉にジンギスカン、エスニックならばカレーにインド料理、ベトナムにタイ・・・・和食だって多岐にわたる。それも定食屋から寿司、天ぷら、そして居酒屋、料亭・・・・切りが無いほどに幅広い食生活だ。  海外旅行をしていて、いつも思う事・・・・世界中の食べ物が揃う場所なんてせいぜいニューヨークとロサンジェルスにチョボチョボ程度。殆どの、どこの国民も自国の料理しか食べない。例外的に世界中に進出する華僑系中国人が中華料理店をやってはいるが、決して一般的ではない。イタリアはミラノにもやっと最近、寿司屋はあるが何十軒もあるわけではない。世界の日本食ブームなんてごく一部の限られた人々のもので一般的とは言い難い。   なにが言いたいかと言えば、日本人ほど様々な食材を食べている人種はいないという事だ。世界中の食材をかき集めて食べている。グルメブームは日本中を巻き込んで世界中を食べまくっているのだ。これはポジティブに考えれば”食生活”の充実ということであるが、ネガティブに考えれば食料自給率の極端に低い先進国としては問題含みなことなのだ。 実は日本食の素材であってもその多くは海外から頼っている。”フードマイレージ”なる言葉をご存知であろうか。  朝、ジムでランニングをしているときに、ふと見ていたNHKの教育テレビの番組。小学生向けにある問題提議していた。ナレーターが世界地図を広げて、その上に一杯の”天ぷらうどん”をのせて、”この一杯のうどんがどれくらいの距離を旅してきたのか考えてみよう”という。意味が分からなかった。だって”天ぷらうどん”は明らかに日本の食べ物だろう・・・・・・・違っていたのだ。たとえば、うどんは讃岐かと思えば、原料の殆どはアメリカ製の小麦(その移動距離は10000キロ)そして汁の鰹節はアルゼンチン(約18000キロ)、醤油の原料もなんとアメリカで10000キロ、そして天ぷらの海老はインドネシアで4000キロ、衣の卵は初めて日本の千葉県(80キロ)だが、その飼料であるトウモロコシは、やはりアメリカ(10000キロ)だ。天ぷら粉も当然にアメリカ(またまた10000キロ)・・・・・我々が思っていた和食は日本の素材ではないのだ。気が付いたらそんな物まで輸入に頼っている。それは食料自給率の低さとの関係と問題で、とても深刻な事だ。そしてその食品が移動する距離(運搬)によって生まれる二酸化炭素の排出量が問題なのだ。本来、近所、または自国で生産されたモノを食べているだけならば、排出しなくていいエネルギーなのだ。 今回の中国の殺虫剤入りの冷凍餃子・・・・これは明らかに氷山の一角だと言われている。中国の食品管理のズサンさは想像を絶するようだし、我々が想像する以上に中国野菜や食品は名前を変えて日本に入り込んでいる。その残留農薬の量は半端ではないと聞く。時々、新聞に中国製のニンニクに残留農薬が基準の30倍なんて話を聞いた事があるでしょ! だいたい納豆だって、”遺伝子組み換えでない”なんて書かれているけどアメリカ発で中国経由の組み替え大豆が日本に入っているのは承知の事実。有機もの、国産物が1%でも入っていれば国産と表示はあたりまえ。長野県は蕎麦の名産地だが、実際には需要13万トンのうち、長野産はわずか2000トンの1%しかない。こんな事ばかり書いていたらネガティブにならざるを得ないけど事実は事実として捉えなくては・・・・・ 明らかに次世代のために何か考えなくてはいけないね・・・・・マイ箸も確かに手軽に出来る大切な事。なるべくローカルな安全な野菜を食べる(近所の生産者の顔の見える物を食べる事がフードマイレージを減らす事が出来るし、健康的)そして無駄な食材も出さない。聞くところによると日本人の年間に排出する食材の無駄だけで、世界中の飢餓に苦しむ人々を助けられるらしい。また家の電気をもっと無駄無く消す。(日本人の電化製品好きは世界ダントツだ。) 運転も気をつけてエコなドライブをする。過剰包装も避けよう。ゴミが出る食品(コンビニ弁当、ファーストフードも考えたい。) そして公共の交通機関をもっと利用する。                           日本人にはもっともっと、現実的に考えなくてはならない問題が山積みされているのだ。人間一人が何かしたって関係ないなんて思ったらダメだよね。 出来るところから始めよう。波田は日本って本当に素晴らしい国だと思う。みなさんに当たり前に思っていることが、実は世界的にはとても特殊であることが沢山ある。例えば、このくっきりと分かれた日本の四季は世界中の殆どの地域では無い。春になると日本人は桜の開花を心待ちにしてワクワクする。ニュースでも桜の開花を伝えている。桜を愛でる心は、やはり日本人特有のモノなのだ。外人にはなかなか理解出来ないメンタリティーらしい。そして伝統的な食生活、生活様式、地方ごとの風俗習慣・・・・本当に素晴らしい国だ。欧米化も悪くはないが”軸”をしっかり保ちたいものだ。 もう一度言うけど”日本は素晴らしい。そして日本人も素晴らしい。” だから、大切な食生活やそんな食物を作るための土地などの事も含めて、今一度、考えたい。今、出来る事を何かしなくては・・・・・・