この店の本業は米屋である。実に美味しい米を扱っている。そのお米屋の奥さんが、モノスゴイ料理上手。その家庭料理の延長線にあるのが、この店。店構えは実に目立たない趣で、説明しても見落としてしまう程に地味。その地味さがマニア(定食屋探索マニアという狭い業界ですが。)に受けてしまう。その世間にコビを売らない姿勢が、まさに、見たかァァ、大手居酒屋チェーンめぇぇぇというかんじ。看板でかけりゃいいと思ったら大間違いだぞぉぉ。実力勝負に出たぁ。

この店でお薦めは”麦とろ定食”だ。そして、その選択が素晴らしい。昼と夜で構成が多少違うが、昼は麦とろ定食を注文するとオカズの選択が3種類ある。①紅しゃけ(1500円)②かじきのバター焼き(1800円)③鰯(いわし)の煮付(2200円)という選択。そして充実の小鉢が数種類ついてくる。感心するのが、3種類の定食を注文すると、それぞれに付いてくる小鉢が全部違うじゃないの。これまた、動物占い”コアラの人”特有の性格で、人の注文した物が食いたくなってしまい、ついハシを伸ばし食ってみると、全部美味い。何と言うか何処の店でも食べた事の無いというか完全に友達のオフクロが異常に料理が上手で食わせてくれるという空気。おふくろの味というより二段階も洗練されている。全てのメニューが全問正解で熱海温泉旅行ペアで御招待という感じ。その他の品揃えも面白い。わかりやすく言えば上級定食屋系家庭料理的食堂。

店は入ると箱庭に突入したような不思議な感覚です。最近は向かいのダイエー碑文谷店にスターバック・コーヒーも出来たので両方セットで楽しんでください。
- 米と麦トロの店”大黒屋” 東京都目黒区碑文谷5-7-2
- 電話03-3712-8226 営業時間 11:30~13:50/17:00~20:50
- 定休日 水曜日、第4水曜日、木曜日
- 目黒通りを目黒から来た場合、左にダイエー碑文谷店。その目黒とおり斜め向かいに地味に店がある。車の場合は先でユーターンの必要あり。 昼に良し、夕飯に良し、デートに良し。
ドゥーユーノーメグロノォトンキ”?。・・・・”東京の東京タワー知ってる?””京都の金閣寺知ってる?””パリのエッフェル塔知ってる?”これと同格に有名である。店なんてケチなモンではなくて今や名所旧跡である。世界遺産登録も間近である。目黒駅も秋刀魚(さんま)のイメージが強すぎて一時期、目黒駅長が困り果てて、とんき駅に改名を考えたなんて話しは無いが、とにかく有名だ。目黒には、いくつかの大企業があるが、目黒駅では東口を”とんき側”という人はいても、決してパイオニア側とかアルコタワー側なんて言わない。そんな一部上々企業を押しのけた最強のトンカツ屋が”とんき”である。世間では美味しいとんかつ屋の発見を自慢する際に”とんきより美味しいとか不味い”と表現するほどにトンカツ界の一つの指標・基準値となっている。店は目黒の権ノ助坂を数件入った所。

店内は40人は座れるヒノキのカウンターが圧巻。裸電球に近いイメージの照明が並ぶ。まったくの無味乾燥とした硬派な店。そしてこの店がスゴイところは、やはり老舗にある変らない味と姿勢ということであろうか。波田は少年時代、まだ純粋無垢で汚れも無くて素直でキリストかお釈迦様に共通する万物に優しい心を持っていた遠い遠いトォーーイものすごい昔からこの店には父親に連れられて行っていた。そんな”純粋無垢汚れ無き素直少年・昔の波田”はこのトンカツに感動した。そして働く人々の職人的美しい動きに見とれていた。そして何がスゴイって、この店に行くと今だに殆ど昔と同じオジさん、オバさんが働き、パリッとした白衣を着てその持ち場を守っているのだ。キャベツ切る人、コロモを付ける人、揚げる人、注文を取る人・・・その人生をかける姿がある。(そんな大袈裟じゃないかもしれない・・・・オレの少々妄想的作り話・・・ッス)。トンカツはキャベツによって”揚げ物モタレ感”を一掃している。あのフワリとした切り方、盛り付け方は普通じゃない。最近は専門業者がいてひたすらに細かく切ったキャベツを流通されているらしいが、この店に限っては自前で裁断している。真心が違うワケね。

このキャベツの存在なくしてトンカツの成功談は語れない。とん汁もシンプルで美味しい。主人公のトンカツはカラリと(正確な発音はクワシュリッ・・・そんな淡白ではない。決してパン粉のフワリ、サクリ、ザックリではない。パサリでもない。コロリでもない。オレは表現方法に細かい)仕上がっている。当然に白米は美味しい。肉もやる気がありすぎる。ダメダァ・・・・もう耐えられない。これから食いに行ってくる。行ってきま~~す。(そして行ったら、外人一人客が数人いた。ガイジンにとっても相当に感動らしい。外国にないもんねえ・・・)
- “とんかつ・とんき” 目黒店 目黒駅東口を権ノ助坂を下り、すぐの銀行(最近、しょっちゅう名前がかわるから・・・)とパチンコ屋を左折。3件目の右側。支店は自由ヶ丘ほか7~8軒存在。
- 営業時間:PM4:00~10:45 毎週火曜日、第3月曜日定休日
- 03-3493-9928 東京都目黒区下目黒1-1-2
- メニューは”ひれ””ロース”それぞれ1650円 ”串カツ”1250円のみ。それで充分。
- 余談ですが、御注意。目黒駅西口(ロータリー側)正面二階にある同名の店は、本家・とんきとは違う店です。目黒駅は品川区の住所になるために、こんなことが起きています。
そうなのだ。世界つくね選手権堂々の金賞受賞の快挙という偉業を成し遂げたエライ店がここ、目黒の”鳥繁”である。しかしこれは全くの波田の作り話。しかし、そう言っても過言でないほどの美味さなのだ。(一緒に行った奴にその話しをすると、何故か必ず信じている。)いったい、この秘密は何であろうか。その製法は明かされていない。というか、聞いたところで自分で作るはずもないし。将来の焼き鳥屋開業の予定もない。しかし、昔レシピを聞いたらドンドン教えてくれたなあ。秘伝とかいう神秘的なモンは何もないのかな。

とにかく、ここの焼き鳥は全てに美味しいのだが、特筆すべきはここで紹介する”つくね”なのだ。地域によってはダンゴとも言う。要は鳥挽肉(ミンチ)のボールなのだが、その挽き方が素晴らしい。荒荒しいその感触がたまらない。いったい、何をツナギに使っているのか。そして焼き方は個人的に焼き鳥は”塩”と決めている。これは、世界焼き鳥業界代表者会議で決定済みの事実なのだぁ。というか,肉の味がわかるのが”塩”なのだ。大体、この店に行くとワサビを大量にもらい、それで食うことが常となっている。そして、レバー、ささみ、砂肝、ポンチリ、皮、ネギ巻き、ナンコツ、の定番メニューも絶好調。とにかく、肉の根性は体育会系丸だしのやる気満々だ。多分、この鳥は素性からして日本体育大学卒業生だ。それも陸上部か体操部だろうか。また、ダキ刺し、砂肝刺し、レバ刺し、鳥しょうがなどの”なま物系”が、またまた、やる気満万、最後の鳥そぼろ御飯も涙。充実度150万点(9月からは100万点)。

波田家は先祖代々、”焼き鳥道”にはうるさく、先代からもその店の激しいチエックを日夜、怠る事なく、続ける事を家訓として言われている。この店は”平均点がおもいっきり高く満足度90点、そして、つくねの部では完全優勝”というのが評価である。(何を偉そうに。)今後、波田は心のよりどころとしている良質な焼き鳥店を紹介したいと思っています。
- 鳥繁(とりしげ) 東京都目黒区下目黒4-11-16 共和下目黒マンション1階
- 03-3760-3060 営業時間17時30分~23時(LO 23時)
- 目黒通りを目黒駅、白金方面から世田谷方面に向かい、環6を越して、大鳥神社を左にみて、200m先、東急ストアーあり、そのトナリ、元競馬場前バス停前。車なら窓開けて走ってきたら、その目黒通りに充満しているニオイと煙で発見可能。
- お値段は・・・・・一人3000円程度。
肉まん天国…目黒・五十番。 驚異の肉まん専門店である。専門である。これしかないということ。ここは最近、オシャレな家具屋がならぶ東京の目黒通り。おもいっきり緊張してこの店にむかおうと決断しないと見逃してしまう。きょうは、肉まん買うぞという強力な意思表示が必要だ。買えちゃったらイイナアなんて甘い事言ってたら駄目なのだ。まわりにはこれと言った目印的な店は何もない。今までにドーシヨウカナァァと思っているうちに通りすぎた事は百万回。そう、今日は取材ということで通り過ぎちゃイカンということで相当に慎重に頑張った。(あなたもこの店に通い出したらこの感覚が必ずわかる。)

さて、本題に移りましょう。ここのショウケースに完全に圧倒される。入っているものは肉まんのみ。はじからはじまで上から下まで、入っているものは肉まん。想像していただきたいが、相当にカワイイのだ。なんだか、プリプリで真っ白い秋田県の基本的少女の”おっぱい”が一方向を向いて整列しているのだ。その中身のバラエティー豊富さにも感心する。創作意欲満万、おもしろ半分何でも入れてみて、客に食わせて見て試して見ようといった感じ。肉まん、カレー肉まん、野菜まん、アンまん、ヤキソバまん、椎茸まん、海老肉まん、貝柱肉まん、ザーサイ肉まん、チーズ肉まん、五目肉まん、ピザ肉まん、チャ-シュゥ肉まん、トンポーロ肉まん、・・・その種類はなんと驚異の24種類、肉まん界の定番的存在のいわゆる”肉まん”は、レギュラー、プチ、純正、特製と何種類かが御用意。その差はわからない。だってそれを一度に食う機会がないのですよ。おばさんに聞いても非常に曖昧な返事。

そしてお笑いは、その肉まんの見分け方。そりゃそうだ。肉まんの命は中身。そう、人間と一緒で中身が大切なんだねぇ。決して外見じゃないぞぉぉ。(波田啓次郎は妙にこの説が好きだぁ。)見分け方はメニューに記されている。純正にくまんにはギンナン、牛肉まんにはピーナッツ、ザーサイまんには赤点・・・わぁぁ、覚えなきゃいけない事がイッパイだぁ。とにかく人生のなかでこんなにいっぺんに肉まんに遭遇できるチャンスは肉まん工場にでも勤めない限りありません。お楽しみを。そこは売店だけなので通信販売してくれます。
- 手作り肉まんの店、目黒五十番 目黒区目黒4-13-5
- 電話03-3794-0050 FAX03-3794-2950
- カタログというか肉まん断面図のようなメニューがあります。食欲をそそります。
- 目黒通りを目黒駅(環状6号線・大鳥神社より)から来て、元競馬場前をすぎて、少しして右側、油面信号の手前100m。
日本の幸せ。
海外で友達に必ず質問することがある。”日本帰ったら、最初になに食う?”ということ。海外で日本食は勿論、食べられるけど、なにかストレスというか、本当に食べたい物と違う日本食という体験をした人は多いと思う。醤油も違えば水も違う。スキヤキなんか”硬い牛肉の甘辛醤油煮”というしろもの。そりゃ店によって当然違うのだろうけど・・・。本題に戻り、その質問で最も答えが多いのが、・・・・・堂々の一位:日本蕎麦、二位:ラーメン、三位:寿司というのが現在の対戦成績。(広島系の人はお好み焼きと100%答える)。 日本というか特に東日本のヒトの蕎麦への執着は激しいものがある。(西はやはりうどん勢力が強い。)その蕎麦も店によりピンキリというか流派が様々。関西人が東京の蕎麦を食うと味が濃いという。そして塩分が強いという。しかしそれは間違いで、本来、蕎麦はそのダシにホンノ少し付けて食うもの。ドバッ、ベチョと付けてはいけない。そんな講釈をたれている場合ではない。

蕎麦屋も高級。庶民的、バブリー系、懐石系、創作系、色々あるが、ここ、目黒の”一茶庵”は思いっきり庶民に愛されている良心的な”基本的伝統的蕎麦店、トラディッショナル蕎麦屋”。店構えがスゴイ。目黒駅から徒歩わずか1分37秒なのにこの建物。回りはウン十回建てのビルのなか、この民家だ。それも改装工事は数十年しているとも思えない。畳も襖も窓ガラスも五十年は有に経っていると思われる。玄関を入って靴を脱いで立つと明らかに廊下はナナメ。よくここでバブル期のアマ-イ誘いに乗らないで頑張ってくれた。でも、そんな空間はとても居心地がよい。座敷のせんべい状座布団がまた良い。ちゃぶ台も和む。

そして、注文。蕎麦は”更科”さらしな(蕎麦の実を沢山ひいて中央の白い部分が基本)”田舎”いなか(あまり沢山実をひかないで回りの黒い部分が残る。非東京的蕎麦、)そしてこの店のお薦めは”柚子きり蕎麦” この香りはたまらない。(必ず最初に食べ様。これ大事なマーケです。)そして暖かい物が美味い。(個人的には他店の温か汁物は・・・)かしわ(鶏肉)、卵とじは絶品です。蕎麦がおいしくなるこれからの季節。日本は素晴らしいと思える貴重な店です。
- 目黒「一茶庵」(いっさあん)
- 営業時間 11:30~16:00(日曜、祭日11:30~19:00)
- 定休日、水曜日、第三火曜日
- 電話 03-3444-0875
- 住所 品川区上大崎2-14-3 (ナント、目黒駅は品川区にあるのです。)
- 交通、JR目黒駅改札口を右に出てロータリー側へ、右前方に目黒通り。それを白金方面(上に首都高が目印)に向かいドトールコーヒーを越してすぐの角(駅ロ-タリーから57メートル、)を左折、直進して左側。駅から徒歩1分35秒程度です。
一品800円から1200円位、男性は一品だと少し足りないので、みんな2品 注文。初心者のあなたは“柚子きり”は必須。数人で行き、色々食べ比べるのが 正解でしょう。 暖かいそばも絶品。たまごとじ、ヒナ鳥は好物。天ぷらも蕎麦屋にしては珍しく 根性あり。
ここは新しい世界だ。その総称もオリエンタル・カフェ・・・オリエンタルはオリエント(東洋/いわゆるファーイーストと呼ばれるのがアジア。世界共通の一般的な世界地図では日本は間違っても真ん中には無い!地図の一番、右側。”遠い東”に位置する。) 逆の意味のウエスタン(西洋)のカフェとは、ごく一般的なコーヒー、紅茶、ケーキにパスタ、サンドイッチ的なモノを指すのだろうが、日本にいながらわざわざそれを西洋風と言わないくらい、そんな西洋の生活は知らずの間に、日本に浸透しているのだ。

なので、あえてオリエンタル(東洋)カフェと言われると、すこしの緊張と好奇心がわいてくるのはオレだけか。たぶんそれは中華料理屋が開くカフェでもないだろうし・・・実は、この店はたまたま入ったらそんな店だったというのが事実。外から見れば緑が生い茂る街の小さなカフェ。ところがメニューを見たらビックリの優しい中華料理(点心)なのだ。 オレはとにかく “シュウマイ/焼売”なる食べ物が大好きで、あれば注文をしたくなってしまうのだが・・・カフェで中国茶と焼売なんてパラダイスだ。 なんと、この店は本格的などと言ったら失礼っっっ!”的”ではない本格。ホンモノ!

15席程度のこの店にガラスのコーナーがありそこには点心師(点心を作るプロ、免許まで見せてもらった訳ではないけど、素人さんではないのは手さばきを見れば一目瞭然!もちろん中国人。・・・だと思う!) 聞けば御主人の高橋さんは元々は中華食材を数十年前から輸入をする経営をしているそうで、そんな中華料理の食材にはかなりウルサいと言っていた。そんな話を聞いていると、『中華料理が好きだから始めちゃいました!!』なんて軽いノリで始めた店では無い事は伺える。彼いわく『間違い無く世界一美味しい中華料理は日本にある!』と断言! そんな長らく中国食材を扱った大家が言うのだからウソではないかも。とにかくこの革新的なカフェ・・・好きです。

“ひぶすま”という名前は、ここが碑文谷という地域なのだが、その旧姓だそうだ。さすがに古き歴史を大切にする中華思想がある。ちなみに店主の高橋さんはニッポンジンです。
- ひぶすまオリエンタルカフェ 目黒区八雲1-2-5 03-3723-2455
- http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131702/13017685/dtlrvwlst/847380/
ウナギは好きか?と聞かれれば、日本人の殆どの人が愛する食べ物の一つであろう。ちなみに、オレは死ぬ程に好きだ。 ただどうしても敷居が高いというか、気楽な食べ物とは思えない。幼少の頃になにかトラウマになるような事柄があったのかもしれない。

では、友達と昼メシ時に『何を食う!?ソバ屋、定食屋、中華かぁ・・・・じゃっ、ウナギでも行くかっ!』なんて突然に行く事は決してない。ウナギを食う日は、いついつウナギを食いましょう! そうだ、そうしましょう! ならば体調を整え、その日に挑みましょう!朝からお風呂に入ってキレイキレイして挑みましょう! お墓参りにでも行っておきますかぁ! くらいの心構えが必要な食べ物なのだ。(本当です!ボクにとっては神聖な崇高な食べ物なんです。寿司と同レベルなんですかねぇ!) そのウナギを“焼き鳥”のように串でつまみながら飲む店がある。・・・えぇ~~そんな店、大丈夫なの!? なんて大きなお世話っ!! 東京は自由が丘の地で、もう60年も立派に営業している。

この店、決してオシャレではないし、老舗にありがちな入りにくい雰囲気ではないけど、この近所に暮らしながら実は初めて入ったのだ。というのもなんだか店内が異様な一体感というか皆で盛り上がっているわけではないのに、何か違うんです!(笑)お客さん一人一人に“雰囲気”があるんですよ。 入り口の脇では、別に老舗を気負うわけでもないオジさんがひたすらに注文のあった串類を焼いている。 さてメニューを見てみると、ちょっと想像の域を超える品々・・・ “カラクリ”って何?“エリ焼き”は!?“かぶと焼き”もわからん・・・結局、隣の常連さんぽい一見、大学教授風(風ってどういう事!?インテリなオジさん)の人から伝授を受けた。 “カシラ” は鰻の頭を割ったモノが5個程、串にされている。

完璧に蒸されていて骨っぽさもない。“ひれ焼き” は背びれ、尾びれを串に巻き付けたモノで、脂が意外に多くてコッテリした味わい。同じく、串に肝を巻き付けて焼いた“きも焼き” は、クニュクニュ+こりこりっとした食感が楽しめる。 鰻の身を細切りにして8の字に串に刺した“からくり焼き” は蒸してない鰻の脂のうまさと、蒲焼とはまた違った締まった身の食感がウリ。鰻屋ならではの山椒をたっぷりとまぶして食う。こんな大衆的な店のお決まりはテレビがつきっぱなしで流れていて、なんとなく店員もお客もそっちを見ながら、店の営業は進んでいくが、改めて驚くはお客さん達の高齢状態! そして一体感! かなり常連さんに愛されるている店です。60年間も同じスピードで時間が流れているんだろうなぁ・・・

- うなぎ、蒲焼き ほさかや
- 東京都目黒区自由が丘1-11-5 03-3717-6538
- からくり、かしら、ひれ、えり焼き、キモ焼き 280円 かぶと焼き220円、蒲焼きは大1200円、小1000円 お新香は全員注文!
発見したのは、まったくの偶然であった。幸か不幸か日ごろ、その界隈をウロウロしていたのにまったく気づかなかった。店は完全に保護色状態であって、まるで巨人の影に隠れた店であった。その店は”ディア・スープ”というスープ専門店である。何故、気がつかなかったかといえば、ここの店のテーマカラーは白とオレンジ・・・・そうだ、それは”牛丼の吉野家”と同じ”スーパーのダイエー”と同じ、そしてここ目黒店においては、1階が吉野家で、その2階に位置するから、外から見たらやたらハデハデなオレンジと白だらけな店構えで識別困難状態なのだ。良く見たらナナメ下の焼き鳥やも白とオレンジではないか。それで気がつかなかったのだ。日ごろから町並みへの細かい注意が私達、食生活向上委員会の隊員には必要であると訓練を受けていたのに、これは隊員としては恥ずべき事である。

元来、波田は液体の食べ物が異常に好きである。波田啓次郎の歴史はドロドロ流動体の歴史といっても過言ではない。少年時代の大好物はカルピスの原液。そして、もんじゃ焼き、とろろ、けんちん汁、もずく、スープ各種、濃厚プロテイン・・・・と流動物には目がない。実はバリウムさえ喉越しが快感だった。家の食材庫には常にキャンベルスープ数十缶が入っている。本題に移りましょう。このスープ専門店は完全に意表を突いている。今までどうしてなかったんだろうか不思議に思える位、うれしい品揃えだ。そして感心すべきは、女性の一人客が非常に多いということ。そんな店、そう多くあるものじゃない。最近はコギャルが吉野家でガンガン食う時代だが、やはりOLが1人で外食をしっかり出来る店というのは希少だと思うし、支持を受けているのは当然だ。そしてその味、これがやる気、満々なのだ。ありがちなレトルトっぽい味とは全く違う。ちょっと食べたい人、ガンガン食いたい奴、あっさり系、こってり系と全てに対応している。

全部で50種類のレパートリーで毎日、日替わりで8種類位が用意、トマト系(キャベツとベーコンのあさりトマトなど)、クリーム系(あさりとムール貝のブルーチーズ・クラムチャウダーなど)、クリア系(イイダコとアンチョビのバジリコ風味ガーリックスープなど)、和風系(合鴨とじゅんさいの和風みぞれスープなど)、エスニック系(海老とふくろ茸のトムヤンクンなど)そしてカレー系と完璧な区わけ。選ぶのに悩むあなたの為に小さめのボールに2種類とサラダ、パン又はライスをチョイス、サラダ、デザート付きというコースもあり。(980円)サイドオーダーのパンも美味しいし、御飯もチョイスできるところがなかなかニクイ。朝も8時から営業。モーニング・スーププレートを用意して吉野家のモーテイ(モーニング定食)に対抗(闘争意欲まるで無し。)とにかく知っていたら便利この上ない店です。
- ディア・スープ 目黒店 03-5435-8425
- 営業時間 8:00から22:00
- JR・目黒駅改札口を出て左(西口方面)道に出て正面が吉野家でその2階、周囲がやたらと”白とオレンジ”で一目瞭然。
- (銀座店 中央区銀座5-11-13) いたってカジュアルな落ち着いたファーストフードの店。
- モーニングプレート(390円)ランチプレート(580円)ディナーセット(980円)ホリデーセットなど良心的。デリバリーサービスも完備で11:00から22:00まで白金、恵比寿、三田、五反田界隈まで配達。 電話で問い合わせしてください。 www.dearsoup.co.jp/ 冷凍もあり。
PV-BV Corporation. Presented by Keijiro Hada