アルメニアの情報だ。アルメニアには日本人は7人しか暮らしていない。観光客も年間に日本人は400人しか来ない。なので誰のどんな機会に役立つかわからないけれどこの記録を残す。 さて地理的に言えば西アジアの南コーカサスにある共和国。位置的に東ヨーロッパに含まれる事もある。首都はエレバン、黒海とカスピ海の間にある内陸国であり、西にトルコ、北にグルジア、東にアゼルバイジャン、南にイランと接する。1991年ソ連から独立。隣国のトルコやアゼルバイジャンと小競り合いも少々。(最近は良好)
これが何を意味するかと言えば食文化のルーツ的に、元々の地元料理にトルコ(トルコ料理は世界三大料理と言われる)の影響とシルクロードで中国の影響などがある。(と思う!) 要は観光客のオレ達には美味しくて安くて楽しい時間が過ごせればオッケーなわけだ。(笑) スバラしい店に連れて行ってもらえた。何を食べたいと聞かれて、当然の事だがアルメニア料理の店をお願いした。アルメニア料理と言うと良くわからないけど・・・・・・ここら辺の国々の人々はやたらに自己主張が激しいのだ。何を頼んでも出て来たものはアルメニア料理と称するのだ。まさに”言ったモン勝ち!”な世界だ。そりゃ自己主張しなかったら隣国から領土を奪われちゃうと言う歴史的背景なのかな。
実際にその店に行けば観光客より地元民の方ばかり。その様子を見ていると仲間と、同僚と、日本の居酒屋感覚で利用されている感じ。 メニューは品揃えがハンパなく、とてもじゃないけど全品制覇なんて無理。普段、同じ店に2日連続で通うなんて事はまず無いのだけれど、ここは別格! 食べ足りないメニューも沢山、こんな店があるのにわざわざ別の店をチャレンジしてハズしたら悲しい夜になるのも避けたいしと言う事で、2夜連続の利用に至ったのだ。
ではその解説
《オリビエサラダ》ジャガイモ、蒸し鶏、ピクルス、グリーンピース、玉ねぎなどが細かいサイコロ状態に切られ、酸っぱめのマヨネーズで和えてあるサラダ。フランス人のオリビエさんが作ったと・・・アルメニア人じゃないの?と突っ込み!
《キャベツコールスロー》なぜかやたらに美味かった。キャベツの切り方が日本のトンカツ屋並み。これは海外では珍しい!
《夏のロールキャベツ/シュトルマ》 挽き割り麦と数種の豆、ひき肉をキャベツでまいてケチャップで煮たモノ。ドルマ(包み料理)の一種。
《冬のシュトルマ》 ブドウの葉っぱで巻いたロールキャベツじゃなくてロール・ブドウの葉っぱ。すこし苦いけど病み付き系なお味。中東からアラブまで広まっている料理。
《オジャホリ》オーブン料理の総称。ジャガイモと牛肉を少し辛めにグリルしてある。フェンネルなどのハーブの使い方が絶妙!
《ハチャプリ》チーズをたっぷり入れて包み焼きにしたパン。チーズが少々塩辛いけどワインとの相性はグッド!
《キュフタ》これは少し時間のかかる料理。牛肉と玉ねぎを布に包んでたたいて水分を出す!そしてボール状にして茹でていただく。食感がなんともふんわり、モッチリして美味しい。昔の魚肉ソーセージみたいだった。
《キャバブ》日本人的発音だとケバブ。アルメニアではキャバブと発音。肉の串焼きだけど、他国と違うのはラバッシュという薄いパンにのって出て来て野菜と一緒に巻いてロールにしていただくのが儀式。野菜は美味しい玉ねぎ。
どれもこれもアルメニアワインを引き立てる素晴らしい料理でした。 ちなみにアルメニアは世界で初めてワインが作られた場所と言われているほどにワインが安くて美味しい。(隣国のグルジア人は『オレ達が世界初』と言う。) そしてそんな論争が戦争に発展していく・・・笑!
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